9月3日現在、ガザではポリオの予防接種のため戦闘が一時休止されている。
10月4日(金)より、アップリンク吉祥寺、アップリンク京都ほか全国順次公開、「報道では知ることのできない、パレスチナの家族の物語があなたに語りかける」というコピーで現在も紛争の続くガザで、空爆により子どもたちを失った家族たちの物語を追ったドキュメンタリー映画『忘れない、パレスチナの子どもたちを』。
公開まで1ヵ月、予告映像とポスタービジュアル<第1弾>が解禁された。
昨年2023年10月7日にはイスラム組織ハマスとイスラエル軍の対立が激化し、未だ停戦の兆しが見えないまま今も戦闘が続き、犠牲者が増え続けるパレスチナ・ガザ地区。ガザ保健省によると、死亡者数は4万人を超え、そのうちの4割近い約1万5000人以上が子どもと発表された。(2024.8.16 時点)
攻撃が起こった当時、ニュースを見たイギリス人映画監督マイケル・ウィンターボトムは、パレスチナ人映画監督ムハンマド・サウワーフと協力し、これらの幼い犠牲者を追悼する映画を作ろうと決意した。そしてその攻撃からわずか1ヵ月後、サウワーフとウィンターボトムのドキュメンタリー映画『忘れない、パレスチナの子どもたちを』の撮影が開始された。突然大切な人を失った家族や個人の証言やアーカイブを通じて、世界中の子どもたちと同様に、希望、夢、野心を持つ、男の子や女の子としてそれぞれの子どもたちの物語を語る。
音楽は『メッセージ』のマックス・リヒター。遺された者たちに寄り添い包み込む音楽は、リヒターの当時の日記だ。
公開された予告映像では、空爆の跡地で「ここに僕は立っていたんだ」と家族を失った少年が語り出す。弟を、娘を、妹を――突然大切な人を失った遺された家族たちは、深い悲しみと懐かしさとともに思い出を語り、カメラを見つめる。
誰の名において、大切な人を苦しめるのか。報道からは分からないガザの家族の物語が、あなたの心に語りかける。
「2021年5月21日 ガザの空爆で、歌うことが好きだった11歳のいとこのアマッドが亡くなった。」という言葉とともに、見据える少年が印象的なポスタービジュアル<第1弾>。ありし日の笑顔、夢、喪失、今なお続く紛争への行き場のない怒りと悲しみ生きるまっすぐな瞳が物語っている。
アップリンクでは、本作の公開に伴い、映画料金のうち100円をガザの子どもたちを支援する団体に寄付する。
ムハンマド・サウワーフ(映画監督)
戦争の厳しさにもかかわらず、撮影中に家族の話を聞き、子どもたちを失った悲しみを目の当たりにしたとき、彼らの反応は戦争そのものの経験よりも私たちにとってつらいものでした。
マイケル・ウィンターボトム(映画監督)
遠い国の戦争について聞いても、あまり心配しないのは簡単です。
この映画は、子どもたちと、彼らを悲しむ家族に声を与えようとしています。
人々が彼らの話を聞けば、彼らは忘れ去られることはないでしょう。
キャスト&スタッフ
監督:ムハンマド・サウワーフ、マイケル・ウィンターボトム
ナレーション:ゾーイ・ウェイツ
撮影監督:サラ・アルハウ
音楽:マックス・リヒター
プロデューサー: ベン・ピアース、ハシム・アルサラフ、ムハンマド・サウワーフ、マイケル・ウィンターボトム
エグゼクティブプロデューサー:メリッサ・パーメンター
(原題:ELEVEN DAYS IN MAY、2022年、イギリス、上映時間:84分)
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公開表記
配給:アップリンク
10.4(金)より、アップリンク吉祥寺、アップリンク京都 ほか 全国順次公開
(オフィシャル素材提供)