2006年に放送された『怪~ayakashi~』の一編「化猫」から派生し、翌年にテレビ・アニメ・シリーズとして放送されて以降、根強く愛され続けている『モノノ怪』。謎の男・薬売りが、人の情念や怨念が取り憑いたモノノ怪によって引き起こされる怪異を鎮めるため、諸国を巡る物語だ。2024年7月には映画『劇場版モノノ怪 唐傘』が公開。「第28回ファンタジア国際映画祭」で長編アニメ部門最優秀賞と観客賞銅賞をW受賞するなど、海外からも高い評価を得た。三部構成となる『劇場版モノノ怪』シリーズだが、3月14日(金)に公開される『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』の主題歌を第一章『唐傘』に引き続き、アイナ・ジ・エンドが務めることが決定した。
『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』は、『モノノ怪』の真骨頂である和紙テクスチャを活用した絵巻物のように絢爛豪華な世界観、主人公・薬売りのミステリアスな魅力など、独創的かつ密度の濃い映像美はそのままに、物語がさらなる発展と深化を遂げる。
舞台は第一章に続き大奥。世を統べる天子のお世継ぎを巡る家柄同士の謀略と衝突に焦点を当て、翻弄される女たちの心に渦巻く葛藤や苦悩を一歩踏み込んで描写。業火のごとく燃え上がる情念はやがて異形の存在・モノノ怪を産み落とし……。大奥が再び危機に見舞われるなか、薬売りとモノノ怪の新たな闘いが始まる。
主題歌 アイナ・ジ・エンド「花無双」アニメMV解禁!
主題歌を務めるのは、第一章に引き続きアイナ・ジ・エンド。本作のためにアイナ・ジ・エンド自ら書き下ろした「花無双」は、台本や映像を見た上で生み出された。「魂が抜けたような表情をする女性のシーンがあったり、描き方が嘘っぽくなくて心に刺さる。めちゃくちゃ人の体温を感じる映画」と語る作品の印象から生まれた主題歌は、優しく語りかけるような歌い出しから琴線に訴える力強い歌声のサビによる緩急ある展開。穏やかで流麗なピアノ旋律と卓越したストリングスがバンドサウンドに調和した、本作の世界観をより引き立てる壮大なバラード曲で、ワンマンツアー“ハリネズミスマイル”の1月22日(水) KT Zepp Yokohama公演で発表・初お披露目された。
アイナ・ジ・エンドが「『唐傘』よりも目まぐるしい情念が垣間見えたので、もっとダイレクトな歪みを加えたいと思った。「Love Sick」(第一章『唐傘』の主題歌)よりダークな感じになってると思う」と語る本曲は、タイトルの「花無双」も自らが考えた造語。作品の豊かな色彩感覚を目の当たりにし、「心にぐさぐさ入ってくる美しさが無双しているな、無敵だなと思う箇所がいくつもあり、“無双”という言葉をタイトルに入れたい……花無双だ!」と、タイトルを決めたという。
そして、主題歌決定と共に解禁されたアニメMVでは未解禁の本編映像をふんだんに使用し、大奥に生きる女性たちの葛藤や複雑な想いが描かれる。MVを見たアイナ・ジ・エンドは「涙など身体から出てくる水の表現が多くて、それが美しく見える。それは人間が一生懸命生きてる証だからかもしれない。そういうシーンが今回アニメMVでも使われていて、ものすごく生々しいのに美しい。そして繊細な仕上がりだなと思って感動しました」とコメントを寄せた。
音響の良い映画館でお客さんの耳が痛くならないよう、情念を込めながらもマイルドに歌うことを心掛けたという「花無双」を、『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』とともにぜひ劇場で体感して欲しい。
アイナ・ジ・エンド プロフィール
2015年、楽器を持たないパンクバンド“BiSH”のメンバーとして始動、翌年メジャーデビュー。21年に全曲作詞作曲の1stアルバム『THE END』をリリースし、ソロ活動を本格始動する。23年6月に惜しまれながらもBiSHを解散し、現在はソロで活動中。
24年1月にはTBS系日曜劇場「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」主題歌「宝者」を書き下ろし、映画『変な家』主題歌「Frail」、『劇場版モノノ怪 唐傘』主題歌「Love Sick」など新曲を続々リリース。
さらに、グリコ ポッキー新CMソング「ハートにハート」やNIVEAブランドCMソング「風とくちづけと」、フォルクスワーゲン T-Cross CMソング「Poppin’ Run」、東京クリスマスマーケット2024イメージソング「クリスマスカード」など、ほぼ全ての楽曲でタイアップを獲得している。
アーティスト活動と並行して22年、日本初上演となるブロードウェイ・ミュージカル「ジャニス」では主演のジャニス・ジョプリン役を演じ、23年10月には岩井俊二監督映画『キリエのうた』で映画初主演を務め、数々の名誉ある賞を受賞。24年3月に行われたワンマンツアー“Grow The Sunset”、自身初の日本武道館公演“ENDROLL”のチケットはいずれもSOLDOUTとなった。
11月27日にソロ名義では3年ぶりとなる3rdアルバム『RUBY POP』の発売、12月には自身初の海外ワンマン公演の開催、2025年1月より全国8都市を巡る“ハリネズミスマイル”ツアーを開催中。
ストーリー
モノノ怪・唐傘との壮絶な戦いから程なくして、再び大奥に現れた薬売り(神谷浩史)。その大奥内では、先の事件の余波で変化が生じていた。総取締役だった歌山の後任となった名家の出身・大友ボタン(戸松 遥)は、規律と均衡を重んじて厳格な差配を振るう。その結果、天子の寵愛を一身に受ける叩き上げの御中臈・フキ(日笠陽子)との間に亀裂が生じ、両者の溝は深まるばかり。天子の正室である御台所の幸子が産んだ赤子の後見人選定が進む中、フキに訪れる状況を一変させる大きな事態。
その結果、ボタンの父親である大友への忖度のため追い立てられた男たちの策謀がフキへと迫る。
錯綜する思惑、やがて暴走する“火消し”の策略……。時を同じくして、突如として人が燃え上がり、消し炭と化す人体発火事件が連続して発生。モノノ怪の仕業とにらんだ薬売りは事態を収めようとするが、群れで行動し、神出鬼没の怪異に手を焼く。薬売りはモノノ怪を斬るため三様【形・真・理】を突き止めるべく大奥に巣食う闇へと足を踏み入れていく。
(2025年、日本)
キャスト&スタッフ
キャスト
薬売り:神谷浩史
大友ボタン:戸松 遥
時田フキ:日笠陽子
時田三郎丸:梶 裕貴
坂下:細見大輔
アサ:黒沢ともよ
時田良路:チョー
老中大友:堀内賢雄
スタッフ
総監督:中村健治/監督:鈴木清崇
キャラクターデザイン:永田狐子
アニメーションキャラデザイン・総作画監督:高橋裕一
美術設定:上遠野洋一
美術監督:倉本 章、斎藤陽子
美術監修:倉橋隆
色彩設計:辻󠄀田邦夫
ビジュアルディレクター:泉津井陽一
3D監督:白井賢一
編集:西山 茂
音響監督:長崎行男
音楽:岩崎 琢
プロデューサー:佐藤公章、須藤雄樹
企画プロデュース:山本幸治
制作:くるせる EOTA
オフィシャル・サイト(外部サイト)
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公式 Instagram: (https://www.instagram.com/mononoke_movie_official/、外部サイト)
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公開表記
配給:ツインエンジン ギグリーボックス
3月14日(金) 全国ロードショー
(オフィシャル素材提供)