イベント・舞台挨拶

キャスト登壇付き『佐々木、イン、マイマイン』リバイバル上映イベント

©「佐々木、イン、マイマイン」

 登壇者:磯村勇斗、三河悠冴、内山拓也監督

 10月7日(月)、TOHOシネマズ日本橋でキャスト登壇付き『佐々木、イン、マイマイン』リバイバル上映イベントが実施され、『若き見知らぬ者たち』主演の磯村勇斗、『佐々木、イン、マイマイン』主演の藤原季節、出演の三河悠冴(みかわゆうご)、両作品の監督、内山拓也監督が登壇。

 今回のリバイバル上映は、コロナ禍だった2020年の上映時に劇場に来られなかった観客の皆様に、改めてスクリーンで“佐々木”と出会う熱を届けるために企画されたもの。そして、来週11日から公開される内山拓也監督の最新作『若き見知らぬ者たち』の公開を記念したイベントとなる。

 『佐々木、イン、マイマイン』の再上映が決まり、改めて心境を聞かれた内山は「本日は月曜日の夜に『佐々木、イン、マイマイン』をご覧いただき、ありがとうございます」』と一言、藤原は「本日はありがとうございます! 役300名くらいのお客様がいらっしゃってるそうで、とても嬉しいです! この人数はミニシアターだと3、4回は満席にできるくらいの人数なんですよ、短い時間ですがよろしくお願いします!」と大勢の観客を前に御礼を述べる。
 続いて磯村は「こんばんは、“佐々木を演じた磯村勇斗です”」とジョークを飛ばすと、会場が笑いに包まれ、登壇者全員から突っ込まれると「『若き見知らぬ者たち』でお邪魔します、本日はよろしくお願いします」とあいさつ。最後に三河は「僕のこと分かりますかね? 『佐々木~』に出てたんですよ(笑)」とひと笑いおこし「晋平を演じました三河です、よろしくお願いします!」4人が挨拶しトークがスタート。

 すると突然、三河が手を挙げ「えっと、僕が司会をやってもいいですか?」と立候補、会場から拍手が起こり早速質問に入る。三河が藤原に『佐々木、イン、マイマイン』のリバイバル上映中についての心境を聞かれると、「20代半ばで演じた役が全国の皆さんにお目見えできると思っていなかった、そして、磯村君と舞台挨拶に立つのは今回が初めてなんです、こうしてずっとご一緒したいと思っていた俳優さんと一緒に舞台挨拶に舞台にたてて嬉しいです!」と磯村へ胸の内を語ると、それに対して磯村は「本当にそう思います、なんか今日は別々の作品で集まっているけれど、 一緒に作品を作って舞台撮影をしているみたいな錯覚を覚えますね」とうれしさを滲ませた。

 続いて、『佐々木、イン、マイマイン』を初めて観たときの感想を聞かれた磯村は「自分の胸に突き刺さりました、なんて10代の頃をこんなにも鮮明に呼び起こさせる作品なんだろう、と思ったんです、そういう作品に久しぶりに出合えて衝撃を受けました。そこから内山監督の新作『若き見知らぬ者たち』でご一緒できることが決まり、お会いして話をしていくうちに、内山監督の作家性の中には父親の存在と、 あと“死”というものがあると感じました、僕はこの2つの作品を観てそこに共通点を感じたし、共鳴しあう部分があるなと思いました、内山監督作品に出会えてとても嬉しかったです」と述懐。
 また、藤原を見つめながら「季節君の芝居が好きです、本当にまっすぐだなと思う、こんなにまっすぐで誠実な役者さんが同世代にいてくれるのがとても嬉しい」とラブ・コールを送ると藤原も負けじと「同じ職業の人に褒められるのはとても嬉しい! 僕は磯村君の出演作品は本当にたくさん観てるんです、いろいろなカリスマと呼ばれる人がいますけど、磯村君は無個性、虚無感、欲望の無さの中に巨大な物語が立ち上げていく、新世代の俳優だなと思っているんです、同世代のトップ・ランナーです」とべた褒めすると、磯村「これ、褒める回じゃないよね?」と照れた表情を浮かべた。

 続いて三河悠冴が演じた晋平について話が及ぶと、内山は「晋平ってすごく好かれるキャラクター、そして誰しもの心に残る存在なんだよね。最後の葬儀場のシーンとかパッと映るだけで、サブリミナル効果くらいの強烈なインパクトを残してくれる。また晋平というキャラクターは、現実の世界と現実ではない世界を縦横無尽に行き来する役割としていてほしいと思った。そういう意味で急遽、葬儀場のシーンに晋平を呼ぼうとなって連絡したら駆け付けてくれたんです」と『佐々木~』撮影エピソードを披露すると、それに続いて磯村は「ほんと、悠冴の天才的な表現力の凄さだよね」と絶賛、三河は「嬉しい……! マスコミの皆さん、録音大丈夫ですか(笑)?」と満面な笑みを浮かべていた。

 終盤、磯村から内山監督に「現場を経て、役者への最初の印象とはやはり変わるものですか?」という質問に内山は「そうだね、同じだって思う人はいないかもね、僕のコミュニケーションはどちらかというと深いところで共有するようなスタイル、撮影を経て信頼関係が気づけてさらけ出していけるタイプかな」と語ると、磯村は「じゃあ僕たちはいい信頼関係を気づけたのかな?」とちらっと監督をみると、「そう願う」と本作で絶大な信頼関係を築いた磯村に対し、照れたように答えた。
 そんな2人をみて藤原は「え、2人で飲みにいける関係なの?」と質問すると、磯村は「しょっちゅう行ってます。出会ってしばらくして、監督と車で僕がおすすめのサウナにも行きました!」と自慢げに話すと「えー、俺たちようやく最近2人で飲みに行けたのに!」と羨望の眼差しで2人を見つめていた。

 最後に、登壇者一言ずつコメントを求められると磯村は「とても嬉しい時間でした、『佐々木、イン、マイマイン』は長く愛される作品ですのでこれからも多くの方に観てもらいたいです、そして『若き見知らぬ者たち』は10月11日(金)公開です、ぜひ応援していただけたら嬉しいです」。
 続けて、内山監督は「本日は感慨深い時間をいただけました。今日劇場で体験していただいたものがあれば、それを持ち帰っていただけると『『佐々木~』の監督としては嬉しいですし、『若き見知らぬ者たち』も磯村くんと一緒に時間をかけて作ったので、ぜひ劇場にお越しいただけたら嬉しいです」。
 三河は「4年前の作品がリバイバル上映されて、4人で舞台に立てるとは思っていませんでしたので本当に感慨深いです」としみじみ振りかえる。
 藤原は「生きていると辛いこと、苦しいこと毎日毎日起こるんです、物語は時にそういうものに布をかけて人の痛みに蓋をするんです。だけどこの内山拓也という男は、その布を引き剥がして人の痛みを見つめようとするんです。僕は『若き見知らぬ者たち』を初日に必ず観に行きます! 映画は初週が大事なんです。なので300人のお客さんがみんな応援団になって『若き見知らぬ者たち』を応援しましょう!」と熱いエールを送りイベントは大歓声のなか幕を閉じた。

『佐々木、イン、マイマイン』リバイバル上映詳細

©「佐々木、イン、マイマイン」

 10月11日(金) に最新作『若き見知らぬ者たち』の公開を控える内山拓也監督の前作『佐々木、イン、マイマイン』が、リバイバル上映中。
 2020年に劇場公開された内山監督による長編映画『佐々木、イン、マイマイン』。主演の藤原季節をはじめ、細川 岳、萩原みのり、遊屋慎太郎、森 優作、小西桜子、河合優実、井口 理(King Gnu)、鈴木卓爾など、2020年代の映画界を担う期待の新星から実力派俳優まで、幅広いキャストが顔を揃えた青春映画だ。カリスマ的存在だった高校生とその仲間たちのドラマを通して、青春時代特有のきらめきと、もう戻らない日々への哀愁をストレートに描き出す演出が映画業界人の中でも話題となり、第25回新藤兼人賞をはじめさまざまな映画賞を受賞した。
 今回のリバイバル上映は、コロナ禍だった2020年の上映時に劇場に来られなかった観客に、改めてスクリーンで“佐々木”と出会う熱を届けるために企画されたもの。9月17日の「TOHOシネマズピック アップ・シネマ Vol.7」を皮切りに、東京・新宿武蔵野館、シネクイント、池袋シネマ・ロサほか全国各地で上映中。

『若き見知らぬ者たち』公開表記

 配給:クロックワークス
 10月11日(金)より、新宿ピカデリーほか全国公開

(オフィシャル素材提供)

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