イベント・舞台挨拶

『まる』公開後舞台挨拶

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 登壇者:堂本 剛、荻上直子監督
 MC:奥浜レイラ

 堂本 剛27年ぶり映画単独主演作『まる』が、現在好評公開中! 11月4日(月・祝)には都内映画館で公開後舞台挨拶が実施され、主演の堂本と荻上直子監督が登壇した。

 三連休最終日にも関わらず、場内は満員御礼。主人公・沢田を演じた堂本も、パーソナリティーを務めるラジオ番組において本作の反響を実感しているという。「10、20代の方々を中心に長文の感想のお便りを頂いております。今後のご自身の人生についての葛藤や日常と映画がリンクするということで、『まる』に背中を押してもらった、エールをもらったという感想が多い。この映画が若い世代の方々に一つの大きな力になっているのかなと思う」と実感を込めていた。

 一方、心配性の荻上監督が「もし悪いレビューがあったりしたら……」と戦々恐々としていると、堂本は「我々は『まる』に魂を込めました。今日もこうして多くの方々がお時間を割いて、我々の想いを繋げようとしてくれている。この映画に込めた愛情を生きれば大丈夫! 言いたい人には言わせておけばいいわけで、僕らがそれに乗っかる必要はありません」と力強く断言し「10代、20代の方々にも響いています! あとでそのメッセージあげますね」と荻上監督を励まして、荻上監督から「達観していますね……」とリスペクトされていた。

 そんな荻上監督は堂本の印象について「元からそう思っていたけれど、天才! 左手で初めて描いた“まる”が映画に使われていますが、まあお見事で」と絶賛すると、堂本も「確かに初めてモップで描いた屋上の“まる”は、天才的なまるでしたね!」と自画自賛。さらに堂本は自身プレゼンツの“まる”を描く展にも興味を示し「開催を求めてくれる方がいるならば、本当に実行しますよ!?」と観客に呼び掛けて拍手喝采となった。

 SNSに寄せられた質問に答えるコーナーを実施。「1番悩んだシーン」を聞かれた堂本は、理解が追いつかない感情の揺れを表すのに苦労したという「沢田が“まる”を書いて、それが100万円なのか200万円なのかとせめぎ合うシーン」を挙げた。そこから、「最初と最後で違う沢田の話すスピードや声のトーンの変化」について聞かれると、堂本は「最後のシーンは最後に撮ったので、その辺りが反映されたのかも。最初のシーンから芝居を作り上げていったから自然とそうなった」と振り返り、荻上監督から「天才ですから!」と言われると、「今回の現場は、一回の芝居にかけることの出来る環境作りをしてくれているので、思い切り迷わずにできた。チームワークが凄かったので、スムーズな撮影でした」とスタッフ・キャストの支えに感謝していた。

 さらに「荻上監督の分身である、人間くささ溢れるどこか憎めない横山(綾野 剛)とはお友達になれそう?」との質問が。堂本は「横山は芯に真面目さと正義感とピュアさのある一風変わった人。結構ピュアなので友達になれそう。しかも沢田は横山のピュアさに救われていますから」と返答。荻上監督は「綾野さんには『横山は私の分身だ』と説明してオファーしました」と明かし、「部屋の壁の丸い穴を通して、裏が横山で表が沢田のように見えたら面白いと思った」と沢田と横山は表裏一体の存在だと解説していた。

 また「口笛のメロディーの誕生秘話」については、「監督からメロディーを考えてほしいと言われたので、そのシーンに合わせて吹いて、最終的にそこから広げてテーマに持っていた」と堂本がサラッと説明すると、荻上監督は「最初からパーフェクトで、音楽をベタベタ付けないという私の意図もわかってくださっていてとてもスムーズでした。堂本さんはマルチな才能がある!」と改めて天才だと讃えていた。

 最後に主演の堂本は「この映画には、自分の人生に対してピュアに向き合って葛藤を抱えている人に対してのメッセージが込められています。どう生きれば自分らしい大切な一度のきりのかけがえのない人生になるのだろうか?と考え、しかしそれが悩みや苦しみになったらもったいないですよね。沢田が一つの答えに達したように自分が出す答えがポジティブなものであればいいと思います。この映画はそんな葛藤、悩みを救ってくれる愛情たっぷりの映画です。10代、20代の方々に響いていますが、いろいろな世代の方々に広く観ていただけたら嬉しいです。何回か観ていくうちに見方や感じ方も変わるちょっと不思議な映画で、そんな不思議な世界を体験していただき、今後も長く『まる』を愛していただければと思います」などと呼び掛けていた。

公開表記

 配給:アスミック・エース
 上映中

(オフィシャル素材提供)

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