イベント・舞台挨拶

『この動画は再生できません THE MOVIE』完成披露舞台挨拶

© 2024「この動画は再生できません THE MOVIE」製作委員会

 【登壇者】主演:かが屋、共演:和田雅成、平野良、世古口凌、監督:谷口恒平

 映画『この動画は再生できません THE MOVIE』(9月13日公開)の完成披露舞台挨拶が8月3日(土)、東京・セシオン杉並ホールで行われ、主演のかが屋(加賀 翔、賀屋壮也)、共演の和田雅成、平野 良、世古口凌、メガホンをとった谷口恒平監督が登壇した。

 本作は、かが屋主演で2022年と2023年にテレビ神奈川で放送された『この動画は再生できません』シリーズの劇場版。ホラーDVD「本当にあったガチ恐投稿映像」シリーズを制作する編集マンの江尻(加賀)とオカルト・ライター鬼頭(加賀)の元にさまざまないわくつきの映像が届き、編集マンとしての知識や持ち前の洞察力で動画の裏に隠された秘密を推理していく江尻とそれを見守る鬼頭だったが……。映像考察系本格ミステリー・ホラーとなっている。

 テレビ放送時の反響について聞かれると、谷口監督は「ひっそりと始まりまして、たまたまテレビ神奈川を見ていた方がザワザワとされて、さらにAmazonブライムで配信が始まり、それがきっかけでたくさんの方に見ていただくことができました」と喜び、「まさかこんな形で映画の上映を迎えられるとは思っていませんでした」と感慨深げに語った。

 かが屋の2人も、映画化されると聞いた際の心境について聞かれ、加賀が「そのとき(テレビ時)は7人くらいで作っていた」と打ち明けると、賀屋は「監督が音声さんの機材をぶら下げて、山で4人くらいで撮っていたこともあったので、それを思うと映画化は感慨深いですね。めちゃくちゃ嬉しかったです」としみじみと語った。

 そして、映画に向けての役作りについて、加賀は「賢くないといけないので、髪の毛とかを賢そうにしましたね。初期の頃の映像を見ると髪が短くて子どもっぽいなと思ったので、映画に向けて髪の毛を伸ばさせていただきました。だいぶマシになったと思います」と満足げな表情を浮かべ、劇中では動画編集ソフトを使っているシーンがあるそうで「PremiereというAdobeのソフトがあるんですけど、簡単な編集ができるくらいのレベルになったので、そのシーンも見てもらいたいですね。あのシーン、めっちゃかっこいいんですよ!」と自画自賛した。

 一方、賀屋は見た目に変化があってはいけない役だそうで「散髪が難しかったですし、太らないようにということを気にしましたね。でも、ちょっと太ってた……。あと浮腫んでた……」と告白して会場の笑いを誘った。

 また、倒産した映画会社の倉庫で発見されたDVDに主演していた俳優・澤村透役を演じる和田は、本作への出演が決まった際に同シリーズのことを知ったそうで「見させていただきましたけど、解説をドラマ内でやるということで、新しいし、めちゃくちゃ面白くてびっくりしましたね」と感心し、「実際にドラマでも“あれなんだったんだろう”ってことがあるじゃないですか。それが紐解かれていく感じが実際にあったので、すごく面白かったですね」と舌を巻いた。

 そして、マネージャーが同シリーズのファンだという、『ヒロトの世直しちゃんねる』アシスタントのダイスケ役を演じる平野は「このお2人じゃないとできない作品なんだなと思いますね」と吐露し、『ヒロトの世直しちゃんねる』を主催する動画配信者・ヒロト役を演じる世古口も「ホラーだけじゃなくてコメディ要素もあるから温かさもあって見やすいです」と絶賛。これに、賀屋は小声で「いやいやいや」と謙遜しつつ、まんざらではない表情を浮かべると、加賀は「そういうときはもっと強く否定するんだよ!(絶賛の嵐を)噛み締めてるじゃん」と突っ込んで会場を沸かせ、賀屋は「それぞれのご意見をありがたくいただきます」と頬が緩みっぱなしだった。

 改めて、動画配信者役を演じた感想を求められると、平野は「撮影も長回しの一発撮りでパーンっと終わったので、あまり撮影した記憶が……」と遠くを見つめ、世古口も「あっという間に終わっちゃいましたね」とポツリ。2人はかが屋との共演シーンがなかったそうで、平野と世古口は「はじめまして」と挨拶すると、賀屋は「やっとお会いできて嬉しいです」と声を弾ませた。
 さらに、かが屋2人だけのシーンについて「お2人にしかできない間の取り方」「アドリブなのかな」などと声が飛び、同シーンは演出などあったのか尋ねられると、賀屋はかっこつけて「やっぱり2人の空気感というのが……」と低いトーンでコメントし、和田がマイクを通さずに「じゃかあしい」とツッコミを入れて賀屋を笑わせると、加賀は「僕ら同世代で、和田さんがめっちゃ突っ込んでくれるので、(それに賀屋が)すごく甘えちゃって(笑)」と笑顔を見せた。

 改めて、演出の有無について賀屋は「(監督から)『ここは自由にお願いします』って言ってもらえたシーンはアドリブを入れたという感じですね」と明かし、加賀は「『普段の感じでいいですよ』ってシーンのそのほうがラクなんですよね。コントだと思ってやっていいですよという感じがあるので。でも、そのあとの説明セリフの顔がガッチガチなんですよね(笑)。のびのびとやっているところとの差が激しいんですよね……」と苦笑した。

 そんなかが屋2人だけのシーンについて谷口監督は「完璧にやっていただいた」とフォローし、「テストをやるよりも最初が1番いいなというのをドラマから通して、僕たちスタッフみんなの意見であったので、今回はテストなしでいきなり回せるようにやろうというプランを立てて撮影しました」とこだわりを明かした。

 その後、サイン入りポスターをかけた抽選会を行なってファンと交流し、最後に締めのコメントを求められると、賀屋は「時期的にもホラーというのはいいんじゃないかなと思うんですけど、今後、また映画化されるのか、ドラマに戻るのか、それともゼロになっちゃうのか、皆さんの伝聞にかかっております」と拡散をお願いし、「本当に面白い映画で、多くの方に観ていただきたい気持ちはみんな一緒だと思いますので、よかったら友だちとかに勧めてください」とお願い。
 加賀は「こんなにたくさんの方が来てくださったことが嬉しいですし、賀屋も言いましたが、次はドラマなのか、また映画になるか分からないんですけど、あの幽霊が出てきてないんですよ。◯◯さん死にましたよ」とアピールして会場から大きな拍手を浴び、賀屋は「すごいな。死んだでこんなに盛り上がるは……」と目を丸くした。

公開表記

 制作・配給:ビデオプランニング
 9月13日(金)よりシネマート新宿ほか全国公開決定!

 (オフィシャル素材提供)

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