イントロダクション
『キングコング』(76)などを手掛けた大物プロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティスが『エレファントマン』(80)を成功させた俊英、デヴィッド・リンチ監督を抜擢。多額の製作費を投じ、映像化不可能と言われたフランク・ーバートによるSF大河小説の映画化に挑んだ『デューン/砂の惑星』(84)。
「ツイン・ピークス」(90)など、後にリンチ作品のアイコンとなるカイル・マクラクランの映画デビュー作である本作は、スティングの出演や、ブライアン・イーノとTOTOが音楽を担当するなど、当時もかなりの話題を呼んだ。スタジオ側により意図しない編集が施されたことから、リンチにとって不本意な作品になったという逸話もある一方、砂虫(サンドワーム)や、『エイリアン』(79)、『E.T.』(82)のカルロ・ランバルディが手掛けた不気味なクリーチャー造形やハルコネン男爵ら登場人物の醜悪な容姿など、細部に至るリンチ・テイストは魅力的で、映画ファンのあいだでは、長年カルト・ムービーとして崇拝されてきた。
日本公開から40年――。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、ティモシー・シャラメ主演による「リメイク3部作」が注目を浴びるなか、全盛期を迎えつつあったリンチ・ワールドが詰め込まれた伝説の超大作が、4K リマスター版としてスクリーンに蘇る!
ストーリー
時は10191年。宇宙は皇帝シャダム4世によって支配されていた。この時代に最も貴重な資源は、メランジと呼ばれるスパイス。このスパイスを採取できるのは、砂に覆われ巨大な虫が支配する“デューン”と呼ばれる砂漠の惑星アラキスのみ。皇帝シャッダム4世は、自分の地位を脅かしそうな“救世主”の出現を恐れており、それがアラキスに住む皇帝のいとこアトレイデス公爵の息子ポールであると判明したため、公爵の敵であるハルコネン男爵と手を組んでアトレイデス侯爵の失脚を図る。結果、公爵は死亡し、ポールと母親ジェシカは砂漠に逃れ、アラキスの原住民であるフレーメンの集団に合流、一大軍団を組織する。巨大なサンドワーム(砂虫)を操り、ポールはハルコネン男爵の軍を次々と壊滅してゆく。やがてフレーメンに伝わる“命の水”を飲んで超人化したポールは、皇帝に最後の闘いを挑む。
(原題:Dune、1984年、アメリカ、上映時間:137分)
キャスト&スタッフ
監督・脚本:デヴィッド・リンチ
原作:フランク・ハーバート
製作:ラファエラ・デ・ラウレンティス
製作総指揮:ディノ・デ・ラウレンティス
撮影:フレディ・フランシス
編集:アントニー・ギブス
音楽:ブライアン・イーノ、TOTO
出演:カイル・マクラクラン、ユルゲン・プロホノフ、フランチェスカ・アニス、マックス・フォン・シドー、ショーン・ヤング、スティング
ギャラリー
予告編
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公開表記
配給:東京テアトル
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