2022年の出産後、1年9ヵ月ぶりの芝居に臨んだ石原さとみが主演を務め、『空白』(21)、『愛しのアイリーン』(18)、 『ヒメアノ〜ル』(16)の𠮷田恵輔がオリジナル脚本でメガホンをとった映画『ミッシング』(配給:ワーナー・ブラザース映画)が5月17日(金)に全国公開される。
松山ケンイチ、見城 徹ら、各界からコメント到着!“自分自身と向き合うことになる”えぐられる観客も続出!
2024年注目の一本と言われている本作、“心を掻き乱される”“観る者の心をえぐる”“狂った世界にも夜明けはかならずやってくる”“絶望の闇で小さな優しさが温かい”“ぐらんぐらん揺らされた”“観終わった後にどこか救われた感覚になる”、“他人を罵倒して生きるのも人間の性だと思うし その罵倒を見ずにはいられないのもまた性”“誰かのためというのは単なるエゴ。その行為は他人を傷付けるが他人を救うこともある”“自分の知らない誰かの人生に関わっているかもしれないと言う現実”等々、本作に心を突き刺された人たちからの感想投稿が引きも切らずに、続々とあがってきている。
このたび、公開も目前に迫る中、各界から本作に寄せられたコメントが一挙解禁!
𠮷田恵輔監督作『BLUE/ブルー』(21)で主演を務めた俳優松山ケンイチは、「命を削る演技をしていた俳優の皆さんに心が震えっぱなしだった」「𠮷田監督の言語化できない映像表現はいつも僕自身が試される感覚がある」と本作から受けた衝撃を明かした。そして、「暗い場所から見える微かな、いつ消えるか分からない光は暖かさを感じさせる一方で、結局暗さを際立たせるモノでもある。それでもその光を求め続けるのが生き物の特性なのだと、感じた」と続け、劇中で生き続けている沙織里たちの気持ちを代弁しているかのような、あふれんばかりの思いを綴っている。
編集者見城 徹は、「明日、誰にでも来るかも知れない不条理をこれほどまでの自然体と密度で描いた映画がかつてあっただろうか?」「観客は自分の「ミッシング」と向き合いながら映画のラストと向き合うことになる。そうだ。生きるということは説明不能なミッシングに満ちている」と、自分自身と向き合うことになる作品だ、と熱くコメントしている。
二人の言葉からも、本作を観たら、否が応でも“心に突き刺さってくる”圧倒的なものが押し寄せる時間が待っており、目をそむけたくなるほど目が離せない思いにも駆られることが伝わってくる。この他にも、精神科医名越康文、ミュージシャン大木伸夫(ACIDMAN)らからもコメントが届いている。
また、併せて、新カットも到着。自宅の部屋にたたずむ沙織里の後姿を捉えたカットには、カーテンが閉められた部屋の片隅に、虹のような光が差し込み、壁に描かれた落書きを優しく降り注いでいる風景が切り取られている。この光は、果たして誰かの心を照らすものになるのだろうか、劇場で、光の行方もぜひ探してほしい。 映画『ミッシング』は、いよいよ5月17日(金)、全国で公開する。
必ず、揺れる。2024年必見の1本となる映画『ミッシング』は、5月17日(金)全国公開。
コメント全文
松山ケンイチ/俳優
寿命が縮まってしまうような、命を削る演技をしていた石原さん、青木さん、森さん、そして中村さんたち俳優の皆さんに心が震えっぱなしでした。
石原さんの人という枠を超えた生き物の慟哭の表現は一生忘れられないモノになりました。
𠮷田監督の言語化できない映像表現はいつも僕自身が試される感覚があります。
僕はこの物語、登場人物をどの立場で、どの角度から眺めたらいいんだろうか?と。
どこかに置いてきた、忘れてしまったモノ、自分に無かった考えや価値観を物語や登場人物を通して教えてくれます。
間違いなく僕にとって、言葉ではなく映画独特の言語で、とても大事なことを教えてくれる監督の1人です。
この作品のどの人物にも、物事にも、良い悪いで片付けられない事情や感情がありました。
暗い場所から見える微かな、いつ消えるか分からない光は暖かさを感じさせる一方で、結局暗さを際立たせるモノでもある。
それでもその光を求め続けるのが生き物の特性なのだと、感じました。
見城 徹/編集者
人は不意に納得の出来ない現実を背負わされた時、自分とどう折り合いを付けようとするのか? 突然世界から消えた6歳の娘。両親の不幸に追い討ちをかける匿名のSNSの悪意。両親が唯一頼りにする事件を追う地方テレビ局のエゴイズム。事件を前に簡単に崩壊する人間関係。
娘の生存に縋る狂気の母親を石原さとみが野性動物のような演技で挑み、中村倫也が微妙で複雑な心情に揺れるテレビ局報道記者をクールに演じ切る。
明日、誰にでも来るかも知れない不条理をこれほどまでの自然体と密度で描いた映画がかつてあっただろうか?
「ミッシング=行方不明」。観客は自分の「ミッシング」と向き合いながら映画のラストと向き合うことになる。
そうだ。生きるということは説明不能なミッシングに満ちている。
石原さとみはあの演技をもう一度やれと言われても多分、出来ない。瞬間、瞬間の奇跡。それほどに神がかった演技だった。
企画はスターサンズ。スターサンズはやっぱり凄い。
名越康文/精神科医
2つのことを思った。
石原さとみの演技は何かに捧げられている。
この映画には、日本の精神世界の現実の100パーセント+α が描かれている。
今なら引き返せる、という祈りの+αである。
大木伸夫(ACIDMAN)/ミュージシャン
何度も何度も泣いてしまいました。
愛する我が子を失ってしまうという究極の悲しみに、僕らはどこまで寄り添うことが出来るのだろう。
人間が辛くなり、人間が嫌になり、それでもやっぱり人間でありたい、と思える凄い映画でした。
公開表記
配給:ワーナー・ブラザース映画
2024年5月17日(金) 全国公開
(オフィシャル素材提供)