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内田英治監督が描く完全オリジナル最新作『逆火』7月11日(金)テアトル新宿ほかにて公開決定!

撮影:TADAYUKI MINAMOTO                                        

 KADOKAWAでは、北村有起哉を主演に迎えた内田英治監督最新作『逆火』を配給する運びとなり、2025年7月11日(金)より全国順次公開が決定した。

 本作は、『ヤクザと家族 The Family』の北村有起哉が主演を務め、『マッチング』の内田英治監督が現代社会の抱える問題や矛盾を映画制作現場という舞台を通して、人間の表と裏を炙り出していく完全オリジナル脚本で原案と監督を担うヒューマン・サスペンス。脚本は内田と共同脚本を手掛けた『サイレントラブ』(24)のまなべゆきこ。数々の話題作に出演し信頼できる俳優として名高い北村は、内田監督作品への出演としては『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』(23)、『誰よりもつよく抱きしめて』(25)と本作で三作目となる。そんな北村と、『ミッドナイトスワン』(21)で第44回日本アカデミー賞優秀監督賞・優秀脚本賞を受賞し、幅広いジャンルの作品を手掛けエンタテイメントシーンをけん引する内田の強力なタッグが実現した。
 家族のことを顧みず、いつかは映画監督になることを夢見ながら撮影現場で働く助監督の野島が、次の仕事となるある少女の自伝小説の映画化の現場を切り盛りするところから、物語が動き出す。貧しい家庭で育ち亡き父の介護をするなど苦労して成功した少女ALISA。ところが、周囲の話しを聞くうちに、小説に書かれている美談とは程遠い“ある疑惑”が浮き彫りになっていく。この女は、悲劇のヒロインなのか、それとも犯罪者なのか――? 映画化の根底を揺るがしかねない事態に陥っても尚、名声を気にして理想論を振りかざすエゴイストの監督、現場任せで大ごとにしたくない会社員プロデューサー、ギャラのために続けたいスタッフとさまざまな思惑で撮影を中断したくない面々が、真実を追求する野島に圧力をかけてくる。さらに、野島の口を封じるかのようにプロデューサーは、この現場を乗り切れば監督デビューができるかもしれないと囁くのだった。そして、真実が置いてきぼりにされたまま撮影は進められていく。やがて疑惑の火は、家族をも巻き込み野島の日常は崩れ始める……。
 そもそも映画とは芸術かビジネスなのか? 貧困をテーマにした作品など社会派と言われる映画はたくさんある。数多くのそういった映画が大きな映画祭で絶賛される。その映画を作っている人たちは本当に貧困問題に寄り添っているのだろうか?  映画制作現場を通して、きれいごとを語りながらも成功するために魂を売り、真実に向き合うことをやめてしまった大人たちに道徳観を問いただす、踏み絵的なヒューマン・サスペンス映画が誕生した。

キャスト プロフィール&コメント

北村有起哉(きたむら・ゆきや)

<コメント>
 それでも明日はやってくるように、それでも明日もどこかで映画の撮影や、演劇やバレエやオペラの稽古があって、テレビではドラマやバラエティや歌番組の収録がある。世界中で紛争が途切れることがないのに。だからこそかもしれないが、それらを楽しみにしてくれる人たちがいる。希望を持たせるように、あるいは期待を裏切らないように、がっかりさせないように。そこに携わる作り手の人たちはそれぞれが同じ方向を向いて頑張っているつもりだ。同じ目的で同じ方向を向いているはずだと。芸術とか芸能とかの立ち位置は時代とともに移り変わっていく。では、このうねりの速い今の時代ではどうすればいいのか? 立ち止まることを恐れていないか? 僕は願う。時代に沿った優しい作品や、時代に抗った厳しい作品を両方とも楽しんでくれる人達がこれからも増えてほしい。しみじみとそんなことを感じています。

<プロフィール>
 1974年4月29日生まれ、東京都出身。98年に『カンゾー先生』で映画デビューを果たす。その後、数多くの映画やドラマ、舞台に参加。近年の主な出演作に、ドラマ「たそがれ優作」、「完全無罪」(24/WOWOW)、映画『ヤクザと家族 The Family』(21)、『素晴らしき世界』(21)、『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』(23)、『キリエのうた』(23)、『愛にイナズマ』(23)、『鬼平犯科帳 血闘』(24)、『誰よりもつよく抱きしめて』(25)などがあるほか、NHK連続テレビ小説「おむすび」が放送中。

内田英治監督

<コメント>
 演技はもちろん大切だが、それ以上に人と人の縁が映画をつなぐ力になる。ずっとそういう思いがあります。今回はその縁を感じた俳優たちと、日常に潜むすれ違いをテーマにした映画を作りたい。小規模で自由な発想のもとで。そう思いついて撮影した作品が今作『逆火』でございます。変化する社会の中で、日常を生きる人々の感情の表裏を描いた作品で、主演は念願の北村有起哉にお願いしました。圧倒的なリアリティと奥深い内面的演技力を持ってらっしゃる俳優で、撮影中もカメラの横でその芝居に釘付けになりました。こういった形の映画を、インディーズ・スタイルで取り組めたことに感謝でございます。「演技」と「物語の視点」に改めて重きをおいて作りました。機会があればぜひ劇場へ足を運んでください。

<プロフィール>
 1971年生まれ、ブラジル・リオデジャネイロ出身。映画監督・脚本家。2019年、脚本・監督の一翼を担ったNetflixオリジナル・ドラマ「全裸監督」が世界で配信され、話題を席巻。2021年に『ミッドナイトスワン』が日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞し、世界30国以上の映画祭で上映された。近年では、『異動辞令は音楽隊!』(22)、『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』(23)、『サイレントラブ』(24)、『マッチング』(24)、『誰よりもつよく抱きしめて』(25)など数多くの作品を手掛けている。

ストーリー

 映画監督を夢見る助監督の野島の次の仕事は、貧困のヤングケアラーでありながらも成功したARISAの自伝小説の映画化であった。ところが、周辺で話を聞くうちに彼女に “ある疑惑”が浮かび上がる。この女は、悲劇のヒロインか、それとも犯罪者なのか――? 名声を気にする監督、大ごとにしたくないプロデューサーといった撮影を中断したくない面々が、真実を追求する野島に圧力をかけてくる。やがて疑惑の火は、家族をも巻き込み野島の日常は崩れ始める……。

 (2025年、日本)

キャスト&スタッフ

 主演:北村有起哉
 原案・監督:内田英治
 脚本:まなべゆきこ
 音楽:小林洋平
 プロデューサー:藤井宏二、関口海音
 撮影:野口健司

 制作プロダクション:Libertas

オフィシャル・サイト(外部サイト)

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 公式X:@gyakka0711

公開表記

 配給:KADOKAWA
 7月11日(金) テアトル新宿ほか全国順次公開

(オフィシャル素材提供)

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