イントロダクション
テレビに居場所を失った村本大輔は劇場、ライブに活路を見出し、自分の笑い《スタンダップコメディ》を追求する。
本場アメリカへの武者修行、韓国での出会い、パンデミックの苦悩、知られざる家族との関係。世間から忘れ去られた芸人の真実に『東京クルド』の新鋭ドキュメンタリスト日向史有が迫った3年間の記録。
世間は彼のことを嫌われ芸人、炎上芸人と揶揄する。彼のことが大嫌いなアンチ村本も多数存在する。テレビで政治的なネタを繰り返したことで、テレビ局が使いにくいから干されたのだと言うと、いや単に面白くないからでしょ、と返される。本当にそうだろうか? 彼が独演会を開催するとLINE CUBE SHIBUYA(旧渋谷公会堂)が札止めとなる。そう言えば最近テレビで見ないな……。本当にそこにメディアの忖度は働いていなかったのだろうか。しかし、もはやそんなことはどうでも良いようだ。テレビに居場所を失った彼は日本ではなく世界に目を向けたのだ。世界は広い。そう言うと今度は、日本で通用しなかったから逃げたんでしょ?とまたもや返されるかもしれない。アンチの皆さん、それももうどうでも良いのです。間違いないことは村本が世界に出てお笑いを追求している。
自身がメディアとなって日本ではタブーとされていることを表現するためにもがいている。そしてもう一つ間違いないことは、彼は日本のテレビから、消えた=言葉を消された。この国ではミュージシャンやタレントが政治的な発言をするとメディアから消えることがある。お茶の間に問題提起の声は届かなくなる。彼を毛嫌いしている皆さん、ぜひスタンダップして、この映画で彼のコメディ=言葉に触れてみませんか。
(2022年、日本・韓国、上映時間:108分)
キャスト&スタッフ
出演:村本大輔(ウーマンラッシュアワー)、中川パラダイス (ウーマンラッシュアワー)他
監督:日向史有
撮影:金沢裕司
編集:斉藤淳一
プロデューサー:石川朋子、植山英美、秦 岳志、ゲーリー・ビョンソク・カム
企画プロデューサー:檀 乃歩也
カラーグレーディング:織山臨太郎(104 co Ltd)
アートディレクション:SOMEONE’S GARDEN
CG制作:ヤシマヒデキ
サウンドデザイン:増子 彰(東京サウンド・プロダクション)
MA:富永憲一(NEO P&T)
製作:株式会社ドキュメンタリージャパン
ギャラリー
予告編
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公開表記
配給:SPACE SHOWER FILMS
2024年7月6日(土)よりユーロスペース他にて全国順次公開
(オフィシャル素材提供)