イントロダクション
『悪人』『怒り』で知られる吉田修一の傑作小説『愛に乱暴』が江口のりこ主演、森ガキ侑大監督で映画化、2024年8月より全国公開となる。
原作は、数々の権威ある文学賞を受賞し『悪人』『さよなら渓谷』『怒り』など多くのベストセラーが映画化されてきた吉田修一の同名小説。人間の複雑な感情とその裏に隠された本質を鋭く炙り出してきた著者が、本作では愛が孕)むいびつな衝動と暴走を描く。監督を務めるのは、CMディレクターとして国内外の広告賞を席巻後、初の映画長編作『おじいちゃん、死んじゃったって。』(17)で第39回ヨコハマ映画祭森田芳光メモリアル新人監督賞を受賞、ほか『さんかく窓の外側は夜』(21)を手掛けた森ガキ侑大。物語に隠されたある仕掛けから、映像化は難しいと思われた原作小説を繊細にアレンジし、フィルムを使って主人公の背後からまとわり付くようなカメラワークで撮影、息もつかせぬ緊迫感に包まれた見事なヒューマンサスペンスが誕生した。
主演は唯一無二の存在感とユニークで高い演技力で多数の作品に出演する江口のりこ。徐々に平穏を失っていく“妻”を怪演、一瞬たりとも目を離せない危うい女性像を具現化させている。共演には小泉孝太郎、馬場ふみか、風吹ジュンら個性豊かな俳優陣が名を連ね、江口扮する主人公を追い詰めていく。
ストーリー
夫の実家の敷地内に建つ“はなれ”で暮らす桃子は、義母から受ける微量のストレスや夫の無関心を振り払うように、センスのある装い、手の込んだ献立などいわゆる「丁寧な暮らし」に勤しみ毎日を充実させていた。
そんな桃子の周囲で不穏な出来事が起こり始める。近隣のゴミ捨て場で相次ぐ不審火、失踪した愛猫、度々表示される不気味な不倫アカウント……。桃子の平穏な日常は、少しずつ乱れ始める。
(2024年、日本、上映時間:105分)
キャスト&スタッフ
出演:江口のりこ
小泉孝太郎、馬場ふみか
水間ロン、青木 柚、斉藤陽一郎
梅沢昌代、西本竜樹、堀井新太、岩瀬 亮/風吹ジュン
原作:吉田修一『愛に乱暴』(新潮文庫刊)
監督・脚本:森ガキ侑大
脚本:山﨑佐保子、鈴木史子
音楽:岩代太郎
製作幹事:東京テアトル、読売テレビ
制作プロダクション:ドラゴンロケット
(2024年、日本)
ギャラリー
特報
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公式X:@ainiranbou
公開表記
制作・配給:東京テアトル
2024年8月30日(金) 全国ロードショー
(オフィシャル素材提供)