映画監督・⻘⼭真治の世界観を紐解く初の展覧会「青山真治クロニクルズ展」は、北九州市立美術館分館にて明日いよいよ開幕。
これを記念して、12月1日(金)に開催されたオープニングセレモニーと内覧会にスペシャルゲストとして青山真治の夫人であり俳優の、とよた真帆氏が登場。
展覧会会場の入口メインボード前にて北九州市立美術館長の後小路雅弘氏、副館長の田上裕之氏ら4名と共にテープカットを行った。また、北九州市市長の武内和久氏よりビデオメッセージも贈られた。
本展の発案当初から企画に協力してきたとよた真帆氏。
「こんなに素晴らしい展覧会を地元・北九州で開いてくださることを、大変光栄に思っています」と開催に至った喜びを語った。
「青山が亡くなってから行われた展覧会や映画上映などで折を見て、ふと青山を感じる瞬間があります。特に『声を届ける会』のときは強く感じていました。そのようなときは青山にヒントをもらったり、次にどうしたらいいかを質問する癖がつきました。この会場にも、きっと青山はずっといると思います」。
また、展覧会を鑑賞して「青山の作品の断片を観ながら、青山の愛した北九州、映画、仲間たち、スタッフ、映画を支持した方たちの愛とともに、青山真治を感じていただけたら幸いです」とコメント。
北九州市長の武内氏は「青山監督は地元門司を舞台にした『Helpless』、カンヌ国際映画祭で絶賛された『EUREKA』をはじめ数々の名作を世に生み出した日本が誇る映画監督です。この展覧会を通じて郷土の宝、青山真治監督をより多くの皆様に再認識していただきたい」とビデオレターで祝辞の言葉が贈られた。
青山真治監督の企画展を北九州で開催する会実行委員会会長の吉武あゆみ氏は、長年の恩返しを含めて本展を企画し、「亡くなる直前まで次回作の準備をしていた監督の熱量を今、北九州から伝えないといけないという思いに駆られた。誰もが、まだそこにいる監督の存在を感じながら企画にあたった数ヵ月だった」と涙ながらに語った。
最後に、司会の掛け声とともに晴れ晴れしくテープカットが行われ、オープニングセレモニーを締めくくった。
青山真治クロニクルズ展とは
本展は、カンヌ国際映画祭をはじめ国内外で高い評価を受けながら昨年3月に57歳の若さで逝去した北九州市門司区出身の映画監督・青山真治の映画関連資料を集めた初の展覧会。
青山の作品を扱った上映はこれまでにも全国各地で行われてきましたが、「展覧会」という形式で開催するのは今回がはじめての機会となる。
⻘⼭がメガホンを取った数々の作品のデザイン画、脚本、美術や衣裳。そして映画制作の過程を垣間⾒ることのできるさまざまな資料を通して⻘⼭映画の世界観を紐解く。
会期中はゲストを招いたギャラリートークを開催する。
とよた真帆氏によるギャラリートークを開催
会期初日の12月2日(土)は、女優・とよた真帆氏が登壇し、計2回・各回30分間のトークを行う。
青山が生み出した作品資料や青山邸にあった数々の品が展示された空間で語られるトークにご注目いただきたい。
その他ゲストによるトーク日程は後日公式ウェブサイト及びSNSにて告知される。
・とよた真帆氏登壇日程
【日程】12月2日(土)
【時間】①11:00~/②14:00~ 計2回(各回30分を予定)
公式ウェブサイト
「青山真治クロニクルズ展」
12月2日(土)~17日(日)の16日間、北九州市立美術館分館にて開催!
(オフィシャル素材提供)