イントロダクション
明治、大正、昭和と3つの時代を生きた、近代日本を代表する文豪・谷崎潤一郎。数ある名作の中で最もマゾヒズムを体現し、谷崎の私小説ともいわれる「痴人の愛」。本作は、その舞台を現代に置き換え、原作の主人公ふたりの性別を逆にするなど、大胆にアレンジを加え映画化。
主人公なおみに扮するのは、桝田幸希。2022年に映画化された『鍵』に続き、再び谷崎作品のヒロインを務める。ゆずる役には、『ブルーイマジン』『記憶の居所』と公開作が続く林 裕太が抜擢。『福田村事件』『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』の碧木愛莉らが脇を固める。監督は、「家政夫のミタゾノ」「NICE FLIGHT!」などTVドラマを中心に活躍する宝来忠昭。
ストーリー
教師のなおみは、年下の男ゆずると暮らしている。出会いの日、道端にぽつんと座り込んでいたゆずる。儚げで捨て猫のような男を放っておくことはできなかった。それからなおみは、広い家に引っ越し、勉強を教え、少ない給料をふたりの生活につぎ込んでいった。ゆずるとの間に体の関係は無かった。行くあてのない年下の男を不憫に思い、その成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されながらも、その蠱惑的な魅力の虜になっていく――。
ゆずると出会った日、どうすれば良かったのだろうかと今でもふと思う時がある。誰かに打ち明けたいのだけれど、決して誰にも言えない話――。
(2024年、日本、上映時間:90分)
キャスト&スタッフ
出演:桝田幸希、林裕太
碧木愛莉、さくら、鮎川桃果、加藤大騎、佐田川舞/守屋文雄
原案:「痴人の愛」谷崎潤一郎
監督・脚本:宝来忠昭
製作:BBB/ニューセレクト
ギャラリー
予告編
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公開表記
配給:アルバトロス・フィルム
シネマート新宿、池袋シネマ・ロサほか全国順次公開中!