イベント・舞台挨拶

『ロングレッグス』トークショー付き試写会

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 登壇者:しんのすけ、奥浜レイラ

 2024年7月に全米公開するやいなや、歴史を覆す大ヒットとなり全世界を騒然とさせた最注目作、『LONGLEGS(原題)』が、邦題『ロングレッグス』として2025年3月14日に全国公開となる。

 3月5日(水)、ォロワー数70万人超えの人気TikTokerしんのすけと、映画と音楽に関するMCとして活躍する奥浜レイラをゲストに迎え、トークショー付き試写会が開催された。

 この日、各地で雪がちらつく悪天候の中にも関わらず、100名を超える観客が駆け付けた本試写会。上映後、映画感想TikTokerのしんのすけと、映画や音楽に関するMC・ライターとして活躍する奥浜レイラによるトークショーが行われた。冒頭から「話したいことが山ほどある!」と熱量高めの2人。映画の感想をはじめ、印象的なシーンや映画に隠されたモチーフなど、より映画が楽しめるポイントを徹底解説した。

 しんのすけ:言葉を選ばずに言うと、よくこんな変な映画作ったなって(笑)。ただ変なだけじゃなくて、はじめフレームが狭いんですけど、捜査が進むにつれて広くなっていく構図で見せたり、変なものをきれいにパッケージ化して、ある意味、神格化しながら作っている感じがおもしろい。

 奥浜:スタッフも含めて真剣に変なことをやっているのが良い。『羊たちの沈黙』や『CURE』など、シリアルキラーの名作をリファレンスしながらも、ごった煮にするとこんなに気持ち悪いっていう(笑)。シンプルで分かりやすくありながら、情報量が多い。

 しんのすけ:気持ち悪さで言うと、ニコラス・ケイジを見ていて、シリアル・キラーを楽しんで演じている感じが『死刑にいたる病』の阿部サダヲさんを思い出しました。

 奥浜:ニコラス・ケイジ自身も「最初で最後のシリアル・キラー役」とコメントしていましたね。

 しんのすけ:僕は、とくに劇中でロングレッグスが歌を歌いながら車を運転するシーンが好きです。あと、雑貨屋で、明らかに自分はヤバい奴というポーズをとるのに、店員には「また変な奴が来た!」と塩対応されるっていう(笑)。
  ※ 雑貨屋の店員役は、オズグッド・パーキンス監督の娘

 奥浜:冒頭からT・レックスの歌詞の引用があって、彼の部屋にはT・レックスのポスターが貼ってある。言わばロングレッグスは70年代の、悪魔に魂を売ったロック・スターを崇拝する中二病。そこが可愛らしくもあるんですよね。

 しんのすけ:シリアル・キラーの美学や、ホラーの美学が詰まっていると思いました。

 奥浜:あと、聖書で悪魔の手先と言われる山羊が、シルエットとかいろんな形で度々登場するんですよね。

 しんのすけ:二回目は山羊を探しながら観たいと思います。

 奥浜:そして先日、アカデミー賞®5冠受賞で話題になった『ANORA アノーラ』も、『ロングレッグス』と同じNEON配給で、話題作品を手掛けるインディペンデントの映画会社として大注目されています。

 しんのすけ:もう映画好きには、NEONがA24に次ぐ新しいブランドとして定着していますよね。個人的には『TITANE チタン』とかも好きでした!

 奥浜:パーキンス監督が手掛けた新作『The Monkey』が、NEONの歴代2位のオープニング興収を記録する大ヒット・スタートとなり、今、彼の作品がNEON史上の1位と2位を独占しているんですよ、すごいですよね。

 しんのすけ:ぜひパーキンス監督の他作品もディグって欲しいです。

 奥浜:『ドリーム・シナリオ』や『シンパシー・フォー・ザ・デビル』など、ここに来てニコラス・ケイジの主演映画が立て続けに公開しています。本作は、特殊メイクによってニコケイ本人だと気づかない人も多いそうで。そして、マイカ・モンロー。私は『イット・フォローズ』が好きなので、こういう役もやるようになったのね、と思って。

 しんのすけ:顔の表情で、ここまで怖さを表現できるのか、というくらいストイックな演技を見せてくれました。今後、熱い役者になっていくでしょうね。

 奥浜:リー・ハーカーと母の、ピリついた感じとかリアルでした。

 しんのすけ:本筋の怖さと、日常にある怖さも凝縮されている作品。ベタを前半のストーリーに凝縮しながら、後半は別の所に連れて行くのがすごいなって。この映画は、ネタバレしなくとも、楽しい部分を人に話せると思います。怖い体験をしたい人に、こんな映画があるから観て欲しいとおススメした時の相手のリアクションを楽しんでみては(笑)。

 奥浜:それぞれが、怖いと思った視点を持ち寄ったら絶対おもしろいと思います!

公開表記

 配給:松竹
 2025年3月14日 全国公開

(オフィシャル素材提供)

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