登壇者:ケンドーコバヤシ、しずちゃん(南海キャンディーズ)
MC:奥浜レイラ
世界的大ヒット作『ジョン・ウィック』シリーズを手掛ける製作スタッフと、『ゲット・アウト』、『NOPE/ノープ』を手掛け、世界を驚かせ続けるジョーダン・ピールがプロデュース。映画ファン垂涎の〈奇跡のタッグ〉が実現した本作は、監督・主演を務めるデヴ・パテル(『スラムドッグ$ミリオネア』、『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』)が構想に8年という歳月をかけて完成させた。第31回サウス・バイ・サウスウエスト映画祭で観客賞を受賞、4月5日に全米で公開され『ゴジラxコング 新たなる帝国』に次ぐ初登場2位を記録。デヴ・パテルの鮮烈な監督デビュー作にして、圧倒的な熱量でアクション映画の新たな扉を開いた原題『MONKEY MAN』が邦題『モンキーマン』として、8月23日(金)に日本公開!
いよいよ公開が3日後に迫る中、映画『モンキーマン』の公開を記念して、主人公<モンキーマン>が闇のファイト・クラブで“殴られ屋”として登場することにちなみ、特設リングを設置しての公開直前イベントを開催! “芸能界一の格闘技マニア”として名高いケンドーコバヤシ、そしてボクサーとしても活躍し、トークでも鋭いパンチ力を持つしずちゃん(南海キャンディーズ)が登壇! 「どん底から鍛錬を積んで這いあがり強敵に立ち向かう」というさながら少年漫画を思わせる熱いストーリーの魅力についても、漫画にも詳しいお二人の観点で心行くまで語った。さらに、「怒りの解放」と「壮絶な復讐劇」で観る人のストレスも吹っ飛ぶと話題の本作にちなみ、二人が日頃溜め込んだ怒りやストレスを、リング上で思う存分発散! まだまだ終わらない夏をさらに熱く盛り上げる、超激アツなイベントとなった。
主人公・モンキーマンが闇のファイト・クラブで<殴られ屋>として暮らしていることにちなみ、ステージ上に作られた特設リングに登場したケンドーコバヤシとしずちゃん。この特設リングに立った感想について「すごいっすね! 本当に鉄柱ですもんね」と本物のリングが用意されたことに驚きながらも「こういうの好きなのでたたきつけるかもしれません!」と興奮。実際にプロの試合でも何度もリングに立ってきた経験を持つしずちゃんは「私もリングに上がるとスイッチ入っちゃうのでたたきつけちゃうかも」と会場を笑わせていた。
復讐の機会を伺いながらリング上で殴られ続ける日々を繰り返していた主人公の凶暴な復讐劇を描く映画『モンキーマン』を一足先に観たケンドーコバヤシは「主人公に共感できる」と一言。「僕らのころは養成所やお弟子さんから始まるんですが、僕は地下ファイト・クラブから来たので!」とまさかの経歴を明かしつつ「復讐モノはみんな大好きですから。もちろん興奮しました!」と絶賛!
しずちゃんも「主人公がサンドバックを叩くシーンがあるんですが、タブラ(インドの伝統音楽に使われる代表的な太鼓)のリズムに合わせて叩いているんです。それを見て、『こんな練習方法あったんだ!』と思いました。アメリカに武者修行に行ったときにみんな音楽を聴いていたんですけど、日本人ってストイックなんですよね。私もこういう練習すればよかった」とプロ・ボクサーならではの視点での魅力を明かした。
そのなかでも特に『ジョン・ウィック』シリーズの製作スタッフによって作られた”本気のアクション”が絶賛されている本作だが、壮絶ともいえるアクション・シーンについて「画角がかっこいい」とケンドーコバヤシは感嘆。一方で、しずちゃんは「敵をオーブン・レンジのとびらでバン!と倒すシーンはやってみたいと思いました」と武闘派らしい感想。身近なものを武器にして戦う主人公の姿にほれ込んだようで「流れるような動きのアクションって見た目以上に強く見せるように撮影すると思うんですけど、この主人公は本当に強いんだろうなと思えました。戦いたくないなと」と語ると、ケンドーコバヤシから「戦うこと想定して見てたの!?」とツッコミも。ケンドーコバヤシもどん底から這い上がっていく主人公の姿には共感したと明かし、「本当にどん底の時を僕も経験していますからね。大阪で仕事がすべてなくなる事件を起こしてしまいまして……ふつうは上京ってみんな憧れているものだと思いますが、自分だけは逃げるように……」という過去を明かすと、しずちゃんも「中学の時に同級生の男の子に傷つくような発言をされたんですが、その時に“こいつら見返したる!”という気持ちになったのをも思い出しました。どん底を経験したり傷ついたことがある人は共感できる主人公なんです」と見どころを明かした。
今回、主人公のモチーフに描かれたのは、インドの神であるハヌマーン。ハヌマーンは過去に「西遊記」、や漫画「ONE PIECE」などにも影響を与えた存在であり、漫画好きとしても知られるケンドーコバヤシは「孫悟空、ルフィ、そしてモンキーマンと、まさに“三大猿”といっていいですよね。豊臣秀吉よりモンキーマンですよ」とそのモチーフにも注目していた。
そんな何度も這い上がろうとしては挫折を繰り返す展開には胸を打たれる一方で「実際に自分だったら相当なストレス」と感じる二人はそれぞれ独自のストレス解消法を披露。ケンドーコバヤシは「内緒だったんですけど今日は特別に……酒です」と断言。しずちゃんから「知ってる」と突っ込まれ、「お酒を飲む番組をやらせていただいているのでストレスないです」と会場を沸かせていた。しずちゃんは「お酒も好きだけど走って汗をかいたらスッキリしますね。普段が基本的に穏やかなので、闘争心を出すのに時間がかかってしまって自分からなかなかできないんです。それを見ていたトレーナーが私を怒らせようとサンドバックに山ちゃんの写真を貼ってくれて……そしたらいい感じだったんですよ! 怒りって大事なんだなと。心と体ってつながってるんだなって」と会場を笑わせた。
そこでまさに、今一番復讐したい人を二人はフリップに書いて披露。ケンドーコバヤシは「相席スタートの山添です。かわいがっている後輩なんですけど、2週連続でご飯にいったんです。1回目は、山添が行きたい店でご飯べようといってお店に入ったら先にほかの芸人さんが3人いて、予定より出費が……。そして一昨日も山添とご飯に行ったら、お店に先に芸人が6人もいて……。2週連続で山添に10万円も使わされてて腹立つなって……事前に手配してた気配すらあるんですよ腹立つでしょ。最近クーラー止めたり節約してます!」、しずちゃんは「山ちゃんの周りの人ですね。今まではこういう時に『山ちゃん』と言ってたんですけど、最近違うかなって気づいたんです。山ちゃんをこんな人間にした周りの人間が悪いんじゃないかなって。山ちゃんを復讐の鬼にした人間がいるんですよ。大阪で活動してた時に街を歩いたら知らない兄ちゃんが山ちゃんを馬鹿にした時があって。山ちゃんは反撃できなくて、その兄ちゃんが車に乗って去っていったのを見て呪いをかけてたんです。そんなふうに、山ちゃんをクソみたいな人間にしたこの男に復讐したい。やまちゃんはまだ復讐の途中なんです。まさにモンキーマンなんです!」と明かした。
さらにその復讐を果たすという意味を込めて、特設リング上でしずちゃんがフリップを一撃で破壊!! 華麗な右ストレートを披露し、とすっきりした笑顔を見せていたが、そのパンチを受けたケンドーコバヤシは想像以上の威力に「ビビった!」と驚愕。「ちょっと逆にストレスたまってるんですけど!」とクレームをつけながらも強烈な右ストレートに「すごかったです! 素晴らしいですよね。短い距離なのに強くていいパンチでした」と絶賛し、「暴力ではないも解決しないというメッセージを送りたいですね」と会場を笑わせた。
最後にケンドーコバヤシは「いまは一番残暑がしんどい時期ですが、だるさを必ず吹き飛ばすアクションがあるのでぜひご覧ください!」、しずちゃんは「今まで見たことない、ただのアクション映画じゃない復讐劇です。皆さん楽しめると思いますので観てください!」とコメントし、イベントは終始笑いと熱気にあふれたまま終了した。
公開表記
配給:パルコ ユニバーサル映画
8.23(金) TOHOシネマズ 日比谷 ほか全国公開
(オフィシャル素材提供)