近年Chat GPTの登場など急激にAIが注目される中、AI同士が討論したらどうなるのか?
奇才・堤幸彦監督が挑んだのは、キャストたった1人で15役を全編英語で演じる意欲作。昨年9月開催のマドリード国際映画祭では外国語映画として、監督賞、主演男優賞、脚本賞、サウンドデザイン賞、の4つのコンペティション部門にノミネートされ「外国語映画最優秀主演男優賞」を受賞。海外からの注目と評価は高く、今月はニューヨーク・ブルックリンで劇場公開となり、先日8日には堤 幸彦監督がブルックリンでの上映後のティーチインに参加。「トンデモない映画だ! 最高だ!」と観客から絶賛され会場を盛り上げた。ニューヨークのアードデザイナーZack Handlerが作成したニューヨーク版キービジュアルもお披露目となった。近年音楽では“Gacha Pop(ガチャポップ)”と呼ばれるなど新定義されたジャパンカルチャーが人気だが、このビジュアルからも映画『SINGULA』が、新たな日本発のカルチャーとして受け入れられていることが伝わってくる。
そしてこの度、本作を支援する多くの声を受け、日本国内で5月10日に新宿バルト9ほかにて期間限定公開が決定! 昨年4月に「Makuake」で立ち上がった映画『SINGULA』公開応援プロジェクトが、1週間で目標額500万円を突破し最終8,122,000円まで到達。多くの応援コメントが寄せられ公開が決定した。
本作は、15体の人間そっくりのAIアンドロイド同士が「人類を破壊するべきかどうか」という究極のディベートを繰り広げるディベート・クラブのバトルロイヤル・デスゲーム。15体のAIアンドロイドは情報学習能力を持ち、感情はない。規則を守らなければ即シャットダウン。たった1人の出演キャストに抜擢されたのは2.5次元やミュージカルなどで活躍しているspi。全編英語で15体15役のAIキャラクターを演じ分け、最新技術によって撮影・編集された15体のキャラクターが一同に競演し交錯していく。主題歌は、r-906 feat. 初音ミクが歌う「イフ」。2018年に活動を開始したボカロP・r-906による書き下ろし楽曲となっており、堤 幸彦監督の映像世界観をさらに魅惑的で幻想的な世界に彩っている。
原案原作は、2019年2月、舞台で上演されたAIたちによる討論劇[SINGULA]。堤監督を含め映画制作・プロデュース・チームは、本作の映画化に向けて、これまで観たことがない、体感したことがない、狂おしく美しい映画体験を創りたい、そして、本作品に含まれた非常に重要なテーマを世界中に届けたいという強い想いに賛同したスタッフたちが集結した。
コメント
堤 幸彦
いままでの私の映画の中で最もヘンテコで、でもいちばん美しい作品かと思います。日常があたりまえにAI様に侵食されるまえにご覧いただきたく存じます。
spi
ついに日本での公開が決定しました! マドリード国際映画祭外国語主演男優賞を経て、全世界を渡り歩き、人類とAIとシンギュラリティについて問題提起する、一人15役、全編英語(日本語字幕)の作品です。もしもAIが15体集まって、人間について語るとなるとどうなるのか。宗教学、心理学、倫理観のぶつかり合いとワクワクする音響デザインと抜け出せない思考の渦をぜひ体験してください!
一ノ瀬京介
2018年には、本作[SINGULA]は台本を書き終えていました。当時ぼくは、多くの人がAIについて向き合う時代がすぐそこまでやって来ていると感じていました。
AIアンドロイドを出演たった1人で15役、全編英語、それだけで「なんだそれ?」と周りから言われました。しかし本作は堤 幸彦監督とspiと3人三脚で世界に挑み、映画祭で数々ノミネートされ男優賞を受賞し、さらに海外公開をしてまいりました。
[SINGULA]を通して、日本中が[人間の尊厳]について深く考えるキッカケになりますことを心から願っています。
ストーリー
集められたのは「先生」と呼ばれる人間が作り出した15体のAIたち。同じ顔、同じスタイルの15体のAI。違いは、それぞれに埋め込まれたチップによる性格や記録されている情報のみ。互いの素性を知らないAIたちによるディベート・バトルロイヤルが始まる。
(2023年、日本)
スタッフ&キャスト
出演:spi
監督:堤 幸彦
原作・原案:「SINGULA」一ノ瀬京介
主題歌:「イフ」r-906 feat. 初音ミク
特報
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公開表記
配給:ティ・ジョイ
映画『SINGULA』5月10日公開
(オフィシャル素材提供)