
登壇者:レイチェル・ゼグラー(白雪姫役)、吉柳咲良(白雪姫役 プレミアム吹替版声優)
ディズニー映画『白雪姫』で白雪姫を演じた米女優のレイチェル・ゼグラーが来日し、都内で行われた歌唱イベントに、プレミアム吹替え版で白雪姫を演じた女優の吉柳咲良と共に、白雪姫が迷い込んだ、不思議な森を彷彿とさせるような特設ステージ登壇。来日プレミアムライブを行った。

本作は、1937年に発表された世界初のディズニー初の長編映画であり、世界初のカラー長編アニメーションでもある『白雪姫』をミュージカル版として実写映画化。雪のように純粋な心を持つ白雪姫が、強欲で外見の美しさと権力に執着する女王(ガル・ガドット)によって支配された王国を救おうとする姿が描かれる。監督は、マーク・ウエブ。
白雪姫役を演じたのは『ウエスト・サイド・ストーリー』のレイチェル・ゼグラー。小雨の降る中、ステージに白いドレスに赤のガウンをまとって登壇。「私はニューヨーク出身なので寒いのも雪もへっちゃらなんです! この時間を分かち合えることにワクワクしています」と声を弾ませ、とっておきの笑顔で挨拶。作品については、「私にとってこの映画は本当に大事な作品なんです。皆さんに愛していただけると確信しています!」と当日会場に招待されたファンに笑顔を振りまいた。

吉柳はレイチェルに「来日してくださってありがとうございます!」と感謝を伝え、「今日初めてお会いしたのですが、こんなに素敵な方いないってくらい、ずっと優しく接してくださって。本当に感動しています!」と話した。

映画のプロモーションでの来日は初めてとなるレイチェルは、大勢の友人たちと一緒に来日したことを明かし、「今回は友人たちと一緒に来日しているんですけど、全員が抹茶のキットを買って帰りたいと言っています(笑)」と日本文化に触れたいと話した。友人たちとディズニーシーへ前日に訪れたことも明かし「ファンタジー・スプリングスの街並みは本当に素晴らしかった。日本滞在を楽しんでいます」と話した。

イベント中盤、劇中歌「夢に見る ~Waiting On A Wish~」が披露された。レイチェルが英語で歌い始め、続きを吉柳が日本語で歌い、レイチェル、吉柳が歌い継ぎながら歌唱。2人が見つめ合い、手をつないで声を重ねる場面もあり、終始、お互いへの敬意と愛情もたっぷり込められたパフォーマンスに会場は魅了され、日米2人の白雪姫に大きな拍手が送られた。


劇中歌「夢に見る ~Waiting On A Wish~」は本作のために書き下ろされた1曲。レイチェルは「ディズニー・プリンセス」の作品には、“I want”、願いを歌う曲というのが必ずあって、今回もそういった“I want”ソングを新たに作ろうということで出来た曲です。自分自身の中にありのままの自分を見つけるまでの葛藤、そして父が望み、彼女自身もなりたいと願っているリーダー像への思いを歌っています」と説明した。
圧巻の美しい歌声で会場を魅了したレイチェルは、「才能溢れる方(吉柳)と共演することができて嬉しい」と満面の笑顔。2021年から今作に関わっていることを明かしたレイチェルは、「今まで楽曲を何度も聴いているのですが、そこに咲良さんが新しいものをもたらしてくださいました。全く新しい楽曲のように自分の耳に響いてきたのは、咲良さんの才能によるものだと思っています」と吉柳の歌唱力を絶賛した。
一方、吉柳も「こんな夢みたいなことがあるんだと、本当に幸せな気持ちでいっぱいです。ずっと曲を聴き続けていたので、今隣でレイチェルさんの歌声を聴くことができてとても幸せです。映画の中で見ていた白雪姫が目の前にいると思うと、気持ちが高鳴ります」と胸いっぱいの喜びを噛みしめる。2人は歌唱後、壇上でハグをして互いの歌の才能を称賛しあった。

また、吉柳は「『白雪姫』でレイチェルさんを観た時に、なにもかもがキラキラしていると思いました。ときめきがたくさんありました。ご本人にお会いしても、かわいらしくて、やさしくて、白雪姫そのものだなと思いました。笑顔が本当にステキなんです!」とレイチェルへの愛を語る。そして、「レイチェルさんと出会ったことで『ウエスト・サイド・ストーリー』もいつか絶対にやると決めました!」と熱い決意も口にした。さらに、「同じ作品に出られるように頑張りたいと思いました」と今後の夢も披露した。

そんな吉柳に、レイチェルは、「2人ともジュリエットを演じたことがあるという縁もあります。咲良さんは音楽性にも富んでいて、そんな彼女に白雪姫を演じていただけたことで、この作品に光がもたらされました。こんなにステキで、かわいらしい人はいないんじゃないかと思う。日本に来られて、新しい、すばらしい友だちと出会えました」と伝えた。

最後にレイチェルは会場を見渡し、「今日は白雪姫のコスプレをして来てくれる人たちもいて、とっても心が温まりました。私はオリジナルのアニメを観て、そのとき感じたことをこれまで大切にしてきました。そしてほかのディズニー・プリンセスにもインスパイアされながら育ってきたんです。この作品が若い方にとって、そういう作品になってくれればと思っています」と願いを込め、日本語で、「観てね!」と茶目っ気たっぷり伝えた。

レイチェルと吉柳は、イベント終了後は、セルフィ―で写真を撮ったり、会場に集まったファンとの交流を楽しんだ。


(取材・文・写真:福住佐知子)
公開表記
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
2025年3月20日(木・祝)全国劇場にて公開
(オフィシャル素材提供)