新作のたびにその実験的な試みと過激描写で世界中を挑発し続けてきた鬼才ギャスパー・ノエ監督が、「暴力」「セックス」を封印、「病」と「死」をテーマに自身の経験を経て新たな世界を作り上げた最新作『VORTEX ヴォルテックス』が2023年12月8日(金)より劇場公開する。本作は、人はどう死んでいくのか?誰もが目をそむけたくなる現実を、真正面から冷徹なまでにまざまざと描いたギャスパー・ノエ監督の新境地にして最高傑作。
主演は、80歳にして初主演を果たしたホラー映画の帝王ダリオ・アルジェントと、『ママと娼婦』の娼婦役で鮮烈な映画デビューを飾り伝説的な女優となったフランソワーズ・ルブラン。演技とは思えないふたりの奇跡の名演に目を奪われずにはいられない。スプリット・スクリーンの画面分割によって、老夫婦の日常が2つの視点から同時進行で映し出されていく。心通わぬ家族、不測の出来事、やがて訪れる死。我々は、暴力なき恐怖の渦に吸い込まれ、“死ぬまで”を追体験する。
ギャスパー・ノエ監督、伝説的衝撃作の“逆転完全版”『アレックス STRAIGHT CUT』Blu-ray&DVDが11月15日(水)発売!
監督や出演者たちが当時の撮影を振り返る特典映像(※初回限定版のみに収録)の一部を公開!これを観て、新たな衝撃作『VORTEX ヴォルテックス』に備えよ!
ギャスパー・ノエ監督が、ダリオ・アルジェントを主演におくりだす新たな“地獄”『VORTEX ヴォルテックス』の日本公開がいよいよ12月8日(金)に迫る中、この度11月15日(水)に、時間軸が逆転してストーリーが進むギャスパー・ノエ監督史上最大の問題作『アレックス』を監督自らが時間軸に沿って再構築、編集した“逆転完全版”『アレックス STRAIGHT CUT』Blu-ray&DVDが発売となる。「取り返しのつかない」一夜の悲劇を描いた本作は、初お披露目となった2002年の第55回カンヌ国際映画祭において、その強烈な描写の数々に途中退場者が続出。とりわけ、“イタリアの至宝”ことモニカ・ベルッチ演じるアレックスがおよそ9分間にわたり壮絶なレイプを受けるシーンが瞬く間に話題となり、賛否両論の渦を巻き起こした。そんな、観る者を挑発する刺激的な作品を生み出し続けるギャスパー・ノエ監督の代表作と言っても過言ではない本作のBlu-ray・初回限定版には豪華な特典映像も付いている。この悪夢的作品を生み出したギャスパー・ノエ監督のみならず、モニカ・ベルッチやヴァンサン・カッセルらキャスト陣や当時の制作陣が撮影を振りかえるインタビューを40分以上にわたり収録。今回解禁する映像では、ノエ監督が「レイプの場面は6回撮影した」と説明。観る者に凄惨な印象を与えるにあたり、何度も撮り直したことを強調しており、このシーンを作り上げるためにアレックスを演じるモニカ・ベルッチと、彼女に暴行を加える男テニアを演じたジョー・プレスティアに、監督は「私はこう頼んだ。“リアルな長さになるよう演じてくれ”と」と徹底してリアルな描写をつくることにこだわった様子をみせる。演じたプレスティアは「撮影が始まる前、モニカは私を隅に連れていき、こう言った“ジョー、手加減はしないで”と。私はその言葉で彼女を失望させたくないと思ったんだ」というやりとりがあったことを明かしている。続けて、壮絶な演技を披露したベルッチは「集中すると体が仕事の道具になるの。カチンコの音を聞くと魔法にかかったようになる。説明はできないけど、演技の魔法ね。演技は真実ではなく真実の表現なの。つらいシーンでもそこで起きることは全部前もって決まっている。真実にみえてもダンスの振り付けのようなものよ」と、自身の演技における私見を述べる。
映像の締めくくりにノエ監督が「撮影した映像をモニカとジョーと見た。“本当のようだ”とその迫力に笑っていたよ」と、最終的に出来上がったシーンが納得の出来であったことを回顧している。最新作『VORTEX ヴォルテックス』公開を前にこの超問題作『アレックス STRAIGHT CUT』をチェックすれば、より一層、ギャスパー・ノエ監督が生み出す“地獄”を楽しめること間違いナシだ!
『アレックス STRAIGHT CUT』特典映像素材(※一部)
▼商品情報
●発売日:2023年11月15日(水)
●商品名:「アレックス STRAIGHT CUT 特別版【初回限定版】」Blu-ray(品番:KIXF-91630~1)¥8,580(税抜価格 ¥7,800)
●特典:劇場予告編関係者インタビュー:20年後の今、監督・主要キャストらが「アレックス」を振り返る╱特殊効果の舞台裏・予告編(レストア版)╱予告編(2002年版)
※ 通常版「アレックス STRAIGHT CUT」Blu-ray&DVD同時発売。(通常版に特典映像はつきません)
発売・販売元:キングレコード
▼作品情報
【CAST】モニカ・ベルッチ、ヴァンサン・カッセル、アルベール・デュポンテル、ジョー・ブレスティア
【STAFF】監督・脚本・撮影・編集:ギャスパー・ノエ(『カノン』『アレックス』『エンター・ザ・ボイド』『LOVE 3D』『CLIMAXクライマックス』)
【STORY】
彼氏のマルキュスと暮らし愛に満ちた幸せな日々を送るアレックス。ある日、共通の友人でありアレックスの元彼ピエールと共にパーティーに呼ばれた。
しかし、パーティーでハメを外すマルキュスと些細なことで口論になったアレックスは心配するピエールを振り切り途中で帰ってしまう。
一人で夜道を歩くアレックスはショートカットのために普段は使わない地下道で突然男に襲われ、激しく暴行を受け凌辱されてしまうのだった。
変わり果てたアレックスの姿を見たマルキュスは、自責の念に駆られ絶望し、怒りに任せて犯人を探し出そうと夜の街を彷徨い、ピエールは落ち着かせようと同行する……。
公開表記
配給:シンカ
12月8日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか 全国公開
(オフィシャル素材提供)