イントロダクション
身分を隠して高級娼館に潜入した作家エマ・ベッケルの2年間を描き、2019年、フランスで発表されると同時に賛否両論を巻き起こした一冊の小説『La Maison』。この度、本作を完全映画化した『La Maison』の邦題が『ラ・メゾン 小説家と娼婦』として12月29日(金)から日本公開されることが決定!
実際に娼館で働いた体験を小説にする――大胆すぎる取材方法にフェミニストたちから激しく批判も浴びた小説『La Maison』。しかし同時にアンダーグラウンドで生きる女性たちのリアルな姿が大きな共感を呼び、世界16ヵ国で大ベストセラーになった。
本作の完全映画化に向けて、主人公エマ役に抜擢されたのはファッションモデルとしても人気急上昇中のアナ・ジラルド。小栗康平監督作『FOUJITA』(15)のユキ役や、セドリック・クラピッシュ監督『パリのどこかで、あなたと』(19)等でも知られ、パリの老舗キャバレー「クレイジーホース」で実際に2ヵ月間トレーニングを行うなど、〈高級娼婦〉役に体当たりで挑んだことが話題に。
監督には原作者からの強い希望で『ワンダーボーイ』(19)で熱い注目を浴び、『マダムのおかしな晩餐会』(18)、『THE INFORMER 三秒間の死角』(19)など女優としても活躍する気鋭の女性監督アニッサ・ボンヌフォンが起用。本作の公開にあたって「女性が自分の身体をコントロールする権利、つまりはセクシュアリティをコントロールする権利が今、問われている、この映画の舞台が売春であるならば、真のテーマは女性のセクシュアリティと欲望である。だからこそ、『ラ・メゾン 小説家と娼婦』のような映画は、今日、強い共感を呼んでいるのだと思います」とコメントを寄せている。
ストーリー
フランスからベルリンに移り住んだ27歳の小説家エマ(アナ・ジラルド)は、作家としての好奇心と野心から、娼婦たちの裏側に惹かれてゆく。そして、大胆にも彼女たちの実情を理解するために、有名な高級娼館“ラ・メゾン”に娼婦として潜入する。危険と隣り合わせの女性たちの日常、そして孤独や恋愛の尽きない悩み……。そこでの日々は、エマにとって新たな発見に溢れていた。そして2週間のつもりが、いつしか2年もの月日が流れてゆく。果たして、エマがその先に見るものとは――。
(原題:La Maison、2022年、フランス・ベルギー、上映時間:89分、R-18)
スタッフ&キャスト
監督:アニッサ・ボンヌフォン
原作:「La Maison」エマ・ベッケル著
出演:アナ・ジラルド、オーレ・アッティカ、ロッシ・デ・パルマ、ヤニック・レニエ、フィリップ・リボット、ジーナ・ヒメネス、ニキータ・ベルッチ
予告編
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公開表記
配給:シンカ
12/29(金)より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開