イントロダクション
国家情報院の世論操作事件を題材にしたチャン・ガンミョン氏の同名小説が原作となる本作は、『誠実な国のアリス』で韓国社会を赤裸々かつ愉快に風刺し、映画界の次世代監督として注目されたアン・グクジン監督が待望の9年ぶりの新作として、脚本も手掛けた渾身作。社会を動かす世論の中心はもはやマスコミではなく、SNSやオンライン・コミュニティのようなサイバー空間といわれ、フェイク・ニュースが社会を混乱に陥れることもある今日。そんな我々の世論が形成されるサイバー空間を誰かが支配しているかもしれないという現代社会に潜む陰謀論、「世論操作」に強烈な疑念を提起する新たな犯罪スリラー映画がここに誕生した。
主演はドラマ「私の解放日誌」で全国民を「崇拝」シンドロームに陥れ大ブレイクし、『犯罪都市 THE ROUNDUP』に登場した強烈な悪役カン・ヘサン役やNETFLIXシリーズ「殺人者のパラドックス」などに出演する、出演する作品すべてで話題となる大ヒットを生む俳優ソン・ソック。本作では自分の記事が誤報に仕立て上げられたことを知り状況を覆そうとする記者イム・サンジンを演じ、これまで他の作品で描かれてきた正義感あふれる記者のキャラクターから脱却した人物を独自のスタイルで表現した。 そして、ミュージカルから映画、ドラマまで多岐にわたり活躍し、幅広い魅力を見せてきたキム・ソンチョルがチームアレブの実質的なリーダーであるチンフォッキング役を演じ、「怪物の新鋭」の誕生と言われ『不思議の国の数学者』で男優新人賞を総なめにしたキム・ドンフィが興味を引くストーリーをでっち上げる匿名の作家であり、情報提供者チャッタッカッ役を、出演したどの作品でも強烈な印象を残して人気急上昇中のホン・ギョンがネット世論操作の威力を体感し次第にハマっていくキーボード戦士ペプテク役を演じるなど、優れた演技力で早くから映画界の新星として注目を浴びる若手俳優たちとの豪華共演も見どころだ。
ストーリー
どこからが真実で、どこまでが嘘か。
実力はあるものの見栄っ張りな社会部記者イム・サンジン。大企業マンジョンの不正に関する特ダネ記事を出すが、それが誤報であることが判明し停職処分となる。そんなある日、謎の情報提供者が現れる。自分のことをネット世論操作を主導するコメント部隊「チームアレブ」のメンバーだと主張するその情報提供者はお金さえ払えば真実を嘘に、嘘を真実にすることができると言うが……。
(原題:댓글부대|英題:TROLL FACTORY、2024年、韓国、上映時間:109分)
キャスト&スタッフ
監督・脚本:アン・グクジン
出演:ソン・ソック、キム・ソンチョル、キム・ドンフィ、ホン・ギョン
ギャラリー
予告編
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公開表記
配給:クロックワークス
2/14(金)より、シネマート新宿ほか全国公開
(オフィシャル素材提供)