イントロダクション
脳内アクションスターおばあちゃんの冒険、フォトコピーする幽霊、カタツムリ&ニワトリ、感動の親子愛……無限のイマジネーションに全世界が熱狂!
二つの世界の並行という、驚きのストーリーで待望の初監督を飾るのは、その類い稀な想像力で観客を圧倒するマルティカ・ラミレス・エスコバル。「フィリピンではアクション・スターが大統領になるくらい多くの人がアクション映画に影響を受けているのはなぜ? この不条理に、私はおばあちゃんというレンズを通して優しいアプローチで取り組みました」ときっかけを語る監督。「レオノールのモデルは祖母です。フィリピンの暗い時代を生きた苦労人です。いつも笑顔で愛情深く多大な影響を受けました。暴力や戦争はなぜなくならないのか? レオノールは、暴力でなく愛で立ち向かいます」。現在31歳、21歳から8年の歳月を費やし完成させた。脚本は25稿に及んだ。世界を、人生を愛しむため一生懸命に結末を探し続けるレオノールを、愛とユーモア溢れる視点で描き出している。
カラフルな脳、フォトコピーする幽霊、妊娠した男性など生者と死者の境界が曖昧なエスコバル・ワールドに酔いしれる奇想天外メタコメディ。世界中の映画祭を席巻した感涙のアクション・エンターテインメント、ついに日本上陸。
ストーリー
かつてフィリピン映画界の巨匠だった映画監督レオノールは、72歳になり引退した今、借金と次男ルディとの関係悪化に悩みながら暮らしている。ある日、脚本コンクールの新聞記事を目にした彼女は、一念発起して未完のアクション映画「逆襲のフクロウ」の脚本に取り組む。しかし、落ちてきたテレビに頭をぶつけ闇へ落下して、物語の中に入り込んでしまう。
ルディは今まで母親に対して冷たくしていたことを悔い、懸命にレオノールを脚本の世界から引き戻そうとする。かたやレオノールは<「逆襲のフクロウ」の世界>で未完脚本の結末を見つけようともがく、ついには<おばあちゃんアクション・ヒーロー>に転生、不思議なメタファーを潜り抜け、フィクションと現実が交錯し始める。取り返しがつかない過去、どれほどの痛みを伴おうと、立ち向かわなくてはならない、どん底の人生を、家族を再生するために――。
(原題:Ang Pagbabalik ng Kwago/英題:Leonor Will Never Die、2022年、フィリピン、上映時間:99分)
キャスト&スタッフ
監督・脚本:マルティカ・ラミレス・エスコバル
出演:シェイラ・フランシスコ、ボン・カブレラ、ロッキー・サルンビデス、アンソニー・ファルコン
ギャラリー
予告編
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公式X:@leonormovie
公開表記
配給:Foggy、アークエンタテインメント
1月13日(土)より シアター・イメージフォーラム他全国順次ロードショー
(オフィシャル素材提供)