累計販売数170万部を突破し「心が救われる」「人生の本棚にはいった」など多くの共感を得た同名コミックを映画化した『違国日記』の公開時期が6月7日(金)に全国公開となる。
人見知りな小説家の高代槙生(こうだいまきお)(35)と、その姪・田汲 朝(たくみあさ)(15)の対照的な2人の同居譚。なかなか理解し合えない寂しさを抱えながらも、丁寧に日々を重ね生活を育むうちに家族とも異なった、かけがえのない関係になっていく。今、世界が必要としている、優しさの形を提示するヒューマン・ドラマ。
原作は、「さんかく窓の外側は夜」など多くの人気作を生み出したヤマシタトモコの同名漫画。人見知りな30代女性と人懐っこい姪。まったく性格も異なる2人の交流を軸に、他人との関わり合いや大人が抱える正直な悩みを鋭くも優しい視点で炙り出し、「マンガ大賞2019」など連載開始後から多数の漫画賞を受賞。今年6月に最終回を迎え、惜しまれながら6年という連載期間を経て終止符を打った。今月、ダヴィンチ読者が選ぶ「BOOK OF THE YEAR 2023コミック」にて第1位を記録。また宝島社「このマンガがすごい!2024」オンナ編第5位も記録し、連載終了後も人気の高さが話題となっている。
主役の高代槙生を演じるのは、現在公開中の『正欲』が話題を呼んでいる新垣結衣。新垣とW主演で田汲 朝を演じるのはオーディションで選ばれた新人・早瀬 憩。さらに槙生の友人・醍醐奈々役には『さかなのこ』(22)の夏帆、槙生の元恋人・笠町信吾役には『愛なのに』(22)の瀬戸康史、朝の親友・楢えみり役には『少女は卒業しない』(23)の小宮山莉渚が扮する。
メガホンをとるのは、『PARKS パークス』(17)、『ジオラマボーイ・パノラマガール』(20)の瀬田なつき。普遍的なキャラクターたちの交流をみずみずしく切り取る演出力に定評のある瀬田が、槙生と朝のかけがえのない関係と、そして彼らを取り巻く個性的な人々を魅力的に描き出す。
“分かり合えなくても寄り添える”を体現していく槙生と朝の関係を捉えた本編映像が到着!
不慮の事故で両親を亡くした朝と、朝を引き取ることになった叔母の槙生。それまで全く関わりがなかったふたりが、生活を共にする中で次第に距離を縮めていく様子が切り取られた心温まる2つのシーンの本編映像が到着!
1本目の映像は槙生の家に朝がやってくるシーン。片付けが苦手な槙生の部屋は大量の本や物が乱雑に置かれ、常に整理整頓されていた両親と暮らしていた家とはまったく違う様相に愕然とする朝。そして葬式の帰りに勢いで朝を連れて帰ってしまい、今になって現実にうろたえる槙生のぎこちない空気感がうかがえる。2本目の映像は朝が片付けをするシーン。「1人だと掃除する時間ないのかなって」と槙生を気遣う朝に対し「片付けが苦手で……」と答える槙生。しかし、槙生の姉・実里と真逆な姿に朝は「なんで苦手なの!? 大人はみんなきれい好きで掃除ができると思ってた」と驚いてしまう。15歳の朝が持っていた“大人像”から大きく逸れた槙生のリアルな姿を知ることで、また一つ距離が縮まったふたり。正反対の二人が、互いの習慣や行動に驚きつつも、理解を深めていくという、作品のテーマを象徴する重要なシーンとなっている。
それぞれが違う人間で、決して本当の意味では分かり合えないことを理解しつつ、時間をかけながらも次第にかけがえのない存在になっていくふたり。縮まっていく距離感の変化を劇場で見守ってほしい。
公開表記
配給:東京テアトル ショウゲート
6月7日(金) 全国ロードショー
(オフィシャル素材提供)