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『映画に愛される街、TOKYO!―アート・キッチュ・エキゾチズム―』3/16よりユーロスペースで開催!トークセッションゲスト決定

 世界中の映画監督が“東京”を舞台に撮影した作品を集めた特集上映『映画に愛される街、TOKYO!―アート・キッチュ・エキゾチズム―』を3月16日から3月29日まで、渋谷の映画館・ユーロスペースにて開催される。上映期間中に上映する作品の監督や出演者、各分野の専門家を招いたトークセッションの開催が決定した。

 トークゲストには、日本初公開となる日本・トルコ・ドイツの合作映画『IGUANA TOKYO ―イグアナ トウキョウ―』の監督 カアン・ミュジデジが来日し、日本を映画の舞台に選んだ理由や日本の伝統について語る。また、ホウ・シャオシェン監督作品『珈琲時光』に出演した一青窈が登壇し撮影当時の思い出を振り返る。その他、3 人の鬼才が東京を舞台に紡ぎ出した3編の物語『TOKYO!』の上映回では映画感想Tik Tocker のしんのすけと映画ライターのSYOが、『都市とモードのビデオノート』の回では建築映像作家/建築家集団ガラージュ共同主催の瀬尾憲司とSister 代表の長尾悠美が、『ロスト・イン・トランスレーション』にはブロードキャスターのピーター・バラカンと元東京国際映画祭プログラミング・ディレクターの矢田部吉彦が、『東京画』の回では映画批評家の三浦哲哉が登壇し、それぞれの視点から“東京と映画”をテーマにトークを繰り広げる予定だ。

 スペシャル・スクリーニングとなる、『あなたの東京、わたしの東京』(ホームービー特別上映会)では、馬渕愛(ホ
ームムービーの日in 東京府中主宰)と 宮澤 愛(ホームムービーの日 in 京橋)が上映中トークを行う予定。
 本企画は、作品上映やトークセッションを通じて【東京/TOKYO】の多様な魅力を紐解き、観客や次代の作家たちの感受性を刺激することを意図した令和初の試みだ。

トークセッション スケジュール

3月16日(土)『IGUANA TOKYO ―イグアナ トウキョウー』19:00の回上映後
 トークゲスト:カアン・ミュジデジ(「IGUANA TOKYO ーイグアナ トウキョウー」監督)

3月17日(日)『TOKYO!』18:25の回上映後
 トークゲスト:しんのすけ(映画感想TikToker) 進行役: SYO(映画ライター)

3月18日(月)『珈琲時光』16:50 の回上映後
 トークゲスト:一青窈(『珈琲時光』出演)

3月19日(火)『都市とモードのビデオノート』19:15の回上映後
 トークゲスト:瀬尾憲司(建築映像作家/建築家集団ガラージュ共同主催)×長尾悠美(Sister 代表)

3月24日(日) スペシャル・スクリーニング「あなたの東京、わたしの東京」(ホームムービー特別上映会)15:25の回上映中
 トークゲスト:馬渕 愛(ホームムービーの日in 東京府中主宰)×宮澤愛 (ホームムービーの日 in 京橋)

3月25日(月)『ロスト・イン・トランスレーション』18:30の回上映後
 トークゲスト:ピーター・バラカン 進行役:矢田部吉彦(元東京国際映画祭プログラミング・ディレクター)

3月28日(木)『東京画』18:35の回上映後
 トークゲスト:三浦哲哉(映画批評家)

 ※ トークは30分程度を予定している。
 ※ 諸般の都合によりイベントの内容が変更、中止となる場合がある。

上映作品一覧

『IGUANA TOKYO ―イグアナ トウキョウー』

©COLOURED GIRAFFE/trixta/ASTEROS

 (原題:IGUANA TOKYO、2022年、トルコ・日本・ドイツ合作、上映時間:74分)

 監督:カアン・ミュジデジ
 出演:エルタン・サバーン、サーデー・アクソイ、デニス・ウルクほか
 配給:トリクスタ

 長編デビュー作『シーヴァス 王子さまになりたかった少年と負け犬だった闘犬の物語』でヴェネチア国際映画祭審査員
特別賞を受賞したトルコの俊英カアン・ミュジデジが紡ぎ出すサスペンス・スリラー。東京で幸せに暮らしていたはずの一家が、ゲームを通じてメタヴァースの世界に足を踏み入れたことから奇妙な出来事に巻き込まれ始め、やがて崩壊へと向かうさまをペットのイグアナの視点から巧みに描き出す。

『TOKYO EYES』

 (原題:Tokyo Eyes、1998年、日本・フランス合作、上映時間:98分)

 監督:ジャン=ピエール・リモザン
 出演:武田真治、吉川ひなの、杉本哲太、水島かおり、大杉 漣ほか
 配給:ユーロスペース

 世紀末の東京を舞台に、謎めいた発砲事件を起こし続ける青年と彼に惹かれる少女の姿をスタイリッシュな映像と音で描く。フランス人のジャン=ピエール・リモザンが監督を務め、共同脚本坂元裕二も名を連ねている。カルト的人気を博した「NIGHT HEAD」の武田真治とモデル・女優・歌手の吉川ひなのという、当時絶大な人気を誇っていた2人が主演を務め、事件の鍵を握るヤクザをビートたけしが演じ、渋谷や下北沢でロケが行われた。

『TOKYO!』

©2008「TOKYO!」
©2008「TOKYO!」

 (原題:TOKYO、2008年、フランス・日本・韓国合作、上映時間:110分)

 監督:ミシェル・ゴンドリー 、レオス・カラックス、ポン・ジュノ
 配給:ビターズ・エンド

 クリエイティビティあふれる3人の鬼才が東京を舞台に紡ぎ出した3編の物語。ファンタジー(ミシェル・ゴンドリー監督「インテリア・デザイン」)に不条理劇(レオス・カラックス監督「メルド」)、ラブ・ストーリー(ポン・ジュノ監督「シェイキング東京」)と、それぞれの監督の持ち味が存分に発揮されたオムニバスとなっている。エンディング・テーマで流れるのは高橋幸宏×細野晴臣×坂本龍一によるHASYMO の「Tokyo Town Pages」。

『ライク・サムワン・イン・ラブ』

©mk2/Eurospace

 (原題:Like Someone in Love、2012年、日本・フランス合作、109分)

 監督:アッバス・キアロスタミ
 出演:奥野 匡、高梨 臨、加瀬 亮ほか
 配給:ユーロスペース

 『友だちのうちはどこ?』、『桜桃の味』のイランの巨匠で2016年に76歳で逝去したアッバス・キアロスタミによる人間ドラマで2011年に日本で撮影が行われた。84歳の元大学教授の男性、彼の元に派遣されたデートクラブでアルバイトをする女子大生、彼女の恋人の3人の愛と欲望と嘘が絡み合い、繊細なドラマが綴られていく。映画タイトルと同じジャズ・スタンダード「Like Someone in Love」(エラ・フィッツジェラルド)が劇中でも使用されている。

『ロスト・イン・トランスレーション』

©2003 LOST IN TRANSLATION INC.
©2003, Focus Features all rights reserved

 (原題:Lost in Translation、2003年、アメリカ、上映時間:102分)

 監督:ソフィア・コッポラ
 出演:ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソン、ジョバンニ・リビシ、アンナ・ファリスほか
 配給:東北新社

 『ヴァージン・スーサイズ』に続くソフィア・コッポラの長編2作目で、アカデミー賞®脚本賞を受賞した。CM撮影のために東京に滞在中の初老のハリウッド俳優と有名写真家の夫に同伴して東京に来たもののヒマを持て余している若い妻。異国で孤独と虚しさを抱えたアメリカ人男女の心の交流を描く。“異邦人”の視点で切り取られた東京の街並みが印象的。渋谷のスクランブル交差点を世界中に知らしめた作品とも言われる。

『書かれた顔 4K レストア版』

 (原題:The Written Face、1995年、日本・スイス合作、上映時間:94分)

 監督:ダニエル・シュミット
 出演:坂東玉三郎、武原はん、杉村春子、大野一雄、蔦清小松朝じ、坂東弥十郎ほか
 配給:ユーロスペース

 『ラ・パロマ』など退廃的な映像美で映画ファンのみならず多くの映像作家をも魅了したスイス人監督ダニエル・シュミットが当代きっての女形・坂東玉三郎に迫った1995年公開の映画の4Kレストア版。現実と虚構を織り交ぜた構成で、古典舞踊家の武原はん、女優の杉村春子、舞踏家の大野一雄、映画製作時101歳で日本最高齢の芸者だった蔦清小松朝じも出演しており、フィクション・パートでは青山真治が助監督を務めている。

『神々の山嶺 』

© Le Sommet des Dieux – 2021 /Julianne Films /Folivari / Mélusine Productions /France 3 Cinéma/ Aura Ciném

 (原題:LE SOMMET DES DIEUX、2021年、フランス、ルクセンブルグ、フランス語、94分)

 監督:パトリック・インバート
 原作:「神々の山嶺」作・夢枕獏 画・谷口ジロー(集英社刊)
 日本語吹き替えキャスト:堀内賢雄、大塚明夫、逢坂良太、今井麻美 吹替翻訳:光瀬憲子
 配給:ロングライド、東京テアトル

 「孤独のグルメ」などの傑作漫画で知られ、2017年にこの世を去った漫画家・谷口ジローが夢枕獏のベストセラー山岳小説を漫画化した『神々の山嶺』をフランス映画界でアニメーション化した。「ジョージ・マロリーはエベレスト登頂に成功したのか?」という山岳界の謎に迫りつつ、2人の日本人登山家が過酷なエベレストに挑むさまを描き出す。本国フランスで大ヒットを記録し、セザール賞の長編アニメーション映画賞を受賞した。

『都市とモードのビデオノート 4K レストア版』

© Wim Wenders Stiftung 2014

 (原題:Aufzeichnungen zu Kleidern und Stadten /Notebook on Cities and Clothes、1989年、西ドイツ、フランス合作、上映時間:81分)

 監督:ヴィム・ヴェンダース
 出演:山本耀司、ヴィム・ヴェンダース
 配給:東北新社

 『PERFECT DAYS』のヒットも記憶に新しいドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダースが、ポンピドゥーセンター(国立芸術文化センター)の依頼を受けて、ファッションデザイナー・山本耀司の仕事を追いかけたドキュメンタリー。フィルムカメラと8ミリビデオカメラの映像を織り交ぜ、1989年春夏のパリ・コレクションに向けた準備過程を克明に記録すると共にヴェンダースとの対話を通じて山本のファッションや仕事への哲学が語られる。

『東京画 2K レストア版』

© Wim Wenders Stiftung 2014

 (原題:Tokyo-Ga、1985年、西ドイツ・アメリカ合作、上映時間:92 分)

 監督:ヴィム・ヴェンダース
 出演:厚田雄春、笠智 衆、ヴェルナー・ヘルツォーク
 配給:東北新社

 ヴィム・ヴェンダースが、敬愛する小津安二郎へのオマージュを込めて制作したドキュメンタリー。小津が描いた東京を求めヴェンダースはカメラを回し続ける。竹の子族やパチンコ、ビルの屋上のゴルフ練習場、食品サンプルをつくる工房、東京タワーの展望室、そして笠智 衆、小津組の名カメラマン・厚田雄春へのインタビューなどを交えつつ、『東京物語』(1953年)からちょうど30年後の1983年当時、いまから約40年前の東京の風景が映し出される。

『二郎は鮨の夢を見る』

© 2011Sushi Movie,LLC

 (原題:JIRO DREAMS OF SUSHI、2011年、アメリカ、英語字幕、82分)

 監督:デヴィッド・ゲルブ
 出演:小野二郎、小野禎一、小野隆士、山本益博ほか
 配給:トランスフォーマー

 銀座の名店「すきやばし次郎」の店主で寿司職人の小野二郎氏に密着したドキュメンタリー。オバマ大統領の来日時の会食の場として使用され、ハリウッド・セレブにも多くのファンがいることでも知られる名店「すきやばし次郎」。その店主で「ミシュラン三つ星レストランの最高齢料理長」としてギネス認定もされた二郎の職人としての哲学、師に学び、超えようと精進する2人の息子や弟子たちとの関係性を描き出す。

『不思議なクミコ』

© La Sofra

 (原題:Le myst re Koumiko、1965年、フランス、上映時間:47分)

 監督:クリス・マルケル
 出演:村岡久美子
 配給:パンドラ

 後世の映像作家に大きな影響を与えた時間と記憶をめぐるSF短編映画『ラ・ジュテ』で知られる作家、映画監督、写真家、マルチメディア・アーティストのクリス・マルケルによる実験的ドキュメンタリー。1964年10月の東京オリンピックで賑わう、高度経済成長のさなかの日本を舞台に、フランス語を学ぶ20代の日本人女性・クミコの姿を追いかける。武満 徹の「弦楽のためのレクイエム」が音楽として使用されている。

『珈琲時光』

 (原題:珈琲時光、2003年、日本、上映時間:103分)

 監督:ホウ・シャオシェン
 出演:一青窈、浅野忠信、萩原聖人、余貴美子、小林稔侍ほか
 配給:松竹

 小津安二郎の生誕100年を記念して2003年に製作。『悲情城市』でヴェネチア国際映画祭の金獅子賞を受賞した台湾の名匠・侯孝賢が監督・脚本を務め、随所に小津の『東京物語』へのオマージュを散りばめつつ、台湾人の母を持つフリーライター・陽子の日々の暮らしを淡々と描く。2002年に「もらい泣き」でデビューし、本作が公開された2004年には「ハナミズキ」が大ヒットした歌手の一青窈が主人公の陽子役で女優デビューを果たしている。

スペシャル・スクリーニング『あなたの東京、わたしの東京』ホームムービー特別上映会)

 家族の記録、地元のお祭り、散歩の風景など、地域や家庭に眠っていた8mmや16mmフィルムのホームム・ービーを上映。
 商業映画とはまた異なる、市井の作家の私的な視点が捉えた東京の記憶が、あなたに語りかけ、共鳴する。

『映画に愛される街、TOKYO!―アート・キッチュ・エキゾチズム― 』概要

 期間:3月16日(土)~3月29日(金)
 会場:ユーロスペース(〒150-0044 東京都渋谷区円山町 1-5 3F)
 公式HP:http://www.eurospace.co.jp(外部サイト)
 上映&イべント:12作品の映画上映、スペシャル・スクリーニング、トークショーを予定
 入場料金:一般1,600円/大学・専門学校生1,300円/会員・シニア1,300円/高校生800円(オンラインは900円)/中学生以下500円(オンラインは600円)
      特別上映「あなたの東京、私の東京」は500円均一
 主催:ユーロスペース
 共催:トリクスタ、ライトフィルム
 助成:公益財団法人東京都歴史文化財団、アーツカウンシル東京[芸術文化魅力創出助成]
 協力:(五十音順)シネマトリックス、松竹、東京テアトル、東北新社、トランスフォーマー、パンドラ、ビターズ・エンド、ロングライド
  トークゲストおよび上映スケジュールは、ユーロスペース公式ホームページにて後日発表される。

(オフィシャル素材提供)

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