マーベル映画『マダム・ウェブ』日本語吹替版プレミア上映ナイトが都内で行なわれ、舞台挨拶に日本語版吹き替えキャストの大島優子、潘めぐみ、ファイルーズあい、伊瀬茉莉也、子安武人、萩原聖人が登壇して作品について語った。
本作は、マーベル作品では珍しい本格ミステリー・サスペンス。ある事故に巻き込まれてから“未来予知”の能力を手にした救急救命士キャシー・ウェブが未来予知でスパイダーマンを救う重要なキャラクターとして誕生し、活躍する物語。
3人の少女たちに隠された「重要な使命」を知るのはキャシーだけ。最悪の未来を見たことから物語が予想もつかない方向へ動き出していく――。
大島は、実写映画版の吹き替えキャストに初挑戦。大好きだというマーベル作品に参加できて大喜び。キャシー・ウェブ(マダム・ウェブ)の声を担当し「マーベル作品がすごく好きだったので、飛び跳ねるほど嬉しかった。でも、自分が好きな世界観だからこそ、プレッシャーがすごくて、毎日闘っていました。自分のセリフのトーンだとか迫力っていうものを2倍、5倍出さなきゃいけないんだなっていうのを感じながらやっていました。アフレコの時は、普段自分が(俳優として)やっていることよりも、(声優は)イマジネーションがもっともっと必要なお仕事だったので、プロの声優さんたちはホントにすごいなぁと思いました」と声優をリスペクト発言。
また、完成した作品を観た感想を、大島は「正直、自分の声を2時間聞くのは苦痛でした(苦笑)」と本音を漏らした。
また、役柄について大島は、「キャシーはニューヨークで救急救命士として働いています。偶然起きた事故がきっかけで予知能力に目覚めます」と説明。「声を吹き込むということは、普段の芝居よりも制限があって、もっとイマジネーションが必要な作業でした。反省点がいろいろありますが、(マーベル作品への参加は)本当に光栄なことだし、すごく感謝してます」と喜びをかみ締めていた。
潘をはじめ、ファイルーズ、伊瀬の3人が声を当てたのは、マダム・ウェブと行動をともにする少女たち。
ジュリア・コーンウォール役の潘は「彼女はすごく内気な女の子ですが、キャシーたちと関わることで、変化していく過程に注目していたたけたら……」とアピール。また、潘は「実は大島優子さんと私のフィルムのデビューの13年前に実写の映画で共演させていただいて。13年ぶりに、今日ここでお会いできています。大島さんは、その時にすごく現場のムード・メーカーだったのを覚えています」と大島との懐かしい想い出も披露した。
アーニャ・コラソン役のファイルーズは、「頭が良くて、誰よりも努力できる女の子。最初は彼女の強さに惹かれて低い声を当てていましたが、(途中からは)内に弱いところもあるティーン・エイジャーの女の子を演じようと、アーニャを演じていました」と話す。また、完成作品を観て、「大島さんの演じるキャシーは安心感がスゴイ。一生分のキャシーを観ているような説得力のあるお芝居をされていました。すごく感銘を受けました」と大島を絶賛した。
マティ・フランクリンを演じた伊瀬は、役柄について「怖いもの知らずで、大胆で、アクティブな女の子です」と説明し、「私は、マーベル作品の中でも特にスパイダーマンが好きなので、参加できて、夢のようです! 光栄でした」と大興奮。
少女たちを執拗に追い続ける今作のヴィラン役の、黒いマスクの男・エゼキエルを演じた子安は「少女たちを追いかける謎の男です。エゼキエル役を演じているタハール・ラヒムさんの演技に寄り添うようにやらせていただきました」と話す。
秘密になっていた“ベン”というキャラクターを萩原が演じたことが明らかにされた。萩原は「キャシーのバディ役を演じました。(オファーを受けて)マーベル・ファンなので、『よっしゃー!!』(大声)と思いました。好きだからこそ、どういうふうに役を愛して作品を愛して、その中で自分の表現が生かされるのかがすべて。まったく余裕はなかったです」とアフレコを振り返った。
イベント終盤、マダム・ウェブの“未来予知”にちなみ、「箱の中身はなんだろな?(中身は大きなクモ)」ゲームも行われ、盛り上がった。
最後に、萩原は「本作は、マーベル初のミステリー作品ということで、観たあとは秘密を守りながらいろいろな人にススメてください」。子安は「この映画はぜったい面白いので、ぜひ観てください。僕のオススメシーンはエゼキエルが出てくるベット・シーンです」。ファイルーズは「未来がテーマになっている作品。どんな未来も決っていないというメッセージに勇気をもらいました」。伊瀬は「ものすごく面白いマーベル作品になっています」。 潘は「未来は変えることができる。『マダム・ウェブ』の始まりの物語となっています。未来をたぐり寄せて前へ進んでいくキャシーに私も勇気をもらいました」。大島は「力強さを持てる、後押ししてくれるところがマーベル作品の魅力。観るたび、観るたび、新しい発見ができると思いますので何度でも楽しんでください!」と、それそれが熱くアピールしてイベントを締めくくった。
登壇者:大島優子、潘めぐみ、ファイルーズあい、伊瀬茉莉也、子安武人、萩原聖人
(取材・写真・文:福住佐知子)
公開表記
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
2024年2月23日(祝・金) 全国の映画館で公開
(オフィシャル素材提供)