イントロダクション
『佐々木、イン、マイマイン』(2020年公開)で、若者から圧倒的な支持を得て、各界の著名人からも大絶賛され、新人賞を総なめした内山拓也監督の商業長編デビュー作となる『若き見知らぬ者たち』。
2020年代の幕開けを予感させた『佐々木、イン、マイマイン』に刻み込まれた、将来に希望も持てない閉塞感の中で煮詰まった自意識が爆発するパッションやマインドは本作『若き見知らぬ者たち』にも受け継がれ、一人の青年が、自分の中にある“最後の砦”と向き合う生き様がこれでもかと苛烈に描かれる。そして、大切な人を失った遺された者たちも、信じるべきものを信じるために闘っている。あらゆる理不尽にまみれても、自分の正義を守り懸命に生きようとする、“名もなき者たちの魂の叫び”――。内山拓也監督が身近な見聞にインスパイアされた自身のオリジナル脚本による、今を生きるすべての人たちに送る物語だ。
また本作はフランス・韓国・香港・日本の共同制作作品でもあり、企画の段階で海外3つの国と地域での配給が決定。ポストプロダクションの最後の工程、音仕上げ(サウンド・ミックス)はフランスで行われ、内山監督も現地に出向き、文字通り日仏チームの共同作業となっている。
ストーリー
風間彩人(磯村勇斗)は、亡くなった父の借金を返済し、難病を患う母、麻美(霧島れいか)の介護をしながら、昼は工事現場、夜は両親が開いたカラオケ・バーで働いている。彩人の弟・壮平(福山翔大)も同居し、同じく、借金返済と介護を担いながら、父の背を追って始めた総合格闘技の選手として日々練習に明け暮れている。息の詰まるような生活に蝕まれながらも、彩人は恋人の日向(岸井ゆきの)との小さな幸せを掴みたいと考えている。しかし、彩人の親友の大和(染谷将太)の結婚を祝う、つつましくも幸せな宴会の夜、彼らのささやかな日常は、思いもよらない暴力によって奪われてしまう――。
(2024年、日本、上映時間:119分、PG12)
キャスト&スタッフ
出演:磯村勇斗、岸井ゆきの
福山翔大、染谷将太
伊島 空、長井 短、東龍之介、松田航輝、尾上寛之、カトウシンスケ、ファビオ・ハラダ、大鷹明良
滝藤賢一/豊原功補、霧島れいか
原案・脚本・監督:内山拓也
製作:小林敏之、宮前泰志、藤本 款、Amel Lacombe、Sang Wook Kang、Catriona Chen、菊野浩樹、本間綾一郎、森田 篤、東城祐司
企画・プロデュース:宮前泰志
共同プロデューサー:Amel Lacombe、本間綾一郎
プロデューサー:吉岡宏城、佐藤雅彦
撮影:光岡兵庫
音楽監督:石川 快
ギャラリー
予告編
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公式SNS:@youngstrangers
公開表記
配給:クロックワークス
10月11日(金) 新宿ピカデリーほか全国公開
(オフィシャル素材提供)