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『Winter boy』本編冒頭映像&コメント・イラスト解禁

© 2022 L.F.P・Les Films Pelléas・France 2 Cinéma・Auvergne-Rhône-Alpes Cinéma

 12月8日(金)よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国順次公開となる映画『Winter boy』より本編冒頭映像ならびに著名人コメント&イラストが初解禁となった。

父の死、そして、はじめてのパリへ。
年上の青年との出会いが、少年を光へと導くが……。

 今回初解禁となる本編映像は、まさに映画本編の冒頭映像。寮に住む平凡な17歳の高校生だったリュカが、父を亡くす二週間前を振り返り、語り始める。恋人とは言わないまでも、肉体関係もある仲の良い男友達とのいつも通りの毎日。ある日、仕事が忙しく会うのが久しぶりだった父が、車で学校へ送ってくれたが、車内での他愛のない話を振り返ると、そこには人生への後悔を語る父と、それを聞きどこか辛い気持ちになるリュカがいた。家族を亡くす痛みと、心の再生を描いた本作の、予兆を感じさせる静かなオープニング・シーンだ。

小説家、精神科医、歌人、漫画家などバラエティ豊かなコメント寄稿者

 そんな作品をいち早く鑑賞した著名人たちからコメントも多数到着。Amazon originalで実写ドラマ化され話題となった『モアザンワーズ/More Than Words』の作者である漫画家の絵津鼓は「自分とまったく同じ感情を誰かと分かち合えることはないという孤独に凍え、ふと共にある音楽はさりげない人生のよすがだと実感し、心が暖まる」と心の再生に胸を熱くしたことをコメント。『蛇にピアス』で芥川賞を受賞した小説家の金原ひとみは「行き場のない、彷徨う魂と共に、パリを徘徊した」、ゲイを公言する歌人の鈴掛真は「まっさらなキャンバスを塗りつぶしては彩りまた塗りつぶしを繰り返した少年時代を、この映画が思い出させてくれた」、映画・音楽パーソナリティの奥浜レイラは「同じ経験をしたわけでもない。けれど、ここにある痛みを確実に知っている。古傷を誰かと見せ合ったような親密さに、包まれるようなあたたかさを感じた」と、共に自身の記憶と重ねたコメントを寄稿。「世界一受けたい授業」や「Nスタ」などのテレビ番組にも出演した精神科医で医療刑務所でも働く藤野智哉は「自分ならどうするか考えながら見て欲しい物語」と、希望についての物語であることをコメントした。さらに映画ライターのよしひろまさみちは「絶望と希望の間にいたリュカ世代の監督に思いを馳せる」と、本作がクリストフ・オノレ監督の自伝的な物語である点に注目した。

 イラストを寄稿したのはドクターマーチンが世界中から3人のPRIDEアーティストを選び2023年に限定コラボレーション・モデルを発売した、そのうちのコラボレーターのひとりであるアーティスト、カナイフユキ。リュカの悲しそうな表情、それを救い出した年上のアーティストのリリオ、そしてギターを弾きながら心を癒すリュカと、本作のエッセンスを凝縮した一枚だ。

26歳で作家デビューし自身のセクシュアリティをオープンに表現
俊英クリストフ・オノレ監督、自伝的な物語を映画化

 「カイエ・デュ・シネマ」に映画評を寄稿し、その後映画監督となり、舞台の演出なども手掛ける多才なクリストフ・オノレ。自身のセクシャリティやパーソナリティを強い信念のもと真正面から表現し、観る者に勇気を与え続けている。本作はオノレの少年時代を描いた自伝的な物語。愛する者の死に直面したとき、その苦しみをどう乗り越えていけばいいのか――どんな絶望の底にも差し込む希望の陽に、優しく心身を温められる感動作だ。

全フランスが恋におちた新星ポール・キルシェ主演作
世界的名優ジュリエット・ビノシュと共演

 主人公リュカ役を演じた新星ポール・キルシェは、“新たなスター誕生”とメディアからも絶賛され、第70回サン・セバスティアン国際映画祭主演俳優賞を受賞。名匠クシシュトフ・キェシロフスキ監督の『トリコロール/赤の愛』で鮮烈な輝きを放ったイレーヌ・ジャコブを母に持つ。リュカの母親役には『トリコロール/青の愛』『真実』などの名優ジュリエット・ビノシュ。息子を支える母親を熱演した。

コメント全文

絵津鼓(漫画家)
 自分とまったく同じ感情を誰かと分かち合えることはないという孤独に凍え、ふと共にある音楽はさりげない人生のよすがだと実感し、心が暖まる。

奥浜レイラ(映画・音楽パーソナリティ)
 ときどきティーンの自分を振り返る。未熟なままで厳しい社会と向き合わざるを得なくなったときの、自分自身の衝動の得体の知れなさ、危うさを思い出し未だにギュッと目をつぶってしまう。主人公リュカは私ではない。同じ経験をしたわけでもない。けれど、ここにある痛みを確実に知っている。古傷を誰かと見せ合ったような親密さに、包まれるようなあたたかさを感じた。

金原ひとみ(小説家)
 派手な話ではない。しかしこんなにも共に生きたと思える映画はない。
 行き場のない、彷徨う魂と共に、パリを徘徊した。

鈴掛 真(歌人)
 まっさらなキャンバスを塗りつぶしては彩りまた塗りつぶしを繰り返した少年時代を、この映画が思い出させてくれた。

藤野智哉(精神科医)
 希望はどこでもいつからでも得ることも失うこともできるもの、自分ならどうするか考えながら観て欲しい物語。
よしひろまさみち(映画ライター)
 セクシュアリティにまつわる苦悩と受容。
 絶望と希望の間にいたリュカ世代の監督に思いを馳せる。

公開表記

 配給:セテラ・インターナショナル
 12月8日(金)よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国順次公開

(オフィシャル素材提供)

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