イントロダクション
ゴヤとピカソとダリを産んだ芸術の国スペイン出身、のちの『ビースト獣の日』(95)でスペイン版アカデミー賞といわれるゴヤ賞を受賞、『気狂いピエロの決闘』(2010)はクエンティン・タランティーノが絶賛、第67回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞。異端の者たちの闘いと血と愛を描き続ける鬼才アレックス・デ・ラ・イグレシアの記念すべきデビュー作であり、その才能にひれ伏した巨匠ペドロ・アルモドバルが製作を務めた『アクション・ミュタンテ 4K』が8/23(金)より新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー! あらゆるジャンルとブラック・ユーモアと血をミキサーにかけ、惑星もろともぶっ飛ばし、高カロリー、ハイテンション、疾風怒濤の勢いで奈落のそこまで突き進むアナーキーSF超怪作の復活だ。『時計じかけのオレンジ』もびっくりのバイオレンス描写や、キッチュでビビッドな衣装、宇宙船の内部、広大な砂の惑星……。画面の隅々まで目を凝らしたくなる、まさに<宇宙芸術>とも呼ぶべき強烈な世界観が、鮮やかな4K版で甦る。
ストーリー
美しい者だけが権力を握る近未来。胸に五キロの爆弾を抱えたケミスト、結合双生児の兄弟アレックスとアラン、怪力のM・Aらその容貌ゆえ迫害されてきたテロリスト集団<アクション・ミュタンテ>は「美しいものは悪だ」の合言葉のもと誘拐、略奪、殺人を繰り返していた。
ある日監獄から出所したボスのラモンを迎えて、パン製造業の大富豪オルホの娘パトリシアの結婚パーティに潜入。ミュタンテたちは客たちを次々と殺害、彼女を拉致した。しかし、身代金の引換え場所である惑星へ向かっている途中、金のことでミュタンテたちはお互いを疑いはじめ、あげくの果てには殺し合いとなってしまうが、惑星もろともぶっ飛ばす勢いで突き進む。
(原題:ACCION MUTANTE、1993年、スペイン=フランス合作、上映時間:95分、PG12)
キャスト&スタッフ
監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア
脚本:アレックス・デ・ラ・イグレシア、ホルヘ・ゲリカエチェバァリア
製作:ペドロ・アルモドバル、アウグスティン・アルモドバル
撮影:カルレス・グシ
音楽:ファン・カルロス・クエリョ
出演:アントニオ・レシネス、フェルナンド・ギーエン、フレデリケ・フェデール、アレックス・アングロ、フアン・ヴィアダス、サテュリアーノ・ガルシア、カラ・エレハルデ
ギャラリー
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公式X:@accionmutantejp
公開表記
配給:フリークスムービー
8/23(金)より新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー!