登壇者:プーンパット・イアン=サマン
大阪アジアン映画祭で好評を博した、タイ発“新世代の”ホラー・ムービー『フンパヨン 呪物に隠れた闇』が、7月5日(金)より、シネマート新宿ほかで公開となる。ここ数年、日本でもYoutubeでの怪談配信や怪談イベント開催等で、さまざまな“怪談師”と言われる方々が活躍し、その中で<怪談ジャンルの一つ>として認知が広まりつつある≪呪物≫に特化し、タイトル通り“≪呪物≫に隠れた闇”が得体の知れない恐怖に観る者を誘う本作。
そして、この度、本作のキャンペーンのため、タイ発BLドラマ『Lovely Writer The Series』や『Step by Step』 などへの出演で、日本での人気急上昇中!“アップくん”の愛称で親しまれる注目のタイ若手スター=本作の主演:プーンパット・イアン=サマン(愛称:アップ)が緊急来日! そして、来日を記念し6月8日(土)実施の≪プレミアム上映会≫に緊急登壇&舞台挨拶を行った。ここ日本でもファン・ミーティングが開催される程の人気俳優の登壇とあってほぼ女性層で埋め尽くされた華やかな会場内には、熱気が充満。さらには、急遽、スクリーンに向かってアップが舞台上に座り、客席をバックに撮影を行うというサプライズ演出も加わり、鳴り止まない歓声とあいまって、ハイ・テンションかつ賑々しい舞台挨拶となった。
日本でも人気急上昇中のアップが登壇する舞台挨拶ということで、大勢の観客で満席となった会場内。映画上映後、ステージにアップが登場すると会場は大歓声。会場のあちこちから「アップ!」と呼びかける声が飛び交い、しばらくの間、拍手が鳴り止まない状態が続くなど、早くも熱気に包まれた会場内。その様子に笑顔を見せたアップは「皆さん、こんばんは。また日本に戻ってくることができてうれしいです。今日は来てくださってありがとうございます」と挨拶。すると会場にふたたび歓声と拍手が鳴り響いた。
本作ではオーディションを経て主演の座を射止めたというアップ。「監督から電話をいただいて、ぜひともオーディションに参加してほしいと誘っていただきました。きっとアップなら演じられると思ってくださったんだと思います。それであらすじを読んでみて、これはぜひ演じてみたいと思ったのでオーディションに参加することを決心しました」。
そういう経緯で映画に出演することになり、「すごくドキドキ、ワクワクしました。映画にしろ、ドラマにしろ、出演が決まったときは毎回そういう気持ちになるんです。特に今回はタームを演じたプーウィン(・タンサックユーン)との共演なので、とてもうれしかった」と笑顔を見せたアップ。だが実はホラー映画はあまり得意ではないとのことで、「なぜかというと、怖がりだし、すぐに驚いてしまうから。本当に怖がっています」という意外な告白に会場もクスクス笑い。
だがホラー映画を観るのと、実際にホラー映画に出演するのは少し違ったようだ。「実際に演じてみると、そんなに怖くなかった。ただ演技をしている間はわざとコンタクト・レンズを外していました。なぜかというと、森の中の木の間から何かが見えたら本当に嫌だったから。だから撮影中は共演者やスタッフしか見ていませんでした」と明かすと、「だから撮影場所は怖かったんですけど、撮影自体は楽しかった。僕はすぐに驚いてしまうんで、スタッフは隙あらば僕を驚かせようとしていて、からかわれたりもしていましたけどね」と楽しそうに振り返った。
本作は、人形(フンパヨン)に妄信的な信仰を寄せる村を舞台にした物語ということで、撮影場所への移動は非常に大変だったという。「ロケ地はものすごくアクセスがきびしい場所でした。しかもそこはとても怖い雰囲気の場所なので、なかなか眠れなかったんです。しかも僕のマネジャーも一緒になって怖がっていて。ふたりで怖がっていたので、怖さも2倍になりました」というアップ。その言葉に司会者が「でも森の中に泊まったわけではないんですよね?」と疑問をぶつけるも、「どこに泊まっても怖いんです。しかもホラー映画の撮影なので、知らないうちに間違ったことをしたりしてないか、心配になってしまうんです」と怖がってみせたアップ。思わず日本語で「コワいコワい……」とつぶやく姿に会場はドッと沸いた。
また、今回の日本滞在について質問が及ぶと、「まだどこにも行っていないんですけど、明日帰ります……」と残念そうな顔のアップ。会場のファンからは「えぇ……」と同情的な声がわき起こったが、ふと思い出したように「でもタワーレコードに行きました! 前回のファン・ミーティングの時に歌った松原みきさんのアルバムを買ったんです。実は前回、日本に来たときに宇多田ヒカルさんのアルバムを買ったんですけど、それはその前に行われたファン・ミーティングの時に『First Love』を歌ったからです」と述懐。実はレコード集めが趣味だとのことで、「学生時代から集めているんです。レコードのアルバムのジャケットがとても好きで。そこに意味が込められているように思います」とその思いを語った。
この日は基本的にタイ語で話していたアップだが、日本のいいところについて聞かれた時に、日本語で「食べ物!」「ぜんぶ!」と返すなど、会話のところどころで日本語が飛び出すことも。そんな日本語を勉強中だというアップに、司会者が「今日は日本語での会話を試してみましょうか?」と提案するひと幕も。だが当のアップは弱々しい声で「プレッシャーをかけないで……」と返答し、会場は大笑い。そんな流れから「最近ハマっていることは?」という質問に日本語で答えることとなったが、それには一生懸命、時には通訳の手助けを受けながら(?)「ゴルフをやりたい。雨の季節……」と返答するも、照れ臭そうに「オーケー、オーケー」といいながらフーッとひと息。そんなアップの頑張りに、会場からは温かな拍手が送られた。
そしてあらためて「次に日本に来たときにやりたいこと」について質問を受けると、「またこんなふうに皆さんにお会いしたい。そして美味しいものを食べたい」と笑顔を見せたアップ。そこで「皆さんのおすすめの日本料理はなんですか?」と会場に質問すると、「焼き肉!」という声が返ってきて、「今晩食べます!」。さらに「寿司!」という声には「また食べていないんです」。そしてその後も「ラーメン!」「焼き鳥!」「おそば!」といったオススメ料理が次々と飛び出すも、“美味しいもの好き”のアップも「今回は本当に短期間の滞在で。来る前も、帰ったあとも仕事がつまっているんです」と残念そうな顔を見せた。
そしてその後はアップのサイン入りポスタープレゼントと、ハイタッチをかけた抽選会を実施。大勢の観客の中から厳正なる抽選によって当たった当選者たちをステージに集め、ひとりひとりにポスターをプレゼントし、そしてハイタッチを行ったアップ。だがそうやって一人ひとりにポスターを授与する姿が「卒業証書を授与する時みたい」と感じたようで、クスクスと笑っていたアップ。この日はイベントは終始、大盛り上がりで、日本のファンとのつかの間の交流に終始、笑顔のアップだった。
公開表記
配給:ギークピクチュアズ
7月5日(金)より、シネマート新宿ほか全国順次公開
(オフィシャル素材提供)