『BELIEVE 日本バスケを諦めなかった男たち』完成披露イベント

　登壇者：トム・ホーバス（ヘッドコーチ）⼤⻄雄⼀（監督）
　スペシャルゲスト：近藤春菜（ハリセンボン）

　2023年８⽉25⽇から９⽉10⽇までフィリピン・⽇本（沖縄）・インドネシアの共催で開催された「FIBA バスケットボールワールドカップ 2023」でのバスケットボール男⼦⽇本代表の激闘を収めたドキュメンタリー映画『BELIEVE ⽇本バスケを諦めなかった男たち』が６⽉７⽇(⾦)から４週間限定にて全国公開する。
　⽇本中が熱狂に包まれた「FIBA バスケットボールワールドカップ 2023」。男⼦⽇本代表の⼿に汗握る⽩熱した試合映像に加え、トム・ホーバスHCや代表選⼿のインタビューを新たに収録、激闘を振り返りながら知られざる思いが語られていく。さらに⽇本のバスケットボール界をけん引してきた佐古賢⼀、⽥臥勇太のレジェンドへもインタビューを敢⾏し、ワールドカップ、そして⽇本代表を独⾃の視点で振り返る。苦悩する練習中の姿、ロッカールームのげき、⽇本バスケにかける想い、密着カメラだからこそ捉えることができた貴重な映像の数々はあの夏の興奮を呼び覚まし、列島を覆う夏の暑さ以上の熱気が映画となって⼤スクリーンによみがえる。
　このたび、６⽉７⽇(⾦)に迫った全国公開を前に、完成披露イベントが開催され、バスケットボール男⼦⽇本代表を率いるトム・ホーバスHCと本作を⼿掛けた⼤⻄雄⼀監督が登壇。激闘の数々の裏側や知られざる選⼿の⼀⾯など、⼤いに語り合った。さらに、昨夏の⼤会時に現地で試合を観戦していたお笑い芸⼈、ハリセンボンの近藤春菜がスペシャルゲストとして駆け付け、ステージを華やかに彩った。

　映画上映後、AKATSUKI JAPAN男⼦⽇本代表ヘッドコーチのトム・ホーバス、そして撮影で使⽤されたというバスケットボールを⼿にした⼤⻄雄⼀監督がステージに登場すると、会場からは万雷の拍⼿が。その様⼦を⾒たホーバスHCは「皆さんの顔を⾒ると⽇本バスケも強くなったなと思います」としみじみ語りながらも、「今⽇、はじめて映画を観たんですけど、いろいろ思い出しましたね。感動もしましたし……でもこの⼤会は⼤変だったんですよ」とぶちまけて会場は⼤笑い。さらに「これを観るとこれもあったな、あれもあったなと、いろいろと思い出しました。でも今はパリの準備中なので、この映画を観てものすごいモチベーションになりましたね。みんなの熱い思いがなかったら、ワールドカップの結果はでなかったと思うし、これからはもっと⼤きな壁があると思うので、皆さんの⼒が必要。頑張りましょうね」と観客に呼びかけた。

　映画のタイトルにもなっている「BELIEVE」（信じる）という⾔葉は、ホーバスHCが常に掲げてきた⾔葉であり、⼤会中も選⼿やコーチのモチベーションの軸になっていた。このタイトルについてホーバスHCは「何ヵ⽉か前にタイトルを聞いて、すごく⿃肌が⽴ちました。この映画を観ても、何回も⿃肌が⽴ったんですけど。でもみんな分かると思いますけど、信じてないと勝てないんですよ。いつも⾔うんですけど、この⾔葉は深いんです。⼝だけでは⾜りないんです」とキッパリ。このタイトルに決めた理由について⼤⻄監督も「タイトルは企画の段階から『BELIEVE』にしようと思っていました。やはり12⼈の思いがひとつになったからこそ、パリにつながったんだろうなと思ったときに、それを表現できるキーワードは何だろうと思ったら『BELIEVE』しかなかった。そしてその後に取材をしたんですけど、やはり皆さん信じていたんですよ。だからやっぱりこのタイトルで良かったなというのは、この取材をやっていく中で確信を持ちましたね」と明かした。

　そしてこの⽇は、このイベントをさらに盛り上げるべく、お笑い芸⼈の近藤春菜（ハリセンボン）がスペシャルゲストで登場。中学時代はバスケットボール部に所属し、昨年沖縄でワールドカップ本選を現地で観戦したという近藤は、「この映画でスペシャルゲストといったら、選⼿しか来ちゃいけないと思うんですけど、わたしが来ちゃいました。本当にすみません！」と恐縮しつつも、ブラウンのジャケットを指さしながら「だからせめて、ボールをイメージしたジャケットで来ました」と付け加えて会場は⼤笑い。さらにボールを⼿にして「どっちがボールでしょう？という感じで……って、ボールじゃねぇよ！」とおなじみのギャグを披露するなど、会場を⼤いに盛りあげた。

　昨夏の⼤会時に現地で試合を観戦していたという近藤は、「わたしも放送に映りました。スローでガッツポーズをするところをご覧になった⽅もいらっしゃるかと思いますが。チームの⼀員ということで、ありがとうございます！」と笑顔を見せた。映画の中では試合の様⼦に⼀喜⼀憂する観客の様⼦が随時映し出されていたが、「近藤さんのシーンは外させていただきました」と明かした⼤⻄監督。その⾔葉に驚きを隠せない様⼦の近藤が「わたしが出るとギャランティーが発⽣するからですか？」と尋ねると、恐縮した様⼦の⼤⻄監督。
　それを聞いた近藤は「映画を観ていて、わたしはいつ出るのかなと待っていたんですけどね」とユーモアを交えながら残念がり、「でも映画は本当にすてきな作品でした。沖縄で観戦した時のことを思い出して、何度も涙しました。沖縄の観客の皆さんとの⼀体感を思い出しましたし、『BELIEVE』というタイトルの通り、パリ・オリンピックのきっぷを⼿にしたのは奇跡ではなくて。代表の皆さんの練習量と、そこから始まる⾃分を信じる⼼、チームを信じる⼼があったからこそ、このチケットを⼿にすることができたんだなと思ったら、よりグッときて。沖縄に思いをはせましたし、その時に⾷べたアグー豚のしゃぶしゃぶがおいしかったなということを思い出しました」と語るなど、映画を通じて沖縄での思い出が鮮明によみがえっている様⼦だった。

　そんな近藤が試合を観戦していたということを、実はホーバスHCは気付いていたという。「フィンランド戦は、わたしの家族が（近藤の）⽬の前に座ってたんですよ。だから試合中に何回も家族のことを⾒ていたんですけど、『あれ？　芸能⼈がいる？』と思った」と笑いながら明かすホーバスHCに対して、近藤も「わたしはそれも感動して。たまたまトムさん（ホーバスHC）のご家族がわたしの⼀個前の席にいらっしゃって。試合中にウワーッと盛り上がるときに、トムさんもご家族がいる場所が分かっているから。チラッと⽬線を送る時に、『家族愛！』と思いました。だから家族の応援もすごい⼒になっているんだなと思ったらグッときちゃって。ご家族の皆さんとは初対⾯なんですけど、皆さんとゴールが決まるたびにハイタッチをしていて。そして勝利の瞬間も、初対⾯なんですけどハグをしました」と⼤盛り上がりだった観客席の様⼦を説明。
　さらに「わたしはドイツ戦と、フィンランド戦を⾒させていただいんですけど、⽇本の観客の皆さんがどんどんひとつになってウワーッと盛り上がっていくのが分かって。それを体験できたのが貴重でした」としみじみ付け加えると、司会者が「⼤⻄監督、２作⽬のタイトルは決まりました。『ファミリー』です」と提案すると、⼤⻄監督も笑顔で「ではパリの後は『ファミリー』で」と返した。そしてその後もホーバスHCが関係者に向けて「次の映画もつくってください」とリクエストするひと幕もあるなど、本作の続編に期待を寄せている様⼦の会場内だった。

　さらに、近藤からホーバス・ヘッドコーチに質問を投げかけるコーナーも。そこで「そこまで⼤きくなるためには何を⾷べたらいいですか？」と質問し、会場を沸かせた近藤。そしてそれには「若いときに、寝る前にピーナッツバターを⾷べていました。細かったから、体をつくるためにスプーンで⾷べたんですよ。そうしたら⼤きくなったみたいです」と明かして会場はビックリ。そんな近藤に対してホーバスHCが「やってみて！」と呼びかけるも、「今からやってみたら縦じゃなく横に⼤きくなるっていうことですよね」と近藤。すかさず「そうですね」と返したホーバス・ヘッドコーチの⾝もふたもない⾔葉に会場は⼤笑いとなった。
　いよいよ7⽉にはパリ・オリンピックが開幕する。オリンピック出場を決めたワールドカップをあらためて振り返り、「本当に⼤変だった。選⼿たちは本当に頑張った」と選⼿たちをねぎらうホーバスHCは、「あさってから合宿が始まります。今はパリの準備中なので、これから新しい旅が始まります」とコメント。それを受けた⼤⻄監督が「今回のAKATSUKI JAPANの12⼈の中で、パリには何⼈くらい連れていくんですか？」と質問すると、ホーバスHCも「分からないんですよ。だからトライアウトです。ただメインの選⼿はケガがなかったら⼤丈夫だと思います。ワールドカップに出た12⼈があれだけの経験をしたということは、あれは本当に⼤きいと思う。だからチャンスがあるのは間違いない。だけどケガとか、調⼦が良くないとか、いろいろとありますからね」と返答するひと幕があった。

　そして、最後に⽇本バスケの魅⼒について語り合った３⼈。「バスケは最後の最後まで結果が分からないのが⾯⽩い」と近藤が語れば、⼤⻄監督も「スピード感があって、どのタイミングからでも連続得点できるのがすごいところ」とコメント。そしてホーバスHCが「本当に去年のワールドカップはレベルアップした。パリの⽬標はベスト８。でも他の国、たとえばアメリカの⼈から⾒ると『ベスト８？　それだけ？』と⾔われてしまうかもしれない。でも⽇本は１ゲームも勝ってないんですよ。だから僕は本当に世界の皆さんに⾒せたいんです。⽇本のバスケットはこれだよと。きれいだし、早いし、技術も⾼い。ネバー・ギブ・アップの気持ちもある。だから本当に⾒せたい。確かに難しいチャレンジだと思うけど、すごい⾃信があります。信じてください」と観客に呼びかけると、会場からは⼤きな拍⼿がわき起こった。

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　配給：東和ピクチャーズ
　６月14日(金) あなたにも不思議な出会いが訪れる

（オフィシャル素材提供）

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