イントロダクション
5年間の研修を終えたルイーズとソフィアは、念願の助産師として働き始める。しかし、その期待に反するように緊張感が大きくのしかかる。貧困、移民、死産……さまざまな事情を抱えて産科病棟を訪れる人々。オーバー・ワークとストレスに押しつぶされそうになりながらも、新しい命に出会う日々の喜びが助産師たちの結束を強めていくのだった。
本作は、若い助産師たちが出産に立ち合い、突きつけられる現実に驚きながらも成長してゆくさまを、ドキュメンタリーのようなリアルなタッチで描いた感動作だ。実際の出産シーンを織り交ぜながら、観客がその場に立ち会っているかのような臨場感で描き出す。 監督は『愛について、ある土曜日の面会室』(2009年)がヴェネチア国際映画祭正式出品を始め、ルイ・デリュック賞等受賞のレア・フェネール。自身の体験を基に、フランスのみならず、どこの国でも誰もが直面する普遍的なストーリーに、熱い共感の声が寄せられた。
ストーリー
あるフランスの産科病棟。念願の助産師の仕事に就いたソフィアとルイーズが初出勤すると、そこには想像を超える壮絶な仕事場が待っていた。常に何人もの担当を抱え走り回る助産師たち。ケアされるための十分な時間がないなか運ばれてくる緊急の産婦たち。患者の前で感傷的になるな、とルイーズがベテラン助産師ベネに厳しく叱責される一方、ソフィアは無事に出産を介助し周囲の信頼を勝ち得ていく。そんなある日、心拍数モニターの故障から、ソフィアが担当した産婦が緊急帝王切開となり、赤ん坊は命の危険にさらされる。さらには産後行くあてのない移民母、未成年の出産、死産したカップル……生と死が隣り合わせの現場で、二人は一人前になれるのだろうか──。
(原題:Sages-femme、2023年、フランス、上映時間:100分)
キャスト&スタッフ
監督:レア・フェネール
脚本:カトリーヌ・パイエ、レア・フェネール
出演:エロイーズ・ジャンジョー、ミリエム・アケディウ
ギャラリー
予告編
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公開表記
配給:パンドラ
7月5日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー