作品紹介

『キノ・ライカ 小さな町の映画館』

イントロダクション

 北欧フィンランドの鉄鋼の町カルッキラ。深い森と湖と、今は使われなくなった鋳物工場しかなかった人口9000人の小さなその町に、はじめての映画館“キノ・ライカ”がまもなく誕生する。元工場の一角で自らの手で釘を打ち、椅子を取りつけ、スクリーンを張るのは映画監督のアキ・カウリスマキと仲間たち。キャデラックにバイク、ビールと音楽。まるでカウリスマキの映画から抜けでたようなその町で、住人たちは映画館への期待に胸をふくらませ、口々に映画について話しだす……。
 これは豊かな自然のなかで芸術を愛して暮らす人々の、映画とカルッキラという町への想いをめぐる物語。そこにはカウリスマキの理想の映画館キノ・ライカが町にもたらした変化の兆し、これからの映画館の可能性がとらえられている。

 監督は本作が初の長編となるクロアチア出身のアーティスト、ヴェリコ・ヴィダク。妻と生後8ヵ月の娘を連れてカルッキラに1年間滞在し、キノ・ライカ開館までの作業を手伝いながら、映画館の誕生にわき立つ人びとの声を拾いあげた。このドキュメンタリーの主人公はカルッキラの住人たち。そのなかにはキノ・ライカの共同経営者ミカ・ラッティ、『枯れ葉』のヌップ・コイヴ、サイモン・アル・バズーンに姉妹ポップデュオのマウステテュトット、『ラヴィ・ド・ボエーム』のエンディング曲「雪の降る町を」等を歌った篠原敏武、『コンパートメント No.6』のユホ・クオスマネン監督など、カウリスマキ組の俳優やスタッフも顔をのぞかせ、映画の思い出をユーモラスに語る。もちろんアキ・カウリスマキも登場し、さらにはカウリスマキの盟友ジム・ジャームッシュもとっておきの秘話を披露している。

 (原題:CINEMA LAIKA、2023年、フランス・フィンランド、上映時間:81分)

キノ・ライカとは

 ヘルシンキから車で1時間の町カルッキラに、アキ・カウリスマキと作家で詩人のミカ・ラッティが2021年10月8日に開いた映画館。ワインバーや川沿いのテラスを併設し、毎月コンサートを開催しているほか展覧会なども行い、町の複合文化施設としての役割も担う。

 公式HP:https://www.kinolaika.fi/(外部サイト)
 公式:Instagram @kinolaika

キャスト&スタッフ

 監督・脚本・撮影・編集:ヴェリコ・ヴィダク
 脚本:エマニュエル・フェルチェ
 出演:アキ・カウリスマキ、ミカ・ラッティ、カルッキラの住人たち、ジム・ジャームッシュ

 提供:ユーロスペース、キングレコード

ギャラリー

予告編

オフィシャル・サイト(外部サイト)

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公式SNS
 X:@eurospace_d
 Instagram:@eurospace_distribution

公開表記

 配給:ユーロスペース
 2024年12月14日(土)より ユーロスペースほか全国公開

(オフィシャル素材提供)

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