登壇者:小芝風花、LiLiCo、神山健治(監督)
全米3000館以上、全世界での拡大公開が決まり現在進行形で制作が進む、劇場長編アニメ『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』。この度、新作と同じく“騎士の国ローハン”が舞台となり、新作との重要な繋がりを持つ『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』の上映とあわせてファンイベントを開催! 鑑賞直後のファンを前に、新作で主人公・王女ヘラを演じた小芝風花、シリーズの大ファンであるLiLiCo、そして新作を手がけた監督の神山健治が登壇した。
まずは、実写映画のシリーズ3部作についての話題になると、公開当時プロモーションに勤しんでいたというLiLiCoは「世界中でプレミアが行われていて、一緒に飛び回ってほとんど日本にいなかった。キャストと仲良くなりすぎて、家族よりも会ってたくらい」と振り返り、「当日は本当に熱かったし、『ロード・オブ・ザ・リング』祭りだった」としみじみ。
公開当時4歳だったという小芝は「今回吹替の役が決まってから見ましたが、映像の迫力がすごくて、大きいスクリーンで観たかったと思った」と語った。
神山監督は「公開当時はアニメの監督になったくらいの頃。大ファンで初日に観に行ったと思う」とファンの一面が垣間見えた。
ヘラ役に関して、小芝は「最初話を頂いた時は即答したが、よくよく考えたらファンの方が多くいらっしゃる作品に私が参加してよかったのか不安に駆られた」と当時の思いを明かすと、神山監督は「TVなどで拝見していたが、(小芝さんは)芯の強い方だって思って、そういう本人のパーソナリティは声に乗ってくる」とキャスティング理由を語った。また、小芝は「ヘラはかっこいい女性。年齢ならではの弱さもありつつ、強さもあって。普段、演技をするようにアフレコすると人間の声になってしまうと思い、アニメの表情と声のテンションの違いを勉強しました」と事前準備に励んだそう。
監督は「第一声から素敵だった」と賞賛し、LiLiCoも「声を聞かせてもらったが、すっごくよかった。全く素人じゃない!」と太鼓判を押した。
そして、LiLiCoが吹替キャストとして本作に参加していることが判明! 演じた役柄は、全部で4役。LiLiCoは「居ても立っても居られず、一言でいいからと自分からやりたいと言いました!」と熱烈アピールしたと告白し、「男の役でもいいから!って言ったら本当に来ちゃって。女性2人、大人男を2人だったんだけど、男役できないかもって監督に謝ったくらい……でも当日馬鹿力を出したら出ました!」とアフレコを振り返ると、神山監督は「素敵でしたし、言わなければ分からないと思う。それくらいうまく演じ分けていた」と絶賛。LiLiCoは「翌日、声出ませんでした(笑)」と全力で演じたことが伺えた。
改めて、最新作『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』に話は戻り、各々の注目シーンについて、小芝は「ウルフと戦うシーンは、各々に覚悟を決めての戦いに熱くなりました。負けたら国が滅ぶという覚悟がすごかったです!」と戦闘シーンを語り、LiLiCoはサルマン登場のシーンを挙げ、「『ロード・オブ・ザ・リング』に繋がるところがいい! 知ってる世界がそこにあるのがすごく素晴らしくて……」とファンにとって欠かせない重要シーンを明かした。神山監督はヘルム王をピックアップし、「ヘルム王は原作では内面まで描かれてないけれど、映画の中でどういった人間性だったかを掘り下げて描いている」と注目シーンとして語ると、小芝も「ヘルム王の子どもたちに対する愛情がうるっときました」と頷きながら同調した。
イベント後半では、日本から世界へ挑戦する本作と絡めて、各々の“年末までに挑戦したいこと”をフリップで披露。小芝は「ゲームのオーバークックに対戦機能があるらしく、妹にも進めて対戦しようって相談しているので年内には一回対戦したい! 現場でも要領が良くなるんです(笑)」と熱弁。興味津々のLiLiCoは「ずっとゴラムの声をやりたいって言い続けているんだけど……今はお互い忙しすぎるので、“小田井とチューかハグしたい”! オキシトシンを出すために2人で何か一緒にしたい」と素敵な夫婦愛を語った。神山監督は「“休憩”です。ここまで怒涛のキャンペーンもありつつ、やらなきゃいけないことがたくさんあって。休みも挑戦しないと取れないので……」と明かすと、2人からは労いの言葉がかけられた。
最後に、小芝は「今日は本当にありがとうございました! ファンの方はもちろん、シリーズを知っている方も知らない方も楽しめる作品なので、ぜひたくさんの方に広めてほしい」と力いっぱいアピールし、LiLiCoは「風景が実写じゃないかというくらい美しくて、監督に本当にアニメか疑ってしまうほどキレイ。素敵な物語なので、最高のお正月映画だと思う。シリーズをまだ小さい画面でしか見たことない方も大画面で楽しんでほしい。ぜひ私を探してみてください(笑)」とメッセージ。神山監督は「あの時の感動をもう一度体感してほしいと思ったし、それができなければアニメ化する意味がないと思った。文字通り、スタッフとともに命懸けで作りました。この作品1本だけでも完結するし、シリーズ作品としても楽しんでいただけると思います。こんなに早く観てほしいと思う作品はなかなかない。吹替版もぜひ楽しんで欲しい」と熱い想いとともに締めくくった。
公開表記
配給:ワーナー・ブラザース映画
12月27日(金)全 国公開(吹替版/字幕版同時公開※一部劇場除く)
(オフィシャル素材提供)