いよいよ12月8日(金)よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国順次公開となる映画『Winter boy』より、本編映像第二弾ならびに劇場販売パンフレットの内容が初解禁となった。
父の死、そして、はじめてのパリへ。
年上の青年との出会いが、少年を光へと導くが……。
今回解禁となる本編映像第二弾は、父を亡くしてからの主人公リュカと家族の姿だ。父の遺体が眠る遺体安置所に訪れた友人のオスカーに「寮を出て母の傍で暮らすつもりだ」と伝えるリュカ。肉体関係もあるオスカーは悲しみに暮れるリュカに親身に寄り添うも、リュカ自身「感情が麻痺している」と言う通り、他人の気持ちに対処できず不快さを表す。いつか恋人に、と思っていたオスカーの気持ちを「これは愛じゃない」と突き放すのだった。
場面は変わり、葬儀のための曲を選ぶ家族三人。教会に流すには場違い感もあるが、いつもクリスマスに流していた思い出の曲をと、イギリスのシンセポップ・デュオ、オーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダークの80年代の名曲「エレクトリシティ」を選曲。涙に暮れる夫を亡くした妻(ジュリエット・ビノシュ)、何も言わずに母を抱きしめるリュカ。大事な存在を亡くした悲しみと、何よりも家族を大事にする姿が映し出されたワン・シーンだ。
豪華執筆陣による優しさ溢れるパンフレットが発売決定!
公開初日から劇場で販売されるパンフレットは、喪失を経験した人々に寄り添う、やさしさの溢れる仕上がり。
映画ジャーナリストの立田敦子による来日時の主演ポール・キルシェの写真を加えたインタビュー記事や、自伝的物語を完成させたクリストフ・オノレ監督のインタビュー記事はもちろんのこと、「世界一受けたい授業」(日本テレビ)や「バイキング」(フジテレビ)などの出演で知られ、SNSでも人気の精神科医・藤野智哉によるエッセイ「人生を迷った時。闇の中でも焦らずに、ただ生きてみる。」、映画評論家の森 直人によるエッセイ「寒い冬の、熱っぽい17歳の彷徨に「生」の力を求めるストーリーテラーの探求」もある。
さらに、イラストレーターでコミック作家のカナイフユキによるイラスト&エッセイ「未来へと連れて行く熱。10代の僕を救った、忘れられない記憶」、そしてAmazon originalで実写ドラマ化され話題となった『モアザンワーズ/More Than Words』の作者である漫画家の絵津鼓による描き下ろし漫画もある。
26歳で作家デビューし自身のセクシュアリティをオープンに表現
俊英クリストフ・オノレ監督、自伝的な物語を映画化
「カイエ・デュ・シネマ」に映画評を寄稿し、その後映画監督となり、舞台の演出なども手掛ける多才なクリストフ・オノレ。自身のセクシャリティやパーソナリティを強い信念のもと真正面から表現し、観る者に勇気を与え続けている。本作はオノレの少年時代を描いた自伝的な物語。愛する者の死に直面したとき、その苦しみをどう乗り越えていけばいいのか――どんな絶望の底にも差し込む希望の陽に、優しく心身を温められる感動作だ。
全フランスが恋におちた新星ポール・キルシェ主演作
世界的名優ジュリエット・ビノシュと共演
主人公リュカ役を演じた新星ポール・キルシェは、“新たなスター誕生”とメディアからも絶賛され、第70回サン・セバスティアン国際映画祭主演俳優賞を受賞。名匠クシシュトフ・キェシロフスキ監督の『トリコロール/赤の愛』で鮮烈な輝きを放ったイレーヌ・ジャコブを母に持つ。リュカの母親役には『トリコロール/青の愛』『真実』などの名優ジュリエット・ビノシュ。息子を支える母親を熱演した。
公開表記
配給:セテラ・インターナショナル
12月8日(金)よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
(オフィシャル素材提供)