『レオン』のリュック・ベッソンが実際の事件に着想を得て脚本・監督を務め、2023年のヨーロピアン・フィルム・マーケットでお披露目されるや、完成度の高さから世界中のバイヤーに大きな衝撃を与え、同年、第80回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門での上映では「リュック・ベッソン監督、完全復活!」「ベッソンの最高傑作!」と大絶賛の嵐を巻き起こしたバイオレンス・アクション映画『DOGMAN』(原題)が『DOGMAN ドッグマン』の邦題にて24年3月8日(金)より全国公開!
そのタマもらった!一度噛みついたらはなさないワン!
飯にするか!と座ったギャング「エル・ヴェルドゥゴ」のボス・モラレスの前にガラケーを咥えたドッグマンの右腕ミッキー(ジャック・ラッセル・テリア)がテーブルに飛び乗った。咥えていたガラケーをぶっきらぼうに落とすミッキー。すぐさま着信音が鳴る。訝しみながらも電話に出るモラレス。「エル・ヴェルドゥゴ? 本名は知らないけど――」と話し始めるドッグマン(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)。「誰だ?」と聞かれても「警察でもFBIでも敵でもない。状況的には唯一の友かな?」と煙に巻く。店の外から電話をかけるドッグマンは入り口に待機させていたポリー(ぺルジアン・シェパードドッグ・マリノア)に頷いて合図を送る。一体何を企てているのか? ドッグマンと犬たちの阿吽の呼吸で作戦は進んでいく。
合図を見るや駆け出すポリー。「危ないから席を立たないで」と忠告されるも、なんのこっちゃ?と何もわからない顔のモラレス。「将来、家族を作りたいならなおさらに」と話すうちに機敏に店内に侵入するポリー。ポリーが目指していたのは……ボスのタマだ。命ではなく文字通りの玉に噛みつく! 「ぅぬあああっっっ!! ああ、ああっ!」と悲痛な叫びをあげるボス。下を見ると噛み千切らんとばかりに放さないポリーの姿が。ボスのピンチにハンドガンを構える手下たちだが、命の危険を感じているボスはゆっくりと何もするなよ……と悲しい表情で首を振る。痛みに思わず耳から離したケータイからはまたもドッグマンから呼びかける声がする。
「聞く気になった? 名前は?」と尋ねる。「ディエゴ・モラレスだ」手下が手を出そうとすると噛みつく力を強くするポリー。「子どもは好き? 犬が嚙んでいるその意味は分かる? 将来の子どもを助けるから、マーサにも静かに子育てをさせて」と脅すドッグマンの目的は彼らがみかじめ料を徴収し苦しめたクリーニング店・マーサのためだった。
車いす生活のドッグマンのために手助けしてくれる優しいマーサのために一肌脱いだのだ。モラレスに手を引くと約束させたドッグマンは、ミッキーにケータイを回収させその場から姿を消した。
しかしこれが発端となり、モラレスから狙われることに……! 果たしてドッグマン&犬vsギャングの抗争の行方はどうなってしまうのか?
公開表記
配給:クロックワークス
2024年3月8日(金) 新宿バルト9ほか全国公開
(オフィシャル素材提供)