作品紹介

『ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版』

© Göess Film, Von Vietinghoff Filmproduktion, 13 Production

イントロダクション

 『ニーチェの馬』を最後に56歳という若さで映画監督から引退したタル・ベーラ。伝説的な7時間18分の『サタンタンゴ』の直後に発表され、日本での初劇場公開作となった『ヴェルクマイスター・ハーモニー』が4Kレストア版で蘇る。

 2019年に初めて劇場公開された『サタンタンゴ』は大きな衝撃を持って迎えられ、2022年には『ファミリーネスト』『アウトサイダー』『ダムネーション/天罰』という初期3作品も劇場公開されるなど、日本でも信奉者が増え続けるタル・ベーラ。

 本作をきっかけに2001年にニューヨーク近代美術館(MOMA)でタル・ベーラ監督の特集上映が組まれ、ジム・ジャームッシュやガス・ヴァン・サントを驚愕させ、同年のヴィレッジ・ヴォイス誌が選ぶベスト・ディレクターにデヴィッド・リンチ(『マルホランド・ドライブ』)、ウォン・カーウァイ(『花様年華』)と並んで、タル・ベーラが選出されるなど、世界に衝撃を与えた記念碑的傑作だ。

© Göess Film, Von Vietinghoff Filmproduktion, 13 Production

ストーリー

 ハンガリーの荒涼とした田舎町。天文学が趣味のヤーノシュは老音楽家エステルの身の回りを世話している。エステルはヴェルクマイスター音律を批判しているようだ。
 彼らの日常に、不穏な“石”が投げ込まれる。広場に忽然と現れた見世物の“クジラ”と、“プリンス”と名乗る扇動者の声。その声に煽られるように広場に群がる住人たち。彼らの不満は沸点に達し、破壊とヴァイオレンスへと向かい始める。

 (原題:Werckmeister Harmonies、2000年、ハンガリー=ドイツ=フランス、上映時間:146分)

キャスト&スタッフ

 監督・脚本:タル・ベーラ
 原作・脚本:クラスナホルカイ・ラースロー 
 音楽:ヴィーグ・ミハーイ
 編集・共同監督:フラニツキー・アーグネシュ
 出演:ラルス・ルドルフ、ペーター・フィッツ、ハンナ・シグラ、デルジ・ヤーノシュ

ギャラリー

予告編

オフィシャル・サイト(外部サイト)

映画『ヴェルクマイスター・ハーモニー』4Kレストア版公式サイト
タル・ベーラ監督(『サタンタンゴ』『ニーチェの馬』)の最もラディカルでパンクな傑作が4Kで蘇る。2024年2月24日(土) シアター・イメージフォーラム館他全国順次ロードショー

 公式X(旧Twitter):@TarrBela_jp

公開表記

 配給:ビターズ・エンド
 2024年2月24日(土)~シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

(オフィシャル素材提供)

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