登壇者:LiLiCo、穂坂友紀監督
アイドルグループ「SMAP」のメンバーとして人気絶頂だった22歳の時に、幼少時からの夢だったオートレーサーへ転身した森 且行の生き方の深奥に迫ったドキュメンタリー映画『オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版』(配給:KADOKAWA)を、2024年11月29日(金)より全国公開する。
今回、いよいよ明日初日を迎える本作の公開を記念したスペシャルトークが開催された。
特別試写会を終え、熱気に包まれた場内に登場したLiLiCoと穂坂監督。
前作ともいえる『オートレーサー森且行 約束のオーバルへ』がTBSドキュメンタリー映画祭2023で上映され、その際にアンバサダーも務めていたLiLiCoはまず「映画祭で観てもらって、劇場公開が決まる。まさに映画祭ってそのためのものですよね」とコメント。上映当時を振り返り「森さんが登壇されると聞いて、私も登壇したいと伝えていたんです。でも登壇日が土曜日の午前中になっていて!『王様のブランチ』の放送中なんですよ!」と話すと会場は笑いの渦に。悔しがる様子を見せた。
兄や医師などへの周辺取材も加えて大幅な編集を加えた本作。印象に残ったシーンを聞かれるとLiLiCoは「やっぱりお兄さんとの話。一緒に夢をみて、同じ方向に歩いて支え合っているとか、兄弟でああいう話ができるというのが素敵」と挙げ、穂坂監督も「お兄さんもお仕事忙しい方なのに、レース1分後に連絡が来るんです。どういう走りだったかの感想合戦にしていて、そのくらい弟のレースを楽しみにされている」と話す。本編では幼少期を森 且行と兄・久典が思い出の公園で振り返ったり、兄弟の絆が窺えるシーンが満載だ。
本作を通して“驚いた”こととしてLiLiCoが「競争車にブレーキがついていないことにびっくり! それに、体重が軽いほうが有利ということにびっくりしました」と話すと、穂坂監督はレースに有利な体型づくりについて「本当にご飯を食べないんですよ!」と述懐。「朝から取材すると、森さんのペースに合わせているので一日一食とか。こちらも食べられなくて(笑)」と密着中の苦労を明かした。
トップを目指す森 且行の並々ならぬ努力を見てLiLiCoは、「いろいろな“頑張る”ってあると思うけれど、『オートレースが好きだから』という言葉だけでここまでパワーが出せるという熱意がすごい」と感動を露わに。穂坂監督は「50歳を迎えて、これからもたくさん壁が待っている。好きだからこそ大変な思いをたくさんするけれど、好きだからこそ乗り越えられるんだろうなと」と森 且行のパワーの源であるオートレースへの愛の強さを語った。
『頑張る』という言葉を紐解きながら、LiLiCoは「何かを頑張ることって20年頑張らないとダメだと思っているんです。石の上にも3年と言うけど、20年。私もちょうど20年のタイミングで、新しい道が開けるタイミングがあったんです」と思い返す。
すると穂坂監督も「鳥肌が立ちました。私もこの業界入って20年目で森さんと出会ったんです」と思いがけない共通項が。LiLiCoは加えて「絶対20年なんです。地道に頑張ったら、そこからはコンスタントにやりたいことにずっと巡り合える」と自身の見解を展開した。
イベント最後には、まずLiLiCoが「森さんの笑顔に会いたいです! 2024年やり残したこと」と森 且行へ熱烈なラブコール。「もしもご本人にお会いしたら……」と前置きしつつ、「生きる力をもらいました、素晴らしい作品です」と伝えたい言葉を一言。そして、「頑張る力、そして生きる原動力に森さんの姿をみました。誰の人生にも困難なことはいっぱいありますが、こういう素晴らしい作品が公開される。皆さんの、2025年を生きる原動力になったら」とメッセージを寄せた。
穂坂監督は「2森、3森、4森……と何度も観ていただけたら嬉しいです。先生の立場で、お兄さんの立場で見たら、違う景色が見えてきます。そしてオートレース場で、命懸けで戦う姿をぜひ見てほしいです」と取材原稿をオートレース場の臨場感のなかで書いていたというエピソードも踏まえて、力強く語った。
さらにその後、登壇イベント第二部としてLiLiCo、穂坂友紀監督に加え、前東京国際映画祭ディレクターの矢田部吉彦、映画プレゼンター赤ペン瀧川も加わり、生配信トークイベントを実施。その中で、『オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版』初出し本編映像を紹介!
右足を触りながら、未だ麻痺が残る状態だと明かす森 且行。休日に兄・久典と釣りをする場面では、レース場で見せる緊張感とは打って変わって和やかな空気が流れる。「焦らず納得いくまで練習して、復帰だね」と、復帰後の心配をしながらも見守る兄。「俺が見にいくとあんまりいいことない」と、復帰戦は現地観戦しないと言い切る兄に「ダメだよ! 兄貴が来て何回も転んでるから!」と森は笑顔で返し、これまで積み重ねてきた兄弟の絆を感じさせる映像になっている。この本編映像は、D会議室のYouTubeチャンネルでアーカイブ配信され、今回のイベントと併せて見ることができる。
D会議室
TBSドキュメンタリー映画祭2025、3月14日(金)より全国6都市にて順次開催決定!
LINEジャーナリズム賞(年間)に選ばれた「安楽死」をテーマにしたドキュメンタリーも!
第二部イベント後半では、LiLiCoにより「TBSドキュメンタリー映画祭2025」が、来年3月14日(金)より東京・大阪・京都・名古屋・福岡・札幌と、全国6都市にて順次開催することが発表された。
第5回「TBSドキュメンタリー映画祭2025」では、社会問題や多様な生き方をテーマにした作品から、アーティストに密着したものまで、多彩なラインナップが後日発表予定だが、トークイベント中にそのうちの1作品について先行して発表された。本日11月28日、国内最大級のニュースサービス「LINE NEWS」に配信された400万本を超える記事の中から、社会課題を工夫して伝えた記事を表彰する<LINEジャーナリズム賞>年間大賞に『「安楽死」を考える スイスで最期を迎えた日本人 生きる道を選んだ難病患者』が選ばれた。この取材を担当した西村匡史(にしむらただし)記者が手掛ける「安楽死」に関するドキュメンタリー映画が、同映画祭のラインナップに加わることが決定した。
さらに、TBSドキュメンタリー映画祭2025の新たな取り組みとして、ドキュメンタリー・コミュニティ「D会議室」との協業で、広くドキュメンタリー作品を公募し、映画祭期間中にアワードを発表する「Dアワード2025」企画の開催などを計画していることも発表された。多彩なラインナップや新たな取り組みなど、引き続きTBSドキュメンタリー映画祭2025にもご注目いただきたい。
「TBSドキュメンタリー映画祭2025」実施概要
TBSテレビやTBS系列の各局の記者やディレクターたちが、歴史的事件や今起きている出来事、市井の人々の日常を追い続け、記録し続け、熱い思いと共にドキュメンタリー映画として世の中に発信し続けるブランド「TBS DOCS」。テレビやSNSでは伝えきれない事実や声なき心の声を発信し続けるこれらの本気のドキュメンタリー作品に出会える場として、2021年より開催。
2025年は、3月14日(金)より東京・大阪・京都・名古屋・福岡・札幌と、全国6都市にて順次開催。
◯東 京|ヒューマントラストシネマ渋谷|3月14日(金)より開催
◯大 阪|テアトル梅田|3月28日(金)より開催
◯名古屋|センチュリーシネマ|3月28日(金)より開催
◯京 都|アップリンク京都|3月28日(金)より開催
◯福 岡|キノシネマ天神|3月28日(金)より開催
◯札 幌|シアターキノ|4月開催
TBS DOCS解説「テレビも、SNSも超えて、映画で伝えたいことがある」
劇場公開や映画祭での上映などドキュメンタリー映画を発表し続けているTBSの新ブランド。“DOCS” とはDOCUMENTARY FILMS の略称。
2021 年よりドキュメンタリー作品だけの映画祭、「TBSドキュメンタリー映画祭」を開催。第4回となる今年3月開催の「TBSドキュメンタリー映画祭 2024」では、坂本龍一が社会発信する姿に密着した『坂本龍一 WAR AND PEACE 教授が遺した言葉たち』や、特別養子縁組で娘を迎えてからの家族との日々を撮影した『私の家族』、世界を震撼させたイスラム国の“今”を歩いた『BORDER 戦場記者×イスラム国』など、幅広いテーマを扱ったドキュメンタリー全15本を発表。TBS DOCSは、今後も魂を震わす珠玉のドキュメンタリー映画を発信していく。
公開表記
配給:KADOKAWA
2024年11月29日(金) 新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町ほか全国ロードショー
(オフィシャル素材提供)