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甫木元空監督最新作 製作決定!『BAUS 映画から船出した映画館』

 自身で執筆した小説版も発表され、公開から時が経った今もなお注目を浴びる映画『はだかのゆめ』や、Bialystocksとしての音楽活動でも知られる甫木元空の監督最新作『BAUS 映画から船出した映画館』の製作が決定した!

「懸命に生きた家族の思いが、世界の人々に映画館の存在を改めて説いてくれる。
そんな願いを込めて作れたら」甫木元空監督からコメントも到着
“あの頃”吉祥寺の映画館では何が起きていたのか?思い出の写真・映像の一般公募もスタート!

 映画上映だけに留まらず、演劇、音楽、落語……「おもしろいことはなんでもやる」という無謀なコンセプトを掲げ、30年の歴史を築いた吉祥寺バウスシアター。2014年の閉館から遡ること約90年、1925年に吉祥寺に初めての映画館“井の頭会館”がつくられ、1951年にはバウスシアターの前身となる“ムサシノ映画劇場”が誕生していた。その長い道のりを共に歩んだ家族たちを描く『BAUS 映画から船出した映画館』。
 監督を務めるのは、昨年、新潮社から小説版も発表された映画『はだかのゆめ』の甫木元空。近年ではバンド・Bialystocksのボーカルとしても活動の幅を広げるなど、各界で活躍し注目を集めている。脚本は「吉祥寺バウスシアター 映画から船出した映画館」(boid刊)と「吉祥寺に育てられた映画館 イノカン・MEG・バウス 吉祥寺っ子映画館三代記」(本田拓夫著/文藝春秋企画出版部発行・文藝春秋発売)を原作に青山真治が着々と温めていた内容を、2022年3月の逝去を機に甫木元空が引き継ぐ形で執筆した。

 バウスシアターを代表するイベントの一つ、爆音映画祭を主宰するboidが本田プロモーションBAUSと共に企画・製作を担当。プロデューサーには樋口泰人をはじめ、甫木元空監督の『はるねこ』(2016)では青山真治と共同プロデューサーも務め、監督としての青山真治とは数多くの作品でタッグを組んできた仙頭武則や、コギトワークスの関 友彦、鈴木徳至らも名を連ねる。

 製作に向けて甫木元監督は、「かすかな自由と幸福を見つけようと懸命に生きたこの家族の思いが、空想と共にささやかな一本の映画となって、世界の人々に映画館の存在を改めて説いてくれる。そんな願いを込めて本作を作れたらと思っています」と今の想いをコメント。そしてエグゼクティブプロデューサーの本田拓夫は自身が館主をしていたバウスシアター時代や青山真治と準備を進めていた頃の思い出などを振り返りながら完成への期待を述べ、「楽しく、面白くいこうぜ」と締めくくった。

 映画は2025年の公開を目指して制作。豪華俳優陣の出演も予定しており、続報へも期待が高まるニュースとなっている。
 そして今回、「“あの頃”吉祥寺の映画館では何が起きていたのか?」と銘打ち当時の写真や映像の一般公募もスタートした。約90年という時のなかで、さまざまな表情を見せる映画館や街との思い出を2月末日まで募集が行われる。

コメント全文

監督:甫木元空
 映画館が生まれ、大きくなり、そしてなくなるまでの物語。そこに特別な秘密があるわけではなく、世界中どんな街にも存在する映画館に生きた無名の家族の物語です。
 映画という窓を街に作り、娯楽という風を吹き込むことに奮闘した無名の(無数の)人々の密やかな企み。決して戦争をしてもよいと企む人々ではない。かすかな自由と幸福を見つけようと懸命に生きたこの家族の思いが、空想と共にささやかな一本の映画となって、世界の人々に映画館の存在を改めて説いてくれる。そんな願いを込めて本作を作れたらと思っています。

エグゼクティブプロデューサー:本田拓夫
 古今東西、映画館屋の話って余り聞かないと思います。親子三代で村や町に映画を広めたその物語を映画にしたくて、長い間その時を待っていたんです。そしてバウスシアターの閉館やその後の映画作りへのかかわりなのかで、ついに映画の仲間たちに繋がったんです。
 爆音映画上映の樋口さんに映画化の話をしてその制作をお願いしたところ、青山真治監督を紹介していただき、三度程お会いして話をしてお願いしたのです。最初のプロット、初稿ができ、あんな話、こんな話をして物語を詰めたいと思う矢先に突然のご不幸を知り驚きと無念さに悲観にくれていたところ、樋口さんより青山監督の愛弟子の甫木元空さんがこの話を繋ぐとの話が出て、それは終わりの始まり、バウスをやっていたときもそうだったけど、これでようやくいろんなピースが集まって映画は完成するなと思ったんです。古い話、映画館の改装や建て替えや経営の切り替えや上映する映画等々でさんざん苦労してきた私には、映画から船出した映画館、つまりバウスシアターの物語の完成は夢でもありさらにそこから始まる物語のスタートとも言えるものではないかと思っています。いまはただ、全国公開となる日を楽しみにしなから待つ身ですが、役立つならなんでも協力すると思っている今日この頃です。
 楽しく、面白く行こうぜ。

『BAUS 映画から船出した映画館』写真&映像の一般公募が本日よりスタート!

 製作決定が発表された、甫木元空監督による『BAUS 映画から船出した映画館』。2014年に幕を下ろした吉祥寺バウスシアターをめぐる歴史と、映画館を立ち上げ、支えた家族たちの物語を描く本作の劇中で使用する写真・映像を募集する。
 1925年に吉祥寺初の映画館として歴史をスタートした「井の頭会館」時代や、1951年に開館し、のちにバウスシアターへと改築される「ムサシノ映画劇場」時代、そして「吉祥寺バウスシアター」時代……約90年という時のなかで、様々な表情を見せる映画館や街との思い出をお寄せいただきたい。

▽応募ページ:https://www.boid-s.com/8041(外部サイト)
 募集期間:1月17日(水)12:00〜2月29日(木)23:59
  *サイト内の注意事項をよくお読みの上、ぜひご応募ください。

キャスト&スタッフ

 監督:甫木元空
 原作:「吉祥寺バウスシアター 映画から船出した映画館」(boid刊)、「吉祥寺に育てられた映画館 イノカン・MEG・バウス 吉祥寺っ子映画館三代記」(本田拓夫著/文藝春秋企画出版部発行・文藝春秋発売)
 脚本:青山真治、甫木元空
 企画・製作:本田プロモーションBAUS/boid
 制作プロダクション:コギトワークス
 エグゼクティブプロデューサー:本田拓夫
 プロデューサー:樋口泰人、仙頭武則、関友彦、鈴木徳至
 企画協力:とよた真帆

 (2024年、日本)

オフィシャル・サイト(外部サイト)

 公式X:@BAUS_movie

公開表記

 配給:boid、コピアポア・フィルム

(オフィシャル素材提供)

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