登壇者:和田 唱(TRICERATOPS)、藤本国彦(ビートルズ研究家)
『ジョン・レノン 失われた週末』待望の日本公開初日を迎えた5月10日(金)、角川シネマ有楽町にて19時30分の回の上映後に、TRICERATOPSの和田 唱氏と、本作の字幕監修を務めたビートルズ研究家藤本国彦氏登壇のトークイベントが行われた。
「知っているようで実はちゃんと知らないビートル・ヒストリーの1ピース、それがジョンとメイ・パンの日々だ」とコメントを寄せている和田氏は、ファンの誰もが知らなかった「失われた週末」期の真実が埋まる映画だと指摘。そして「映画を観てメイ・パンさんの印象が変わりました。ジョンが惚れただけのことがある」とし、藤本氏も「ジョンとヨーコの強力な物語が知られている中で、メイ・パンが満を持して語るという部分もありますよね」と同意する。
和田氏は、「『ナウ・アンド・ゼン』は一部でビートルズに向けて書いたのではないかという説もありますが、僕はヨーコさんに向けて書いたんだろうとずっと思っていた。でもこの映画でメイ・パンさんの存在を知って、若干それが揺らぎました」と、これまでのジョン・レノン観を覆す大きな衝撃を受けたと明かす。ヨーコと別離したジョンに対するメイ・パンの影響について「メイ・パンのいいところは、ビートルズになって自由を失ったジョンを10代に戻し、普通の生活を与えたこと。ジョンとジュリアンを繋げて、親子の関係を復活させたのも大きい」と藤本氏が指摘、さらに現在も続く愛息ジュリアンとメイ・パンの友情を描く場面に言及すると、和田氏も大いに賛同し両氏共に涙したと振り返り会場を沸かせた。
ザ・ビートルズを語るラジオ番組以来だというふたりのトークは大いに盛り上がり、あっという間にイベントの時間は終了。和田氏が、「これまであまりリアルに知れなかった部分を知ることができて良かった。これまで定説となっていたストーリーがどんどん覆されて、次に何が来るか分からない。ビートルズ・ファンは長生きしないといけない」と熱弁、「ザ・ビートルズは解散して何年たっても楽しませてくれる凄い人たちだと改めて思った」とイベントを締めくくった。
1973年秋からの18ヵ月、ジョンはどこで何をしていたのか――。「失われた週末」は本当に「失われ」ていたのか。
その真実に迫る奇跡のドキュメンタリー『ジョン・レノン 失われた週末』は大ヒット公開中!
公開表記
配給:ミモザフィルムズ
2024年5月10日(金)より角川シネマ有楽町、シネクイント、新宿シネマカリテ、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次ロードショー
(オフィシャル素材提供)