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『大いなる不在』森山未來、藤 竜也が絶大な信頼を置く映画監督・近浦 啓とは――?メイキング写真も解禁!

© 2023 CREATPS

 近浦 啓監督による、森山未來主演、真木よう子、原日出子、そして藤 竜也共演の映画『大いなる不在』(配給:ギャガ)が7月12日(金)よりテアトル新宿、TOHOシネマズ シャンテほかにて全国順次公開する。

 本作は2023年9月に開催された第48回トロント国際映画祭のプラットフォーム・コンペティション部門にてワールドプレミアを飾ったのち、第71回サン・セバスティアン国際映画祭でコンペティション部門のオフィシャルセレクションに選出。同映画祭の歴史上日本人初となるシルバー・シェル賞(最優秀俳優賞)を藤 竜也が受賞するという快挙を成し遂げ、更にはサン・セバスティアンの文化財団「アテネオ・ギプスコアノ」が最も卓越した作品に与えるアテネオ・ギプスコアノ賞も受賞。そしてアメリカ最古の国際映画祭、第67回サンフランシスコ国際映画祭でもコンペティション部門にて最高賞にあたるグローバル・ビジョンアワードを受賞。初監督作『コンプリシティ/優しい共犯』に続き、近浦 啓監督長編第2作目にして世界の映画祭で受賞、絶賛評を博し、その勢いは止まらない。

 幼い頃に自分と母を捨てた父が警察に捕まった。報せを受け、卓(たかし)は久しぶりに父の元を訪ねるがそこには認知症で別人のように変わった父の姿があり、父の再婚相手の義母は行方不明になっていた。いったい何があったのか――。森山未來、藤 竜也の圧倒的演技が際立つサスペンス・ヒューマン・ドラマ。

 独力で新たな道を切り開く映画作家、近浦 啓監督(1977年生まれ)。2013年に短編映画から監督としてのキャリアを始めた近浦監督は、自身でプロデューサーも兼ね、真の意味でのインディペンデントなスタンスを貫いている。余計な制約を受けない代わりに自らリスクを引き受けながら、シネアストとしての自由を守る環境の確保を実現。その活動は国際的な展開を射程としたものである。例えば、第77回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で監督賞を受賞したミゲル・ゴメスの新作『グランド・ツアー』で、近浦監督はプロデューサーのひとりとして参加し、20年2月に行われた日本各地でのロケーション撮影をサポートしている。

 近浦監督の長編第1作目は、中国・北京から日本にやって来た技能実習生の青年が、不法労働者となり地方に流れていく道行きを描いた『コンプリシティ/優しい共犯』。この作品で、第42回トロント国際映画祭ディスカバリー部門でのワールドプレミアを皮切りに、第23回釜山国際映画祭「アジア映画の窓」部門、第69回ベルリン国際映画祭「キュリナリー・シネマ」部門など数多くの国際映画祭に正式出品。第19回東京フィルメックスでは観客賞を受賞した。
 それから約5年ぶりの新作が『大いなる不在』である。本作も世界の映画祭、映画関係者や観客からも高い評価を受けている。第71回サン・セバスティアン国際映画祭では文化財団「アテネオ・ギプスコアノ」が最も卓越した作品に与えるアテネオ・ギプスコアノ賞を、第67回サンフランシスコ国際映画祭でもコンペティション部門にて最高賞にあたるグローバル・ビジョンアワードを受賞する快挙を果たしている。
 日本公開に続き、7月19日(金)よりNYの劇場Angelika Film Centerにて劇場公開もギャガ配給にて決定。そのほかの国でも続々と上映が決まっている。

 本作の主演を務める森山未來は、「近浦さんは映画に関わることを何役も担っているんです。最初にいただいた企画書に、監督、脚本、プロデューサーとすべてに近浦さんの名前が書かれていたので驚きました」といい、「近浦さんはクリエイティビティとビジネスの両面をしっかり担保できるのがインディペンデント映画だとおっしゃっていて、その考えが素晴らしいと思いました。ロジックがちゃんとある上に柔軟性もとてもある方なので、一緒にやっていてすごく楽しかったです」と振り返る。
 主人公・卓を演じにあたり、脚本を読んだ時点ではその人物像を理解し難かったと語る森山だが、「卓は認知症になった父親に対して、困惑しているような、でも実はそうでもないような。キャラクターが見えづらかったので、撮影前に近浦さんとじっくりと話す機会をいただきました。近浦さん自身のお父さんが認知症になった話とかパーソナルな話を聞くうちに見えてくるものが多かったです」。また、劇中で卓が着用している衣裳の多くは近浦監督の私物だという。「衣裳合わせの時点では、卓がどんな服を着たらいいのかも分かっていなかったのですが、なぜか、近浦さんの洋服を着たらしっくりきたんです。サイズは若干僕より大きいものの、“この感じがいいよな”と思いました」と、近浦監督に感謝を伝える。

 近浦監督の短編映画から3作連続で出演している藤 竜也は、「近浦さんは、映像作家としてのオリジナリティがあって、自分で新しい映像世界を作って提供しようとする気迫がある」と語り、その手腕を絶賛。自身の出演作を観るのは苦手だという藤だが、「本作はすでに三回も観たんです。自分が出演していることが気にならない。完成した作品を観て、脚本を読んだ時や撮影中の印象とは違う印象を受けました。押し付けがましいドラマチックさや感動はないのにも関わらず、観終わった後には魂の振動を感じるのです」と感想を述べる。また、海外の映画祭では観客から熱い眼差しと気持ちのこもったスタンディングオベーションを受けたと嬉しそうに振り返り、「これからご覧になる方々にどう受け止められるのかも楽しみです」と期待を寄せている。

公開表記

 配給:ギャガ
 7/12(金)よりテアトル新宿、TOHOシネマズ シャンテほか全国順次ロードショー

(オフィシャル素材提供)

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