『アシスタント』の監督キティ・グリーン&主演ジュリア・ガーナ―が再タッグを組んだフェミニスト・スリラー『ロイヤルホテル』が、7月26日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開となる。
本作は、オーストラリアの荒野にたたずむ「ロイヤルホテル」という名のさびれたパブを舞台に、ワーキング・ホリデーに来た女性2人に襲い掛かる身の毛もよだつ悪夢を描いた新感覚のフェミニスト・スリラー。2016年に『Hotel Coolgardie(原題)』としてドキュメンタリー映画化された、オーストラリアに実在するパブがモデルとなっている。このドキュメンタリーは、ノルウェーの女性バックパッカー2人が住み込みで働く中でハラスメントを受ける様子を詳細に記録。本作を手掛けた監督のキティ・グリーンは審査員を務めたある映画祭でこのドキュメンタリー映画を目にし、そこからインスピレーションを受け『アシスタント』(19)の主演ジュリア・ガーナーやスタッフを再集結して作り上げた。2023年9月に第50回テルライド映画祭、続く第48回トロント国際映画祭でも上映され好評を博し、『燃ゆる女の肖像』、『パラサイト 半地下の家族』などのヒットが続く新進気鋭の映画スタジオNEON配給により2023年10月に全米公開。限定公開ながらもクリーンヒットとなり、最後のラスト・シーンを巡っては物議を醸した話題作だ。
キティ・グリーン監督は、本作の舞台にもなったオーストラリア・メルボルン出身で、『Ukraine Is Not a Ukraine Is Not a Brothel』(13)でドキュメンタリー監督としてデビュー。Netflixオリジナル『ジョンベネ殺害事件の謎』(17)を手掛け、2017年に巻き起こった#Me Too運動に自身初の劇映画の題材を見出し、職場におけるハラスメント問題を題材にした『アシスタント』(19)で初の劇映画作品を作り上げた。同作は、日本でも2023年に公開されヒットを記録。今回も再び、職場でのパワハラ、性的虐待を題材にした作品を作り上げた。
この度、予告編が解禁。主人公ハンナ(ジュリア・ガーナー)とリブ(ジェシカ・ヘンウィック)が、ワーキング・ホリデーで稼ぐため、たどり着いたパブ「ロイヤルホテル」で起こる客たちからのハラスメントにより、次第に追い詰められていく様子が描かれている。「賢い○○犬め」と衝撃的な差別用語を放つパブの店主ビリー(ヒューゴ・ウィーウィング)、「前かがみで酒を出しな」と揶揄う中年女性客、ちょっかいを出す男性客に「しつこい」と注意した途端、椅子を蹴り上げ脅す男性客など、ハラスメントのオンパレードが繰り広げられる恐ろしい予告編が完成した。電波も通じない、バスもほとんど来ない、閉鎖的な場所に隔離された彼女たちを待ち受ける結末とは――?
併せて解禁となった場面写真は6点。怪訝そうな顔で何かを見つめるハンナ、笑顔で接客するリブ、アルコール依存症の店主ビリー、そして斧を持ったハンナに迫る恐ろしい表情をした男性の姿など、不穏な空気が漂うものとなっている。
公開表記
配給:アンプラグド
7.26(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
(オフィシャル素材提供)