「次世代の映画監督を育成する」をモットーに、新たなムーブメントを呼び起こす「夢のある映画祭」 として、昨年誕生した東京インディペンデント映画祭。
ゲスト審査員には女優の奈緒を迎え、藤井監督指揮に映像映画業界から選出された精鋭の審査員チームによって華々しく開催され、自主制作映画シーンにおいて活動される多くの方々から大きな反響があった。第二回となる本映画祭では、短編自主制作映画にフォーカスを当て、国内屈指の映画コンぺティションへの成⻑を目標としている。そして自主制作映画界の更なる才能ある若手映画監督のデビューまでの道のりをバックアップすべく入選作品への賞金・副賞のほか、申込者へ、株式会社東京オフラインセンターの利用クーポン5万円が送られる! そしてさらに、次世代監督の育成スカラシップとして、グランプリ受賞作品には、 ABEMA」から支給総額1500万円の製作支援と藤井道人監督プロデュースの⻑編映画を製作する権利が得られる。
この度、5月21日(火)に第二回東京インディペンデント映画祭授賞式を実施した!
昨年2023年12月1日(金)より作品募集が開始され、3ヵ月間で292作品の応募が集まった。
その中から授賞式ではグランプリ、準グランプリが発表された。
審査委員長には、映画『余命10年』や現在公開中の映画『青春18×2 君へと続く道』の藤井道人監督が務め、さらに、「第二回TIMF 特別審査員」として映画『ヤクザと家族 The Family』や映画『最後まで行く』などで藤井とタッグを組み、高い演技力に定評のある綾野 剛、映画ファンの若者たちに圧倒的な人気を誇る映画ライターのSYOなど、次世代の監督をサポートすべく、最旬の審査員たちが集結した!
第2回東京インディペンデント映画祭 授賞式概要
【日時】5月21日(火) 17:45〜18:15
【場所】テアトル新宿
【登壇者】藤井道⼈(映画監督)、審査委員長 藤井道人 特別審査員 綾野 剛(俳優)
阿部雅人(松竹・プロデューサー)、 小出真佐樹(ロボット・プロデューサー) 、SYO(ライター)
古川達馬(編集技師)、菅井ひなの(映画祭キュレーター)
「次世代の映画監督を育成する」をモットーに、新たなムーブメントを呼び起こす「夢のある映画祭」として、昨年誕生した東京インディペンデント映画祭。次世代の若手映画監督の登竜門映画祭が今年も開催された。
昨年2023年12月1日(金)より作品募集が開始され、3ヵ月間で292作品の応募が集まり、その中から授賞式ではグランプリ、準グランプリを発表。
まず最初に来賓の株式会社 AbemaTV 執行役員谷口達彦、株式会社東京オフラインセンター 代表取締役 眞田博之、一般社団法人東京ビジュアルアーカイブス相談役三森たかし、映画祭実行委員長の久那斗ひろよりご挨拶。
そして今回の審査員長である藤井道人、阿部雅人(松竹・プロデューサー)、小出真佐樹(ロボット・プロデューサー) 、SYO(ライター)、古川達馬(編集技師) 、菅井ひなの(映画祭キュレーター)も登壇。
まず、受賞作品発表に先立ち、受賞は逃したが、最終ノミネートに選出された3作品が発表され、プレゼンターとして藤井道人、綾野 剛が祝福した。
続いて、準グランプリの発表。『ゴミ屑と花』大黒友也監督と『スマホの中のエイリアン』川中玄貴監督が登壇し、綾野 剛が目録を渡し、大黒は「今回こういった賞を頂けて本当に光栄に思います。この作品を通していろいろな人と出会って縁を感じる経験ができました」と喜びを噛み締めた様子。
川中は「私は映画大好き少年で始めた人ですが、長いことPVや広告周りをしていて実写っぽい映像というのは20年ぶりに作らせていただいたのですが、その機会にこのような結果になりありがたい気持ちでいっぱいです」とコメントした。
そして今回グランプリを受賞したのは『東京逃避行』 秋葉恋監督。綾野 剛より目録を受け取ると、「僕は18歳の時に高校生映画甲子園で藤井監督から最優秀監督賞をいただいて、そこからいろいろな現場を通して制作をしてきましたが、やはりもう一回藤井さんに映画祭で会うということは大きな目標としてずっとありました。これからも藤井道人監督の元で、自分が若いからこそ出せる個性だったり問題だったりと向き合いながら作品を作っていくので、これからもよろしくお願いします」とコメント。
最後に審査員による総評が行われた。古川達馬(編集技師)は「今回の6作品を見させていただきましたが、今回ここにいる審査員の中で本当に票が割れていました。皆さんそれぞれの個性をとにかくこのまま磨いていっていれば必ずどこかで、自然と成果が出てくると思います。そして、その中で僕がスタッフとして携われたら非常に嬉しいと思います」、菅井ひなの(映画祭キュレーター)は「全292作品の中から選ばれた皆様、本当におめでとうございます。全て楽しく拝見させていただきました。監督をはじめ映画に関わった皆様の熱い想いを非常に強く感じましたし、どの作品も違ったアプローチで素晴らしかったので審査の際も非常に難航しました。この度は本当におめでとうございました」、オフィシャル・ライターのSYOは「最初出来上がったものに対して自分がどう思うかの基準で作品を選んでいましたが、他の審査員の方たちと話し合った時に“この監督と一緒に仕事をしたいかどうか”とおっしゃている方が多かった。日本の映画業界がさまざまな意味で変わっていかないといけないといわれている中でそういう視点で選ばれた方々であるので、今日お越しいただいた皆様に、この映画祭が日本の映画に関わろうとしている人たちの想いだと思って“楽しくね?”と思ってくれると嬉しいと思います」、阿部雅人(松竹・プロデューサー)は「視覚や聴覚、さらには何か匂い立つようなものであったりと、そういった五感を刺激されながら、枠組みに関係なく面白い作品を作ろうという思いが全ての作品から感じられました」 、小出真佐樹(ロボット・プロデューサー)は「6作品どの作品も上映時間に関わらず長編に勝るとも劣らない作品の情報量とそこから荒立ってくるような皆さんの演出の力を感じ、どの作品がグランプリになってもおかしくないと感じました」。
特別審査員の綾野 剛は「共に考え、共に学び、共に走ることができるとも思っています。この先もどう未来を切り拓いていけるかを一緒に考えていきたいと思っていますので、そういったところも含めこの映画祭が豊かになっていきますように、心より願いを込めて。今日はありがとうございました」とコメント。
審査員長の藤井道人は「6作品本当に票が割れたんですよね。昨年に比べ今回は2時間きっちり、何度も観て審査員の中でみんなが作品の好きなポイントをたくさんディスカッションをしました。そして、準グランプリに選ばれた2作品は、審査員の中でもすごくポイントが高くて、いますぐに獲りに行けるレベルだなと、僕たちが何もしなくても成功するだろうというような作品でした。グランプリを受賞した秋葉さんに関しては、高校生の頃から知っていて、ノミネート作品の中に彼の作品があったときに、やだなと思ったんです。やっぱり同じ目線で見られないし、彼には厳しい目線で育てたい、育ってほしいと思っていたので。ただやっぱり映像を見たときに、“彼は持っているな”と思いました。6作品の中では映像のクオリティーは良くないし、無茶苦茶なことをやっているし。ただ、彼をフックアップできる映画祭でいないと僕たちはカッコ悪い大人になってしまうかもしれないという気持ちになりました。荒削りのものを閉じ込めたらプロになれるのではなくて、そこを伸ばすからみんなに見てもらえる映画監督になれるんじゃないかと信じたい。そういう意味で、僕たちはサポートするという立場にふさわしいのは『東京逃避行』なんじゃないかという思いで、決めさせていただきました。僕らも審査するという立場の上でとても勉強になりました」と総評し、授賞式は幕を閉じた。
グランプリ・準グランプリ 作品紹介
『東京逃避行』 秋葉 恋監督(グランプリ)
【監督プロフィール】秋葉 恋
2001年生まれ。小学校2年生より映画製作を始める。2019年「残されたもの、残せるもの、」では高校生映画甲子園にて最優秀監督賞を受賞。2021年度にenbuゼミナールに入学。2021年に監督・主演をした「RINGO-林檎-」では横濱インデペンデントフィルムフェスティバルにてU22部門最優秀賞受賞。2022年、つんく♂総監修中2映画プロジェクト「奥の湖」監督。
出演:紗麗、橋口果林、浅川眞来
監督・脚本・編集:秋葉 恋
撮影・衣装:太田 響
美術・小道具・照明・衣装:細谷わたる
録音・ポスター:名古屋隆太朗
音楽:すいどう
原作:紅恋地獄 「街の2人-愛の三部作第一部-」「COVIT-19 NIGHT」「SHE WANDER」
【あらすじ】
現代のトー横問題を、前代未聞の1日リアルタイム逃避行を行い学生が主体となり制作した意欲作。東京に憧れ新宿に来た飛鳥は、日和という少女とトー横を牛耳るエドという男に出会う。とあることからSNSに写真を拡散され新宿で追われることになる飛鳥。始発まで日和と共に逃げ切れるのか。
『ゴミ屑と花』大黒友也監督(準グランプリ)
【監督プロフィール】大黒友也
1987年愛媛県生まれ。日本映画学校 映像学科〈現 日本映画大学〉を卒業後、演出部として映画業界に入る。日本映画界を牽引する中田秀夫監督、黒沢清監督、三池崇史監督たちの現場で助監督を務め、多数の映画・ドラマに就く。
出演:植木祥平、花柳のぞみ、岩本 淳、木村知貴、ステファニー・アリアン、中野 剛、岩立紫竜
脚本:小谷香織・大黒友也
監督:大黒友也
撮影:佃 友和
照明:竹森哲平
録音:荒武芙紗子
助監督:山本屋歩
メイク:石部順子・伊東まどか
編集:吉川智也
整音:茂木祐介
音楽:今村左悶
【あらすじ】
精神的な理由により自衛隊航空パイロットを辞め、家族を養うためゴミ収集の仕事を始めた尾崎浩一(33)。研修期間の指導員・橋本 花(20)と共に深夜のゴミ収集を始める。200件ものゴミを回収していく中で重たいゴミ、汚物、悪臭にまみれたゴミに圧倒される。浩一たちを鬱陶しがるサラリーマン、感謝の声掛けをする店員、気にも留めず通り過ぎる人――。さまざまな人の眼差しを受けながら、周囲を汚さず通行者に配慮しながらひたむきに働く花に浩一は生き方にある種の『美しさ』を感じる。誰に称賛されるわけでもない影の功労者――アンサングヒーローの物語。
『スマホの中のエイリアン』川中玄貴監督(準グランプリ)
【監督プロフィール】 川中玄貴
監督/CG/モーショングラフィックスとして広告映像、ミュージックビデオなどを中心に制作。
国内外の賞を受賞。2019年映像作家100人に選出。
監督・脚本・編集・CG・VFX:川中玄貴
出演:下川恵理子、大西 碧、鹿志村幸太郎
助監督:GAZEBO
撮影:遠藤正典
録音:中瀬俊介
制作進行:西山育実
制作協力:栗林孝行
ドローン撮影:小島竜智
ドローン協力:マツオヒロタダ
音楽:堀本 陸
整音:斉藤真央
音響効果:深井翠子
カラリスト:長谷川将広
ロケ協力:武蔵野美術大学
【あらすじ】
ある日、主人公アイのスマホに見慣れないアプリがインストールされている。
不思議に思うが、友人によるとそれは今流行りのAIアプリらしい。
試しに話しかけてみるとレポートを手伝ってもらえたりと意外と便利だった。
しばらく使っていると、AIアプリは突然自分から話しかけてくるようになる。
そして、挙句には自分は地球外生命体だと言い始めるのだった。
【予告編】
https://vimeo.com/932598176(外部サイト)
詳細は下記よりご確認ください。
https://indiemovie.tokyo/2023_award_winners/(外部サイト)
本映画祭では、次世代監督の育成スカラシップとして、グランプリ、準グランプリ受賞三作品監督には、当映画祭審査委員長、藤井道人を擁するBABEL LABELのサポートを受け、株式会社AbemaTVから300万円の製作費支援のもと、自身の企画の短編映画を映像化する機会が与えられます。また、この三作品は、完成後「ABEMA」にて独占配信される予定です。さらに、東京オフラインセンターより副賞として、エントリーされた皆様全員に、東京オフラインセンターの機材レンタル・作業・オフライン編集室の貸し出しなど、5万円分の利用クーポン券が送られます。(*利用条件あり)
作品募集期間は2022年8月3日(水)〜11月30日(水)。
(オフィシャル素材提供)