この度、日本の映画業界を変えるため、新しい表現にチャレンジし「誰にも求められていなくても撮りたい作品を撮り、それが新しい映画を目にするきっかけになって欲しい」そう言って奮闘する若手作家の特集上映【SUMCUP】(12月13日[金]公開)。
この度、撮り下ろし最新9作品の情報、音楽情報、予告映像、応援コメントがを一挙解禁された。
企画意図に賛同して集まったのは演技派若手俳優陣だけでなく武井 壮やいまの日本映画界には外せない中村映里子ほか、音楽でも韓国人アーティストのJean ChiracやナカコーことKoji Nakamura(ex.SUPERCAR)ら異色の顔ぶれたち。
誰かに指示されたり選ばれたわけでもない、作家のやりたい熱を好きに爆発させた新しい特集上映企画が誕生した。
最新9作品の情報解禁!
須藤しぐま監督作品
『PERCH』
(2024年/日本/53分)
出演:三村和敬、仁科かりん ほか
便利屋で働く時田は、ある日を境に悪夢ばかりを見てしまい、不眠症になりつつある。そんな生活の中、依頼者の有馬と出会う。彼女の不思議な空気感を感じながら、いつものように仕事をこなしていると、どこか惹かれる椅子を見つける。不用品として処分を任されている品だが、時田はその椅子をじっくりと観察する……。
『DUNCE』
(2024年/日本/35分[予定])
出演:結城あすま、秋月三佳、朝日奈まお、安野 澄 ほか
桐原はかつて好意を抱いていた女学生、悠美が同級生に弄ばれるのを前にし、何もできずに居た。悠美はその辛い事実に耐えられず自ら死を選んでしまう。時は流れ、 桐原は美術館の学芸員として穏やかに暮らしているかに見えたが、何かが「普通」とは違う。桐原にとっての生きがいは、もうこの世にはいないはずの悠美が慰めてくれる時間だけだった……。
『POTOF』
(2024年/日本/30分[予定])
出演:中村映里子、武井 壮、樫尾篤紀、藤ノ水敦士、武内祐士 ほか
女が目を覚ますと、男が3人、女の前に立っていた。4人は全く身に覚えの無い場所、面識のない人、 外に出ようにも出られないその空間の中で、 人間の本質が試されていく。日ごとに消えていく男。そして最後に残った男と女の運命は?
芝暢佑監督作品
『失楽園』
(2024年/日本/88分/モノクロ/スタンダード)
出演:小川未祐、佐々木伶 ほか
雇われ探偵としてうだつの上がらない日々を過ごす青年は、ある日とある依頼主に、妻の調査を頼まれる。不倫疑惑のある妻の本性を暴くため、妻の尾行を開始するが、あっさりと見失ってしまう。「何か御用ですか」背中から聞こえてきた気品のある声の持ち主は、依頼主の妻だった。何故か調査に協力的な妻に同行する青年は次第に、彼女の魅力に引き込まれていく……。
『楕円形の肖像』
(2024年/日本/14分/カラー/スタンダード)
出演:古館真実、佐々木伶、佐々木ありさ(ナレーション)
物語は、カインとアベルの二人の映像作家が、28歳で自殺した”エゴン”という無名の前衛芸術家の現存する8ミリ・フィルムを発見することから始まる。彼らは、芸術家の暮らしていたアトリエにて、”楕円形の肖像”にまつわる膨大な創作メモと、作品の説明書きを入手した。二人は、それらに深い感銘を受け、映像作品と芸術家の創作過程をより的確かつ明瞭に世に発表するため、モデルによるフィクションの追撮影を繰り返し、全てを再編集した後、一本の短編映画として公開することにした。
『羊』
(2024年/日本/20分[予定]/カラー/スタンダード)
出演:小川未祐、苑恵
ある人間の心の中に、アニマがいる。絶えず形を変え、邪悪さや愛が元型となって現れる。無意識的に、神智学的に、遺伝子的に。ある日、記憶の奥深くに、棲みついている兄弟と出会う。古い書物で聴いたような名前をしている。現実で見た数多の事物が、心の世界に影響を与えている。自意識は兄弟に誘われ、森の中を彷徨っていく。
哲太郎監督作品
『HYANG-SU(ヒャンス)』
(2024年/日本・韓国/38分)
出演:松浦りょう、上野 凱、三村和敬、岡本ゆい、サトウヒロキ、竹田百花、佐伯 葉、高野将大、栗原颯人、本田カズ、佐々木怜、平井佑人、岩田将克、金丸尭暉 ほか
窃盗症を患う栞里は、夜間のコンビニで働いている。ある晩。バイト先の店長による痴漢をきっかけに、勤務中のコンビニを後にしてしまう栞里は、夜の街で衝動的に窃盗を繰り返す。丸子橋で落ち着いたはずの栞里だったが、橋の上にいた青年、洸から金品を盗もうと試みるも、失敗に終わってしまう。“偶然の再会”をきっかけに腹痛を装った栞里は、洸宅へと足を踏み入れ金品を盗もうとする栞里だったが、洸の純朴な姿勢に段々と惹かれていくのだが……。
『The left chair』
(2024年/日本・韓国/49分)
出演:三村和敬、Jean Chirac,、悠美子、哲太郎、KOPY、真野悠作
「韓国で映画を撮りたいから手伝って欲しい」半ば断れず、韓国までやってきてしまった、カズは、映画監督とは幼馴染の間柄。さらに監督は、自分を介して集まったスタッフたちを置いて、深夜宛もないロケハンに出向いてしまう。取り残されたスタッフ3人。女優のドタキャン。ヘアメイクの失踪。そんな中、サービスエリアで休憩中の彼らを訪ねてきたヒッチハイクの女性との出会いが、彼らに大きな転機をもたらす……。
『monday In Sunday』
(2024年/日本・韓国/35分[予定])
出演:中山雄斗、山脇辰哉、サトウヒロキ、上野 凱、浦山佳樹、三村和敬 ほか
親友の結婚式に参加するため東京から帰省した映画監督志望の青年、ユウタ。少年時代の友人たちと、バッティングセンターで3次会に合流してくる、新郎、ヒデの帰りを待つ。バッティングセンターに隣接している「cafe Manday」は新郎のヒデが経営しているお店。一頻りバッティングで遊んだ青年たちは、Mondayで昔話に耽る。変わらない、青年たち。ユウタ自身もそう感じているが、進行中の案件の合否が気になって仕方がない。ユウタは、“東京との生活を切り離せずにいる”間も無くしヒデが合流してくると、買い出しを口実に、ヒデはユウタを誘い込み、2人は買い出しに向かう……。
不恰好でも面白い映画を!予告編映像を解禁!
音楽は韓国人アーティストJean Chiraq、ナカコーことKoji Nakamura(ex.SUPERCAR)、KOPYの書き下ろし曲も!
◆Jean Chiraq(ジャン・シラク)
カナダとアメリカでジャズを学び、サックス奏者として音楽活動を開始。バンド「Ash Rock」のメンバーとしてVANSのスポンサーを受け、GMFや中国ツアーに参加した。ソロ転向後はUVM Recordsを設立し、音楽監督LAKOVと共にポップから映画音楽まで幅広いジャンルで活動。MoonChildとのコラボ経験を活かし、独創的な音楽世界を築く。
◆Koji Nakamura/ナカコー
1995年地元青森にてバンド「スーパーカー」を結成し2005年解散。その後「iLL」として活動する。現在はバンド『LAMA』(フルカワミキ、田渕ひさ子、牛尾憲輔)や、ダーク・ロック・ユニット『MUGAMICHILL』(ナスノミツル、中村達也、ナカコー)そして『Koji Nakamura』としてのソロ活動も継続している。コンポーザーとしては自身の活動の他にアニメ「エウレカセブンAO」や連続TVドラマ「潤一」・「WOWOWオリジナルドラマ アフロ田中」等のメインテーマと劇伴音楽も担当している。その他、CM曲やアート展、携帯端末の操作音などの楽曲制作、Eテレの子ども番組や国民的アイドルの楽曲提供等活動は多岐にわたる。そして2017年よりduennともに、アンビエントに特化したプロジェクト『HARDCORE AMBIENCE』も主宰。ある場所や空間に寄り添える音楽を言及・指向したアンビエント音楽を映像やLIVEなどで提案・発表し多数の美術館や芸術家とコラボしている。
https://twitter.com/iLLTTER?t=g9FfqSJv609YK-qK29roCQ&s=09(外部サイト)
http://kojinakamura.jp/(外部サイト)
◆KOPY
呉山夕子のエレクトロニック・ソロ・プロジェクト2015年から始動。大阪から東京に拠点を移し活動している。2002年から2015年まではwater faiというバンドに所属 ギターを担当する。またThe creams というバンドでギターを担当していた。シンセサイザー・ノイズ・ユニット“Turtle Yama”も活動中。
監督たちからのコメント到着!各界著名人からの応援コメントも!
須藤しぐま(映画監督)
映画監督を目指し、上京して8年。こうして初めて監督作品を上映できる喜びは、とてつもないものです。今回関わってくれたみんな、今まで接してくれたみんな、本当にありがとう。映画を作って上映したこの事実を、味わってくれてありがとう。まだまだこれから、日本人は面白い! がんばります!
芝 暢佑(映画監督)
僕ら3人で邦画に新しい風を吹かせますよろしくお願いします。
哲太郎(映画監督)
須藤しぐまを皮切りに始まったこの「SUMCUP」にこうして参加できたこと、心から嬉しく思います。私を含んだ3人の監督、この9作品は、それぞれが独立した映画である一方で、ほとんどの映画に「須藤しぐま」が大きく関わっています。そういった点で、各プログラム(一上映三作)を鑑賞していただくと、また面白いかと思います。私個人としては約一年半ぶりの上映、とても楽しみです。劇場でお会いできること、心から、楽しみにしております。
SYO(物書き)
「ニューノーマルな邦画たち」
病んだ時代を逆手に取ったエッジーな物語の数々。新しい才能が紡ぐ、今の面白さに期待しています。映画人として、そしていち吉祥寺ユーザーとして。
森ガキ侑大(映画監督)
映画こそ自由な表現ができる場だと改めて感じた。
昔あった衝動でつくるあの感覚はどこに置き忘れてしまったんだろうと考えさせられた。
たくさんの発見と刺激に感謝です。
武井 壮(俳優・百獣の王)
しぐま監督の作品には初めて参加させていただいたんですが、撮影中から、演者の我々もどんな結末になるのか分からないという不思議な空気感の中で、それぞれの役を生き切ることで、生きている時間を使うための新しい思いを感じることができました。映像の中に宿るその思いをぜひお楽しみください。
中村映里子(俳優)
須藤しぐまを世に広めようと応援する人たちが立ち上げた本企画、期待の映画作家に出会える機会を頂きありがとうございます。本作のしぐま監督は凄まじい挑戦をしているのだと思います。脚本がない撮影現場、委ねているようで何にも寄りかかりはしないしぐま監督の堂々とした姿が印象的でした。そしてそれは、行き止まりのない才能を感じられる瞬間でもありました。完成が楽しみです。
芋生 悠(俳優)
『失楽園』、みゆちゃんの可愛さと儚さとたっぷり堪能しました。
しぐまさんは今回9作品も撮り下ろししたということで、なかなかできることではないと思います。
勝手ながら活力を頂きました。
新しい映画の世界が広がる機会になりますように。応援しています。
完成披露@吉祥寺Digbowlイベント開催!人気アーティスト蛇崩の登壇決定!
日程:2024年12月8日(日) 19:30-21:30(開場19:00)
場所:吉祥寺ディグボウル
https://dig-bowl.com/kichijoji/(外部サイト)
協力:FREE PAPER 〒180°
https://t180.jp/(外部サイト)
参加:[SUMCUP]監督 須藤しぐま/芝 暢佑/哲太郎 そのほかスタッフ・キャスト
ライブゲスト:蛇崩
入場料金:前売り 3,500円(2ドリンク制/ボウリングゲーム2h)当日 4,000円
申込み方法:以下Google form
人数:限定200名
内容:
オリジナルグッズや吉祥寺POP-UP SHOP
初出し!完成ダイジェスト映像
蛇崩オリジナルライブ(30分)@ボウリングレーン上
前売り券やグッズ購入した方にスタッフキャストとの写真撮影やサイン など
-蛇崩/JAKUZURE-
vo>. 黒澤怜慈/Reiji Kurosawa @reiji_kurosawa
ba. 平井佑人/Yuto Hirai @hiiikun
dr. 金栗歩/Ayumi Kanakuri @lorailos
key&sax. 大谷内凛平/Rinpei Oyauchi @rinpei_pompom
同じモデル事務所に所属するメンズモデル4名にて結成されたオルタナティブ・ロック・バンド。
一緒にバンドを組んで活動していた黒澤怜慈(ギター・ボーカル)と金栗歩(ドラム)が、バンドの休止を期に新たに平井佑人(ベース)、大谷内凛平(サックス、キーボード)をメンバーに誘い、4ピースバンド「蛇崩」として活動をスタート。2024年6月に結成。
11/26には新曲「愛を許すな」をリリース。
https://linkco.re/27r4gbNn(外部サイト)
https://www.youtube.com/@JAKUZURE-k9x(外部サイト)
監督プロフィール
須藤しぐま
1988年大阪府生まれ。都内のスタジオ経て独立後、自主制作映画を精力的に制作するだけでなく撮影監督/須藤しぐまとして『逆光』『ABYSS アビス』『99%、いつも曇り』も手がける。俳優の前田旺志郎と共にLINEの縦型ドラマ全8話やヒグチアイ「あのコはだぁれ?」のMV監督など活動は多岐に至る。映像制作チーム「cinekorm!」の撮影を担当。伊ボローニャ芸術祭にて招待上映、48時間映画祭で3位受賞。
芝 暢佑
1995年高知県生まれ。2021年から映画制作開始。既存の制作形態に属さない、大胆かつ実験的な手法で数多くの自主制作映画を製作。オリジナリティ溢れる美意識と感性を映画という総合芸術に落とし込み唯一無二な作品を手掛ける。現代のヌーヴェルバーグ作家。新作で長篇第九作目を構想中。
哲太郎
2001年広島県生まれ。高校生から舞台演出、出演を始め、卒業後はフリーの役者、舞台演出を経験。バイト先の閉店の知らせを聞きつけた役者仲間であった阪本プロデューサーと、その店舗をロケ地にした映画『BLUEBOY LOVER』はヒューマントラストシネマ渋谷にて自主上映、1,000人近くを動員した。その後「cinekorm!」という映画制作チームを結成、全監督、脚本を担当する。自身もスタンフォード事務所所属のモデルとしても活躍、ユニクロUTのCMなどにも出演する。
【SUMCUP】公式 Instagram:https://www.instagram.com/sumcup121326_(外部サイト)
SUM CUP(サムカップ)企画概要
公開日時:2024年12月13日(金)~26日(木)予定 (特別料金1,500円[予定]/全回舞台挨拶付[予定])
上映館:アップリンク吉祥寺(〒180-8520 東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目5-1 パルコ地下 2階)
登壇ゲスト(予定/敬称略):スタッフ/キャスト/ほか
上映作品:須藤しぐま 監督作品『PERCH』『DUNCE』『POTOF』
芝 暢佑 監督作品『失楽園』『楕円形の肖像』『羊』
哲太郎 監督作品『HYANG-SU』『The left chair』『monday In Sunday』
SUMCUPとは……
SUM=合計=Σ(シグマ)記号で表されるように撮影監督・須藤しぐまによって集まった、日本の映画業界を変えるため新しい表現にチャレンジする作家たちを集めた(SUM)ものでもあり、仲間内の賞杯(CUP)の意味も含みます。
(オフィシャル素材提供)