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今関あきよし監督作品2作 連続上映『顔さんの仕事』&『しまねこ』新宿K’s cinemaほか全国公開決定!予告映像&ポスター&場面写真解禁

© 映画「顔さんの仕事」製作委員会 © 映画「しまねこ」製作委員会

 『釜石ラーメン物語』『青すぎる、青』など次々と佳編を世に送り出してきた、今関あきよし監督の最新作『顔さんの仕事』『しまねこ』がそれぞれ8/31、9/7より2作連続で新宿K’s cinemaにて劇場公開が決定した。
 予告映像&ポスター、場面写真のほか監督・出演者のコメントも到着した。

 ウクライナ、ロシア、岩手、鹿児島などさまざまな国・地域を背景に、美しい映像と優しい眼差しでそこに生きる人々を描き続ける、今関あきよし監督。最新作は台湾の絵看板師のドキュメンタリーと、世界初の猫語映画という、驚きの2本が連続公開となる。

 『顔さんの仕事』は、台湾で映画館の前に飾る絵看板を50年以上描き続け、本年の台北映画祭(台北電影節 / Taipei Film Festival)で貢献賞を受賞した、顔振発(イェン・ヂェンファ)のドキュメンタリー。インタビュアーとして本映画をナビゲートするのはイラストレイターで、今関監督とは8mm映画時代からの盟友でもある三留まゆみ。そして通訳として、台湾の俳優・柏豪も参加している。

 そして続いて公開される『しまねこ』は、岡山の離島・北木島に暮らす捨て猫たちを、まるで大島弓子の名作漫画「綿の国星」の如く、擬人化し描いたファンタジー。猫語(字幕あり)で少女たちが語り合い、時には人間たちと触れ合いながら、気ままに自由でありながら、それでも必死に生きる姿を描く。ヒロインのチョコ役に映画『幼子われらに生まれ』や『かそけきサンカヨウ』で注目を集める若手・鎌田らい樹。ココア役に 「エルピス -希望、あるいは災い-」(CX)や映画『違国日記』 など話題作に出演が続く増井湖々。ミント役に鹿児島出身で2025年春公開予定の主演映画『春の香り』が控える美咲姫、といったフレッシュな顔ぶれが揃った。さらに利重剛、大島葉子、佐伯日菜子といった今関組の常連俳優陣がその世界観を彩る。

 初解禁となった『顔さんの仕事』予告では、台湾を訪れた三留が、大きな絵看板を飾る映画館を眺め驚く様子や、路上で看板絵を描く顔さんの姿の他、歴史ある映画館の様子も映し出される。

 『しまねこ』の予告も同時解禁。島に暮らす少女の姿をした猫たちが、ノンビリ暮らしながら、ふと寂しそうな表情を見せる様子など、美しい風景と少女たちの煌めきに期待値が高まる。

 さらにポスタービジュアル、場面写真も解禁された。

 今関監督、それぞれの作品に出演の三留、鎌田、増井、美咲姫らのコメントもそれぞれ到着した。

コメント

『顔さんの仕事」について

今関あきよし監督
 台湾にハマり何度も通ううちに、多くの人に台湾の魅力を伝えたくて『恋恋豆花』という台湾の《食の魅力》にスポットを当てた映画を撮り、今度は人間《顔振発》の存在と技を伝えたくてこの映画を作った。そして誰よりも僕自身が顔(イェン)さんのことを知りたかったし、仲良くなりたかった。言い換えると「顔さんの仕事」は僕の今のアイドル映画だったりもする(笑)。

三留まゆみ(イラストレイター・本作出演)
 その映画館=全美戯院は地続きの映画館、すなわち地面を歩いてそのまま入れるむかしながらの劇場で、道を挟んだ向かいの歩道が顔さんのアトリエだ。私たちはそこで一枚の巨大な看板絵が出来上がるまでを見た。それはなんて素晴らしい時間だったろう。たくさんの奇跡の瞬間(顔さんの筆はまるで「魔法の杖」だった)を焼きつけた映画『顔(イェン)さんの仕事』はさらなる奇跡を起こした。6月末、舞台になった全美戯院でプレミア上映が決まり、顔さんは自分の映画の看板絵を描いたのだ。そして、私はこの映画を満員の映画館で顔さんの隣で観た。子どもみたいな笑顔でスクリーンを見上げる顔さんの横顔を決して忘れないだろう。そう、映画はいつも看板絵と共にあったんだ。

『しまねこ』について

今関あきよし監督
 《少女という存在》はずっと小動物的と思っていて、僕の映画の少女はそんなふうに描いてきたけれど、照れなのか多少オブラートに包んで表現してきたような気がしている。今回はストレートに少女を猫という小動物として描いてみようと思った。それは美しい瀬戸内の小さな島との出会いがあり、この地ならファンタジーとリアルが混在する世界を、躊躇なく映像化出来ると確信したからだ。

鎌田らい樹(チョコ)
 猫役は初挑戦です(笑)!
 猫語だと知った時にはかなり困惑していたのにやっていくうちになんの違和感もなく猫語をしゃべっている私たちがいました。完成した作品を観た時には、人間が猫をやるからこその表情がみえたりして面白いんです。正解がないので全てが自由、それがまた猫っぽくて。たくさんの挑戦をした作品です。ぜひご覧ください!

増井湖々(ココア)
 猫のココア役として出演させていただきました、増井湖々です。
 お話をいただいた時、台詞が猫語と聞いて不安や心配があったのですが、今関監督をはじめ共演者の方々と話し合い、一緒に演じていく中で完成することができました。 北木島の美しい景色や猫同士のやり取り、人間との関係に注目して見ていただきたいです。

美咲姫(ミント)
 全編「猫語」で外国語とも違う言語を扱うことに不安も覚えました。ですが、頼もしいスタッフやキャストに支えられ素敵な作品ができました。
 初めは恥ずかしさもありましたが、今ではチョコとココアと猫語で会話するほどには成長でき、貴重な経験になりました。北木島のエネルギーを感じながら撮影してきました。ぜひ、3匹の猫を見届けてほしいです。にゃ。

『顔さんの仕事』

© 映画「顔さんの仕事」製作委員会

 (2024年、日本、上映時間:64分)

あらすじ
 現在の台南市下営区に生まれ、幼い頃から絵を描くのが好きだった顔振発(イェン・ジェンファ)。絵に対する才能を感じた家族は、看板職人の陳峰永の弟子に送り出した。1970年代は台湾映画界が盛り上がり、顔は1ヵ月に100から200枚もの手描き映画看板を描き、台南の映画館「全美戯院」の看板を制作から設置まで一手に引き受けた。だが生涯にわたる制作は、視力に大きな負担をかけ、医師が何年も前に、彼の網膜がひどく傷ついていることに気付き、右目はほぼ見えない状態に。それでも、顔振発は今も描き続けている。


 企画・制作・監督:今関あきよし
 出演:顔振発、三留まゆみ、柏豪
 撮影:三本木久城
 録音・音楽:種子田博邦
 制作:太田明子。杉山亮一
 編集:鈴木 理
 編集助手:三宅優里奈
 台湾地図挿絵・題字:ヤマサキタツヤ
 協力:全美戯院 / 日本台灣新聞社 / 台湾師範大学 / Chingwen Hsueh / 国立音楽大学/ 山本周史
 配給協力:ミカタ・エンタテインメント

 公式HP:https://mikata-ent.com/movie/1858(外部サイト)

 公式X: https://x.com/imazekifilm2024(外部サイト)

公開表記
 配給:MAP
 8月31日より、新宿K’s cinemaほか全国順次公開!

『しまねこ』

© 映画「しまねこ」製作委員会

 (2020年、日本、上映時間:66分)

ストーリー
 チョコ、ココア、ミントは、瀬戸内海の島に住む野良猫たち。日向ぼっこしたり、毛づくろいをしたり昼寝をしたり、時には冒険したりしてのんびり暮らしている。でも実はココアはかつて交通事故で怪我をし、ミントは可愛がってくれた家族から捨てられた悲しい過去があった。そしてチョコは海に飛び込んで泳ぐのが好き。でもそれは虐待を受けていたからだろうか?助けてくれた大きな手を覚えているが小さな頃だったため、よく憶えていない。そんなある日、海に落ちてしまったチョコを優しい手の誰かが救い出してくれて……。

 プロデューサー・原案・監督:今関あきよし
 出演:鎌田らい樹、増井湖々、美咲姫、利重 剛、大島葉子、佐伯日菜子、平岡京子、沖山マコト
 脚本:小林弘利
 撮影・編集:三本木久城
 録音・音楽・MA:種子田博邦
 助監督:森川大三
 制作:杉山亮一
 メイク:伊藤里香
 衣装:Rica
 制作応援:平岡京子
 ラインプロデューサー:山本周史

 現地コーディネーター:藤井和平(北木島活性化プロジェクト協議会)
 宣伝デザイン・タイトルデザイン:中澤 崇
 主題歌:「ねこ想い」歌・作詞・作曲:よしむらさおり編曲:今村良太
 配給協力:ミカタ・エンタテインメント

 公式HP:https://mikata-ent.com/movie/1861(外部サイト)

 公式X: https://x.com/imazekifilm2024

公開表記
 配給:MAP
 9月7日より、新宿K’s cinemaほか全国順次公開!

(オフィシャル素材提供)

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