2023年サンダンス映画祭でUSドキュメンタリー部門観客賞を受賞し、2023年のベスト・ドキュメンタリーの呼び声高い『ビヨンド・ユートピア 脱北』は、2024年1月12日(金)にTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開となる。
12月21日(現地時間)に、映画科学芸術アカデミーから第96回アカデミー賞®のノミネート前の候補作となる10部門のショートリストが発表され、『ビヨンド・ユートピア 脱北』が、長編ドキュメンタリー賞のショートリストに選出された!
史上初となる、隠しカメラや携帯電話により撮影された脱北の全行程を映し出した本作の中心となるのは、祖国北朝鮮を離れたばかりのある家族。いくつもの国境や川、険しい山岳地帯を超えて危険な旅に乗り出す2人の幼い子どもと80代の老婆を含む5人のその家族、国に残して来た子どもとの再会を切望する母親、そして、自由を求める彼らを強い使命感をもって支援する人々。この家族のために実に50人以上のブローカーが協力し、脱北ののち中国、ベトナム、ラオス、タイの4ヵ国を経由し最終目的地である韓国を目指す、総移動距離1万2千キロメートルの決死の脱出作戦が展開される。自由とは何か、楽園はどこにあるのか――深く心に訴え、観る者に強く問いかけてくる。
2023年サンダンス映画祭では開催直前までシークレット作品として詳細を伏せられ、世界中から集った映画ファンや評論家、映画関係者達から圧倒的な支持を経てUSドキュメンタリー部門観客賞を受賞。そのほか、ウッドストック映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞など2冠、ハンプトン国際映画祭で最優秀作品賞など2冠をはじめ7つの賞を獲得。21の賞にノミネートを果たした。全米批評家サイトRotten Tomatoesのメーターは評論家100%、オーディエンス98%と圧倒的な高評価を記録。また、オンラインデータベースIMDbでもレイティング7.8とハイスコアをマーク(数字は全て12/18時点)。日本公開後に控える、1月23日のアカデミー・ノミネーションの行方にも注目だ。
監督は、戦争で荒廃したコンゴで性暴力を受けた女性たちを保護するために設立された団体「シティ・オブ・ジョイ」の活動を追ったNetflixドキュメンタリー『シティ・オブ・ジョイ~世界を変える真実の声~』が高く評価されたマドレーヌ・ギャヴィン。本作のプロデューサーから北朝鮮に関わる題材での映画制作を持ちかけられるまで、北朝鮮に対する関心や理解は人並みだったというギャヴィン監督は、数ヵ月間リサーチを続ける中で北朝鮮に生きる人々の声が外の世界に全く届いていない現状に気づき、衝撃を受けたことが制作への強いモチベーションへと変わったという。そんなギャヴィン監督から、アジア初公開となる日本公開に向けて今月寄せられたばかりのメッセージ映像が解禁に!
「本作は、脱北を試みた2つのケースを追っています。皆さんがこの映画をご覧になってくださり、北朝鮮で暮らす人々の声を外の世界に届ける手助けをしてくださることに心から感謝しております。私たちは彼らを代弁し、擁護する必要があります。たくさんの人に見ていただければ嬉しいです」とコメントを寄せた。
公開表記
配給:トランスフォーマー
2024年1月12日(金) TOHOシネマズ シャンテ、シネ・リーブル池袋ほか全国公開
(オフィシャル素材提供)