イベント・舞台挨拶

『ナミビアの砂漠』ジャパンプレミア ティーチイン

Ⓒ2024『ナミビアの砂漠』製作委員会

 登壇者:河合優実、金子大地、山中瑶子監督

 第77回カンヌ国際映画祭国際映画批評家連盟賞に輝いた映画『ナミビアの砂漠』(9月6日公開)。そのジャパンプレミアイベントが8月22日(木)に都内映画館で実施され、本編上映後には観客とのQ&Aに主演の河合優実、共演の金子大地、そして山中瑶子監督が応じた。

 上映後の夜遅い時間帯にも関わらず、ほとんどの観客が残って実施されたティーチイン。画面サイズをスタンダートサイズにした理由について問われた山中監督は「カナは注意散漫な人だけれど、観客にはカナに集中して見てほしかったので視覚的な情報が限られる一番小さなサイズを選びました」と狙いを説明。その撮影を担った米倉伸について河合は「映画を作ることを楽しんでいる方で、撮りながら笑ったり、泣いたり、それら反応を恥ずかしがらずに見せてくれるので私自身も楽しかった」と人柄に感謝。金子も「この映画のチームにおいて欠かせない存在で、山中さんとの相性も良くて真摯に作品に向き合うムードを作ってくれました」と述べた。

 刺激的なハヤシ(金子)と優しいホンダ(寛一郎)、どちらが理想的恋人か!? 論争では、金子は「僕はハヤシ! いい奴だと思います。僕は今、カナのつもりになって言っていますよ!」と演じたハヤシの肩を持ち、河合は「冷静に考えるならばホンダと一緒にいたほうが楽。でも私はカナの気持ちでいるのでハヤシ! ごめんなさい、ホンダ!」と金子を喜ばせた。山中監督は「カナは振り返らない人なのでハヤシだと思う。でも書いている私としてはホンダがいい」とホンダ派で、会場の観客のほとんどがホンダを推すと、ハヤシ役の金子は「え? なぜ? おかしい!」と冗談めかしながらハヤシを猛プッシュしていた。

 好きなセリフを聞かれると、金子は「カナと同棲しようとした矢先にハヤシが言う『幸先悪いな』というセリフ。本読みの段階から好きだった」、河合は「カナがハヤシに言い放つ『自分で考えろよ、クリエイターだろ?』はキラー・フレーズだと思う」とそれぞれピックアップした。

 山中監督は「ホンダが買って来た北海道土産のバターサンドとじゃがポックルを見たカナが『甘いのとしょっぱいの嬉しい』というセリフ」を挙げて「撮影現場ではそれを河合さんがどう言うのかを皆が期待していて、河合さんは1億点レベルで言ってくれた」と絶賛すると、河合も「段取りの時にそのセリフがドカンとウケすぎて撮影が中断しました。異常なくらいウケた」と撮影現場でのまさかの反応に驚いていた。

 また現実世界と精神世界が反転する“ピンクワイプ”構成について質問が上がると、山中監督は「喧嘩はすればするほどルーティン化していき、演じるようになる気がする。カナは物事を客観的に見る人だと思うので、そんなカナがハヤシとの喧嘩を客観的に見ているさまを視覚的に表現したかった」と意図解説。一方、河合は「私としてはピンクワイプから夢だと思っていて、それ以降は喧嘩している時にグラッと一瞬意識が飛んだ時に見たカナの走馬灯だと。自分の記憶や願望がギュギュっと詰まった時間を引き延ばして描いているのではないかと思ったので、現実ではないつもりで演じました」と持論を述べた。

 ポスタービジュアルでも目を引く、河合の鼻ピアス姿に質問が及ぶと「自分でもまたしてみたいと思うけれど……できないと思います!」と河合。金子から「鼻ピアス、似合っていましたよ」と褒められると、河合も「金子さんはイルカのタトゥーが似合っていましたよ」とお互い褒め合っていた。

 最後に主演の河合は「遅い時間まで付き合ってくれてありがとうございました。有意義な時間を過ごすことが出来て私も楽しかったです。『ナミビアの砂漠』はカッコいい映画だと思っているので、皆さんにようやく観てもらえて嬉しいです。周りの友達にもおススメしてください」とPRしていた。

公開表記

 製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ
 2024年9月6日(金) TOHOシネマズ 日比谷 全国ロードショー

(オフィシャル素材提供)

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