ニューヨーク・アジア映画財団、フィルム・アット・リンカーン・センター主催の「ニューヨーク・アジアン映画祭(NY Asian Film Festival)」が日本時間の7月15日(金)から31日(日)まで開催中。アジア映画を専門にする映画祭として人気も高く、20周年を迎える今年もアジア映画から選りすぐられたさまざまなジャンルの作品が上映されている。
恐怖の村シリーズ第3弾として、今年2月に劇場公開され現在はパッケージ・配信でも国内では視聴可能な『牛首村』も、本映画祭で上映される日本映画の1作として、現地時間7月19日夜より公式上映された。今年度映画祭主催のマスタークラス講師としても招聘を受けている清水 崇監督もゲストとして登壇。その際に映画祭から、「スター・アジア・ライフタイム・アチーブメント賞(NYAFF Star Asia Lifetime Achievement Award)」を授与された。
これはアジア映画に長年多大な貢献をした人物に映画祭から授与される名誉ある賞であり、これまでにツイ・ハーク(11)、ジャッキー・チェン(13)、ユエン・ウーピン(19)など錚々たる映画人が受賞している。日本からは岩井俊二(16)、原田眞人(18)に続く、監督として3人目の受賞となった。ホラー界の巨匠にして、数々の作品を手がけてきた清水 崇監督の最新作となる『牛首村』の上映も、徹底的に突き詰めた極限の恐怖描写で映画祭の観客を戦慄させていた。
NYアジアン映画祭での清水監督の受賞コメント
怖がりだった幼少期には、まさか20年以上も(ほぼ)ホラー映画を撮り続ける人生になるとは思いませんでしたが、過小評価されがちのジャンル作品ばかりの僕がこのような賞をいただき、光栄です。
和訳したら、“生涯功労賞”とのことで、これまでの事を労ってくれる賞らしいですが、僕もそんな歳になったのか……と、個人的にはショックもありながら、原作頼りの作品ばかりの映画業界の中で、最近僕はオリジナルに拘りを感じてきていたのも年齢のせいかもしれません。
国内でも、素晴らしい先輩陣が受賞されており、他国ではジャッキー・チェンさんなど僕の青春期のスターの名前まで……!
このようなお歴々の方々に並ばせていただき、身に余る光栄なのと同時にくすぐったい思いいです。
ホラー・イメージの僕ですが、残りの人生……コメディや他ジャンルのエンタメ作品にも挑戦していきたく、より一層精進させていただきます。
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