イントロダクション
イタリア歴代興行収入ランキングで『ライフ・イズ・ビューティフル』を抜いて国内作品として第5位となる大ヒットを収め、歴史に名が刻まれた傑作『ドマーニ! 愛のことづて』がついに日本劇場公開。
本国イタリアで600万人を動員し、世界的に大ヒットを果たしたハリウッド映画『バービー』『オッペンハイマー』を押しのけて、2023年のイタリア国内興行収入ランキングNo.1の大ヒットを記録。イタリア版アカデミー賞と言われる第69回ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では最多19部門にノミネートされ、主演女優賞、助演女優賞、新人監督賞、脚本賞の主要4部門で最優秀賞に輝いた。
『ジョルダーニ家の人々』(10)や『これが私の人生設計』(14)などシリアス・ドラマから大衆的なコメディまで幅広いジャンルの映画で活躍してきたイタリアの国民的コメディエンヌであるパオラ・コルテッレージが遂に映画監督デビューを果たした。初監督作品で描いたのは、戦後で荒廃したローマで逞しく生きる市民たちと権利を渇望する女性たちの姿だ。
愛する娘の将来と夫の暴力に悩む主婦デリアをコルテッレージ自らが演じ、ネオレアリズモへのオマージュに溢れながらも、現代にも通じるテーマを巧みなストーリー展開と新しさを感じさせるユーモラスな演出で見事に描き切った。
生きていれば絶えずいろんなことが巻き起こる。人生の後悔や心の痛みを抱えながらもそれでも生きていくため、自らの権利と次代への想いを“とある手紙”に託した女性たちの人生賛歌をユーモラスに描く。
愛する娘の幸せを願ったデリアの選択は、現代を生きるあなたの心にも「まだ明日がある!」という小さな希望の火を灯してくれる!
ストーリー
1946年5月、戦後まもないローマ。デリア(パオラ・コルテッレージ)は家族と一緒に半地下の家で暮らしている。夫イヴァーノはことあるごとにデリアに手を上げ、意地悪な義父オットリーノは寝たきりで介護しなければならない。夫の暴力に悩みながらも家事をこなし、いくつもの仕事を掛け持ちして家計を助けている。多忙で過酷な生活ではあるが、市場で青果店を営む友人のマリーザや、デリアに好意を寄せる自動車工のニーノと過ごす時間が唯一の心休まるとき。母の生き方に不満を感じている長女マルチェッラは裕福な家の息子ジュリオからプロポーズされ、彼の家族を貧しい我が家に招いて昼食会を開くことになる。そんなデリアのもとに1通の謎めいた手紙が届き、彼女は「まだ明日がある」と新たな旅立ちを決意する――。
(原題:C’è ancora domani、2023年、イタリア、上映時間:118分)
キャスト&スタッフ
監督:パオラ・コルテッレージ
脚本:フリオ・アンドレオッティ、ジュリア・カレンダ、パオラ・コルテッレージ
出演:パオラ・コルテッレージ、ヴァレリオ・マスタンドレア、ジョルジョ・コランジェリ、ヴィニーチオ・マルキオーニ
ギャラリー
予告編
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公式X:@domani_aino
公式Instagram:@domani_aino
公式TikTok:@domani_aino
公開表記
配給:スモモ
3月7日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開
(オフィシャル素材提供)