登壇者:河合優実、吉田美月喜、押山清高監督
漫画家・藤本タツキ渾身の青春コミックをアニメーション映画化した『ルックバック』がついに公開! 6月29日(土)には都内映画館で公開記念舞台挨拶が実施され、W主演の河合優実と吉田美月喜、そして押山清高監督が参加した。
金曜の公開初日から、話題が沸騰し、Xでもトレンド入りし続ける中、満員御礼で迎えたこの日。河合は「作品を今観たばかりの皆さんの前で、この熱気を同じ空間で感じながらこの場に立たせていただけるのが嬉しいです。たくさんの方々に期待をしてもらって、この作品が声優初挑戦で良かったと思っています」と喜色満面で挨拶し、吉田も「オーディションの時から思い入れのある作品が、このように無事に公開を迎えることが出来て嬉しく思います。嬉しい感想がたくさんあって反響を感じています」と笑顔。
押山監督も「初日の昨日からSNSで感想をチェックしているのですが、見るのが追いつかないくらい感想が飛び交っていて嬉しい限りです」と喜びを語った。
自身初のアニメーション・アフレコ収録について、吉田は「ブースは優実ちゃんとの二人きりの空間の中で、私たちからは姿の見えないところから言葉を使って演出してくださったのが印象的でした。私たちが分かりやすいように工夫していろいろと話してくださっていたので、言葉の意味を深く考える時間にもなっていました」と回想。河合は「叫ぶシーンでは何度かトライした後に、押山監督がブースに入って来て私たち二人の前で『うらー!』と150%の力で叫んで実演してくれました。それでどんな声を出せばいいのかイメージが出来ました。ブースに来てやってくれた行為に対して感謝しましたし、信頼できる監督だとも思いました」と押山監督の熱血指導に感謝。当の押山監督は「近くで大声を出してすみません……」と恐縮していた。
フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭では、インターナショナルプレミアとして上映された。現地参加した押山監督は「上映後にスタンディングオベーションを頂いて嬉しかったけれど、その間何をしていいのか分からなくて二回転したりしてました……。よく分からない時間でした」と世界からの賞賛に戸惑いを隠せなかったことを吐露。
映画の内容にちなんで「熱中していること」を聞かれた河合は「どうしよう、ない!」と笑わせるも「自分がやっているこのお仕事。今はそれ一つだけ。私は仕事と趣味を分けるようなタイプではないので、作品に取り組むことや準備することが自分の生活と地続きに繋がっています。今はそれしかやっていません」と俳優ならではの返答。吉田は「演技する仕事を続ける上でプラスになればいいと思って歌を習い始めたり、キック・ボクシングをやってみたり。演技のための引き出しを掴んでおくことに熱中しています」とこちらも俳優ならではの返答。一方、押山監督は「今はこの映画の感想をエゴサすることです!」と笑いを誘っていた。
そんな中、映画公開を祝して河合と吉田に押山監督直筆の似顔絵がサプライズ・プレゼント! 二人がアフレコに臨んでいる姿を捉えながらも、演じた藤野と京本の面影を感じさせるイラストで、河合は「感動的! 宝物にします! アフレコ中に自分と藤野が重なる瞬間があって、それを具現化されたような似顔絵」と大喜び。吉田も「本当に素敵! こんな気持ちでアフレコをしていたと思います。しかも似顔絵を頂くのが初めてで、憧れてもいたので本当に嬉しいです」と感激していた。
嬉しそうに似顔絵を見せ合う二人の様子に押山監督は目を細めながら「河合さん吉田さんそれぞれが藤野と京本に似ている感じがあり、僕の描く絵もお二人に寄っていきました。この似顔絵を描いたときも、河合さんを描いたら藤野になるし、吉田さんも京本っぽく描いても吉田さんになる」と打ち明けると、河合は「本編を描いている途中でそんな影響があったというのはビックリです。私もアフレコする時に藤野の絵を見て自分の分身のように思っていたので嬉しいです」としみじみ。吉田も「アフレコ中はまさにこの絵の通りでした」と納得していた。
最後に河合は「今日の舞台挨拶は、素敵なプレゼントを頂いて、ご来場いただいたお客様に申し訳ないくらい、私たちにとって嬉しい時間になりました。皆さんにはこの映画を観た後のフレッシュな気持ちや感動を周りの方々にも伝えてもらいたいです」とアピール。吉田も「たくさんの方に観ていただき、たくさんの嬉しい感想を聞いているので、これからも引き続き感想コメントを読みたいと思います」とニッコリ。押山監督は「多くのスタッフが多くの時間を使って作り上げた作品です。多くの方々に作品を届けられることを願っています」とさらなるヒットを祈願しイベントは幕を閉じた。
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配給:エイベックス・ピクチャーズ
全国公開中
(オフィシャル素材提供)