イベント・舞台挨拶

『室町無頼』IMAX®先行公開記念トークショー

© 2025『室町無頼』製作委員会

 登壇者:入江 悠(監督・脚本)、春日太一(時代劇研究家)

 時は室町、“応仁の乱”前夜の京(みやこ)――。大飢饉と疫病の連鎖、路上に重なる無数の死骸。そんな混沌の世の中に風の如く現れ、巨大な権力に戦いを挑んだ者たちがいた……。蓮田兵衛(はすだ・ひょうえ)、日本史上、初めて武士階級として一揆を起こし、歴史にただ一度だけその名を留める男。彼の元に結集した「アウトロー=無頼」たちの知られざる闘いをドラマチックに描いた『室町無頼』が1月17日(金)に公開、1月10日(金)よりIMAX®先行公開中。

 実在の人物・蓮田兵衛が企てた知られざる戦国前夜の戦いを、大泉 洋、堤 真一、長尾謙杜、松本若菜といった豪華キャスト陣と映画史上に残る空前のスケールで描く、時代劇アクション・エンタテインメント『室町無頼』は、1月17日の全国公開に先駆け、1月10日(金)よりIMAX®で先行公開。
 IMAX®上映幕開けとなる同日1月10日(金)、新時代の本格アクション時代劇を見事に完成させた監督・脚本の入江 悠と、時代劇研究家の春日太一が登壇し、IMAX®公開記念トークショーを開催! 東映制作の実写映画としては初、そして、入江自身の監督作品としても初めてとなるIMAX上映がついに封切りとなったことへの心境や、IMAX®版で本作を観る際のポイントなど作品の魅力を熱く語り尽くした。

 かつてないスケールで描かれる新時代のアクション時代劇『室町無頼』。企画の走り出しから公開まで8年を要したという大作の、IMAX®先行公開初日に詰め掛けたファンから大きな拍手で迎えられた入江 悠監督。「この映画はかれこれ8年かかってようやく公開を迎えました。東映制作の実写映画では初めてのIMAX®ということで、今日皆さんに観ていただけるのが本当に嬉しいです」と喜びを滲ませ、共に登壇した時代劇研究家の春日太一とともに挨拶し、この日限りのスペシャルトークショーが開始。

 入江も「今、時代劇を語らせたらこの人ほど怖い人はいない!」と紹介する春日は、トークが始まり開口一番「どうして僕が今日ここにいるかというと、一言で言うと、めちゃくちゃ面白かったからなんですよ」と切り出すと、ここから作品への愛と熱が溢れるマシンガン・トークがスタート。東映の時代劇公式Youtubeチャンネルでも本作の魅力についてを約48分間にも渡って一人で語る動画が話題にもなっている春日だが、改めて監督の入江に対して、「入江監督、あなたね、すごいことやってますよ!!」と称賛の言葉を投げかける。入江は作品を振り返り、「室町時代は過去に映像化された例があまりなくて、映画のクライマックスで描かれる一揆のシーンも、実は今までなかなかないんですよ」と、本作の世界観を構築することの難しさを語る中、春日は「全部が初めてに近いものなので、すごいものを作ったなと」感心しきりで言葉を投げかけた。

 本作の見どころについて話が移ると、春日は「先に言っときますけど、皆さん観た後に絶対に面白いと思うんですよ、断言しちゃうんですけど(笑)」と、先ずは作品そのものの魅力をアピールしつつ、「だけど、二回三回観てみると『ここでこんなことやってるんだ』と、ディテールまで分かってくると本当にすごいんですよ。こんなにワン・カット残らず全部工夫している映画って他にないですよ」と、劇中の隅々までこだわりと見どころが詰まっていることを力説する。これを受けて入江も「画面の密度はこだわったところで、一揆なので人がたくさん出てくるんですけど、隅々の俳優さんまでしっかり芝居しているんです。隅々の演者さんまでチェックしてこだわって見ていたので、撮影が終わって帰ってきた後に少し目が悪くなってました(笑)」と、全シーン、全カットに拘ったからこそのエピソードで会場の笑いを誘った。

 また、迫力満点のアクション・シーンも見逃せない魅力の一つだが、各キャストの殺陣、立ち回りを指導したスタッフ陣についても言及し、入江は「京都のスタッフさんと、東京から京都撮影所へやって来た方々がすごくうまくやってくれて。“西”と“東”で、皆さんそれぞれプライドが高くて意見が対立することもあるので、実はこれってすごいことなんですよ(笑)!」と語ると、春日は「皆さん分かるか分からないですけど、“全日本プロレス”と、“新日本プロレス”が全盛期の時に一緒に興行やることと同じくらい凄いことですよ(笑)」と、意外な例えを上げて笑いを誘った。

 史上空前のスケールで描かれる本作について、「これは本当に感謝を伝えたいんですけど……」と切り出した入江。「“何千、何万の一揆”を描くために、コロナがあけてエキストラの募集をかけたんですけど、本当にたくさんの方々が集まってくれて。あの方々がなかったらできなかったと思います」と、大規模な撮影に参加したエキストラの方々への感謝を口にする。春日も「IMAXだとよりその迫力が伝わりますよね。一人一人ひとりの細かい演技まで鮮明に見ていただきたい」と、IMAXでよりその魅力に太鼓判を押す中、「“名もなき民たちが主役”の映画でもあるので、エキストラの皆さんが、映画史に残る偉業を成し遂げてますよ」と、もう一度称賛の言葉を贈った。また、全力で映画を作り上げた制作陣の熱意にも触れ、「僕にとっては唯一無二の映画になったんですけど、本当に“東映さんの頭がおかしくなって”できた作品なので(笑)、この先こんな作品ないと思いますよ」と、冗談を交えつつ、本作が自身にとって特別な作品となったことを語り、撮影時には「大泉 洋さんのクランクインの日が爆破のシーンの撮影だったんですけど、大泉さんが『え! 何この現場!?』となっていて」と、主演の大泉も度肝を抜かれるような迫力と熱量で作られた映画だと、改めてアピールした。

 マシンガン・トークの掛け合いでとにかく熱のこもった話が尽きない中、最後に春日は「とにかく、何度も言いますが、めちゃくちゃ面白い作品です、周りの人に伝えて、SNSでも発信してください」と、これから映画を鑑賞する客席へ向けて呼びかけ。そして、入江は「本当にこの映画に関わった俳優、スタッフはとんでもないことをやっているので、ぜひ皆さんの感想を聞かせてください!」と、本作を楽しみするすべての映画ファンに向けて力強くメッセージを送り、ここでしか聞けない話が目白押しとなったスペシャルトークショーは大盛況のうちに幕を閉じた。

公開表記

 配給:東映
 1月17日(金) 公開/IMAX®先行公開中

(オフィシャル素材提供)

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