近浦 啓監督による、森山未來主演、真木よう子、原日出子、そして藤 竜也共演の映画『大いなる不在』(配給:ギャガ)が7月12日(金)よりテアトル新宿、TOHOシネマズ シャンテほかにて全国順次公開する。
本作は2023年9月に開催された第48回トロント国際映画祭のプラットフォーム・コンペティション部門にてワールドプレミアを飾ったのち、第71回サン・セバスティアン国際映画祭でコンペティション部門のオフィシャルセレクションに選出。同映画祭の歴史上日本人初となるシルバー・シェル賞(最優秀俳優賞)を藤 竜也が受賞するという快挙を成し遂げ、更にはサン・セバスティアンの文化財団「アテネオ・ギプスコアノ」が最も卓越した作品に与えるアテネオ・ギプスコアノ賞も受賞。そしてアメリカ最古の国際映画祭、第67回サンフランシスコ国際映画祭でもコンペティション部門にて最高賞にあたるグローバル・ビジョンアワードを受賞。初監督作『コンプリシティ/優しい共犯』に続き、近浦 啓監督長編第2作目にして世界の映画祭で受賞、絶賛評を博し、その勢いは止まらない。
幼い頃に自分と母を捨てた父が警察に捕まった。報せを受け、卓(たかし)は久しぶりに父の元を訪ねるがそこには認知症で別人のように変わった父の姿があり、父の再婚相手の義母は行方不明になっていた。いったい何があったのか――。森山未來、藤 竜也の圧倒的演技が際立つサスペンス・ヒューマン・ドラマ。
そしてこの度、ニューヨークで開催される北米最大の日本映画祭“ジャパン・カッツ“(祭期:7月10日~7月21日)にて『大いなる不在』の正式出品が決定、藤 竜也に特別生涯功労賞が授与されることが分かった。
“ジャパン・カッツ”は米・ニューヨークのマンハッタンにあるジャパン・ソサエティーで行われる北米最大の日本映画祭で、今年は7月10日(水)から7月21日(日)までの12日間にわたって30本以上の日本映画が上映される祭典であり、本作『大いなる不在』の正式出品が決定。
藤 竜也が『愛のコリーダ』や『愛の亡霊』など、60年にわたるキャリアを持つ日本映画界の偉大な俳優としての功績と、その俳優人生を称える【特別生涯功労賞】が授与されることが分かった。
尚、特別生涯功労賞(lifetime achievement award)は今回藤 竜也の功績を称える賞であり、ジャパン・カッツとしても初めての授与となる。
受賞を受け、藤は「私が以前にニューヨークを訪れたのはおよそ半世紀前で、そのときは大島 渚監督の『愛のコリーダ』がニューヨーク映画祭に招かれたのですが、残念ながら検閲が通らず上映ができませんでした。そして2024年、私が参加した『大いなる不在』がニューヨークで上映され、私に賞までくださるとは! …・・感無量です」と、ニューヨークと自身の映画の想い出と、感謝の意をコメントした。
尚、ジャパン・カッツでは本作主演を務める森山未來は『ほかげ』(塚本晋也監督作)にて日本映画界への目覚ましい貢献をもたらした監督や俳優の功績を称える【CUT ABOVE賞】を受賞している。
また、映画祭は本作に対し、“『大いなる不在』は、日本を代表する名優と新進気鋭の監督を結びつけ、記憶、家族、喪失を力強く描いた作品である”とコメント。米時間7月18日(木)にニューヨーク・プレミアを飾り、その後Q&A付上映も行う予定で、藤 竜也と、本作監督の近浦 啓の登壇も予定している。
そして本作は、7月12日(金)の日本公開に続き、7月19日(金)よりNYの劇場Angelika Film Centerにて劇場公開もギャガ配給にて決定。
世界での注目度もさらに高まる本作に引き続きご注目いただきたい。
藤 竜也 コメント全文
まさかニューヨークの映画祭「ジャパン・カッツ」で、私の映画俳優としてのおぼつかない足取りを褒めていただけるとは!
私が以前にニューヨークを訪れたのはおよそ半世紀前で、そのときは大島 渚監督の『愛のコリーダ』がニューヨーク映画祭に招かれたのですが、残念ながら検閲が通らず上映ができませんでした。
そして2024年、私が参加した『大いなる不在』がニューヨークで上映され、私に賞までくださるとは!
……感無量です。
藤 竜也
公開表記
配給:ギャガ
7/12(金)よりテアトル新宿、TOHOシネマズ シャンテほか全国順次ロードショー
(オフィシャル素材提供)