イベント・舞台挨拶

『陰陽師0』キックオフイベント in 京都

©2024映画「陰陽師0」製作委員会

 夢枕 獏の小説「陰陽師」は、平安時代に実在した《最強の呪術師》安倍晴明の活躍を描いた大ベストセラー・シリーズ。1988年に刊行され、35年たった現在でも定期的に新刊が発売されており、つい先日第18巻が発売されたばかり。シリーズ累計発行部数は670万部を超え、アジア・ヨーロッパなど世界でも人気を集めるなど、長きにわたり世界中を賑わす大人気コンテンツ。
 “陰陽師”というコンテンツはTVドラマ、アニメ、舞台、歌舞伎、ゲームなど多種多様に扱われてきたが、このたび、安倍晴明が陰陽師になる前の知られざる学生時代を描いた完全オリジナルストーリーとして、映画『陰陽師0』(ゼロ)が2024年4月19日(金)に全国公開する。

 “安倍晴明生誕1100年”を記念した、アニバーサリー作品として、原作・夢枕 獏の全面協力のもと、映画化された『陰陽師0』。
 日本全国各地での世界遺産を含む大規模な撮影を行い、破格のスケール感に呪文や記号に彩られたこだわりの美術や衣装が加わり、壮大な世界が完成。主演の山﨑賢人をはじめ、染谷将太、奈緒、佐藤嗣麻子監督が集結しての、本作初のイベントの地となるのは、ロケ地であり、映画のイベントが行われるのは“初”となる、世界遺産“京都・仁和寺”。京都三大門のひとつとも数えられ、玄関、正門にあたる、“二王門”が開かれると、キャスト・監督が登場! 深紅のカーペットを練り歩いた後、大迫力の“二王門”を背に、五芒星が記された特設ステージに一同がラインナップ。

 初めに「撮影でもお世話になった仁和寺でイベントが出来て、とても嬉しいです」と山﨑より挨拶があり、イベントがスタート。
 仁和寺をはじめとした、壮大なロケ地での撮影について、山﨑は「昔から残っていて、世界遺産となる場所はパワー、エネルギーがすごいと思うので、そのような場所で晴明を演じたことで、エネルギーが満ち溢れる映像となりました。金堂の中も研ぎ澄まされた空間で、静寂に包まれていました。完成した作品にも映し出されているので注目してほしいです」と通常は非公開となっている国宝・“仁和寺金堂”(にんなじこんどう)での貴重な撮影を振り返った。

 染谷は「歴史を刻んできた場所に立って、演技するというのは賢人くんが言うように、エネルギーや場所の力を借りて演技をさせていただきました」、奈緒は「(私の撮影は)夜のシーンが多く、東京にはない暗闇を感じました。没入感のある中での撮影でした。また、とても美しい衣装も着させていただきました」と世界遺産である“大覚寺”(だいかくじ)や岩手の“歴史公園えさし藤原の郷”に組まれた大規模なセットなどを挙げ、本作のスケールの大きさを感じさせた。

 ロケ地として仁和寺を選んだ理由について佐藤監督は「天皇家に代々縁のあるお寺で、晴明が教えを請いに行った人物が実際にいた場所とされている場所だったので採用しました」とコメント。

 原作・夢枕 獏と佐藤監督の親交が非常に深いからこそ、生み出された本作。完成した作品について山﨑は「率直にとても面白かったです。現場では想像でしかなかった呪術を使うシーンやVFXの部分を完成した作品で見られて、嬉しかったです。僕も呪術を使えるようになりたいですね」、染谷は「想像を超えて面白かったです。壮大なエンターテイメントでずっとスクリーンに釘付けでした」、奈緒は「誰かと語り合いたいと思う作品でした。とても美しくて、誰も見たことがない作品が国宝と呼ばれる場所で撮影されて、それがスクリーンに閉じ込められてる。そんな今だから出来る奇跡みたいなものが集まった作品です」とコメント。また佐藤監督は「まずは獏さん、そして獏さんのファンを喜ばせたいという気持ちでした。原作から外れないように意識しました。作品を観て、獏さんが泣いてくださったので、すごく嬉しかったです」と原作者夢枕氏のコメントを披露するとこみ上げるものがあったのか、言葉を詰まらせる瞬間もあり、並々ならぬ想いで本作に挑んだことをうかがわせた。

 安倍晴明の知られざる学生時代を描いたことでも話題となっているが、そんな山﨑が演じた“若き”安倍晴明について染谷は「かっこよさの中に繊細さがあった。安倍晴明もひとりの人間なんだなと思いました。それにすごく感動しました」、奈緒は「完全無欠にみえるが、実は弱い部分があって、それを乗り越えた人なんだなと思いました。作品を観ることで安倍晴明という人物を心から愛することができました」と絶賛した。山﨑は「とても恰好良かったと客観的に見て思いました。陰陽師になる前の“若き”安倍晴明、博雅との関係性を監督と染谷君3人で作っていくことが非常に楽しかったです」と充実した撮影を振り返り、「最強バディ誕生だよね」と山﨑と染谷で顔を見合わせた。

 なぜ今映画化したのかについて佐藤監督は「作品の中で暗示や思い込みを “呪”(しゅ)と呼んでいるのですが、昨今のインターネットも事実が何かというのは関係なく、検証することなく論争する世の中になっていて、みんな“呪”にかかっているなと気づきました。それを祓えるのは昔からのヒーローである安倍晴明しかいないと思ったんです」と現代と呪いの関係性と共にその必然性を語った。

 呪術によって顕現する、火龍と水龍の激突や“舞い”のアクションなど、荘大かつ新しい呪術エンターテイメントとなっており、予告解禁の際も大変話題なったが、それについて山﨑は「圧倒的なスケールでした。晴明の人間離れした動きを表現するために、重力を感じさせないアクションに挑戦しました。アクション監督である園村さんが羽生結弦さんの演技を見て着想を得たとおっしゃっていました」と新体験アクションの裏側を明らかにした。

 “安倍晴明生誕1100年”ということで実在した人物の話になっているが、いま、若い人たちの中でも“呪術”や“陰陽師”に興味がある方々が多く、その魅力について問われると、「心の闇を祓ってもらいたい人が多いんだと思います」と佐藤監督。染谷は「呪術というのは人の感情、愛情、憎しみ、関心に深く関わっている。そこにはドラマがあって、洗い流したいという欲求があるのかなと思いました」、山﨑は「自分自身に“呪”をかけてしまっていたり、目に見えるものだけで判断してしまう世界になっていて、目に見えない心の部分を大事にしたいという本質があるからなのかなと思います」と各々想いを語った。

 最後に山﨑より「日本の呪術はここから始まります。ぜひスクリーンで楽しんでください」と締めの挨拶があり、“誰も見たことがない”呪術エンターテイメントの幕開けに期待を膨らませた。キャスト・監督一同、境内に漂う、神秘的な雰囲気を感じながら降壇し、イベントは終了した。

 登壇者:山﨑賢人、染谷将太、奈緒、佐藤嗣麻子監督

公開表記

 配給:ワーナー・ブラザース映画
 2024年4月19日(金) 伝説が始まる。

(オフィシャル素材提供)

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